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MUSE原稿、あるいはその他の音楽関連

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CD登場の約10年前だった中学時代からクラシック音楽に親しみMSXパソコンでワープロを覚えて零細音楽サークルMUSEにほぼ毎月投稿してきた安物オーディオの話も混じる素人の雑記です… もっと読む
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記事一覧

国境を越える音楽の変容(MUSE2003年1月号)

 伊福部昭の極めて興味深いCDが発売されました。NAXOSの日本作曲家集成の1つとして出…

MF
1年前
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石井眞木氏の訃報、岩城による日本の現代音楽新シリーズなど(MUSE2003年5月…

 日本とベルリンを中心に活躍した作曲家の石井眞木氏が亡くなられました。66歳という若さで…

MF
1年前
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転換点の交響曲 「宗教改革」小論 前編(MUSE2018年2月号)

 かつて大指揮者トスカニーニはメンデルスゾーンの交響曲では「宗教改革」が一番好きだといい…

MF
1年前

転換点の交響曲 「宗教改革」小論 後編(MUSE2018年3月号)

 メンデルスゾーンはこの交響曲「宗教改革」を書いた時期に、その後の彼の創作を考える上で注…

MF
1年前

古典の磁場の中で:番外 ワーグナーがもたらしたもの(MUSE2018年12月号)

 ここまで「スコットランド」の演奏の変遷について書き連ねてきたわけですが、前回に触れた2…

MF
1年前

2番の影の中で:シベリウスの中期交響曲考 その1(MUSE2019年1月号)

 寒さも本番のこの時期になるとシベリウスの音楽を聴く機会が増えます。19世紀から20世紀…

MF
1年前
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2番の影の中で:シベリウスの中期交響曲考 その2(MUSE2019年2月号)

 それではまず2番の後半楽章の影響をより率直に反映している3番と5番のフィナーレについて見ていきましょう。  2番の第3楽章はベートーヴェンの交響曲によく似たトリオが2つあるスケルツォの変形ですが、違いは2つ目のトリオの後にスケルツォが再帰せずそのまま後続楽章への移行句に入っていくところです。ただ同じく楽章が連続している田園交響曲の場合も2つ目のトリオの後のスケルツォは省かれはしないものの短縮・変形されて移行句へ入ってゆきますから、その意味ではヒントを得ている面もあるのかもし

2番の影の中で:シベリウスの中期交響曲考 その3(MUSE2019年3月号)

 それではいよいよ3番と5番の間に作曲された4番について、手近な全集CDでの演奏時間を比…

MF
1年前
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終活向けクラシック音楽配信サービス(?)NML(MUSE2019年7月号)

 今年の6月からナクソス・ミュージック・ライブラリーというクラシック専門の定額制配信サー…

MF
1年前
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ブルックナー演奏いまむかし(MUSE2020年6月号)

 今回はブルックナーについて、思うところを少しお話できればと思います。  正規の番号付き…

MF
1年前
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レヴァインの交響曲録音:モーツァルト~シベリウス(MUSE2021年7月号)

 レヴァインのDGへの録音はナクソス・ミュージック・ライブラリでもかなりのものが聴けるの…

MF
1年前

上岡敏之/新日本フィルの交響詩集(MUSE2021年8月号)

 ナクソス・ミュージック・ライブラリーには日本のレーベルはまだそれほど多くは参加していな…

MF
1年前

スタインバーグの眼力(MUSE2021年9月号)

 先ごろDGから復刻された米コマンドレーベル原盤のスタインバーグ/ピッツバーグ響によるベ…

MF
1年前

日本の5つのシベリウス全集(MUSE2021年10~11月号)

 藤岡幸夫/関西フィルによるシベリウスの交響曲全集が発売され、日本で録音されたシベリウスの全集は5種類になりました。ベートーヴェンやブラームスには及ばないものの、この数はそれ以外の作曲家による交響曲全集としては異例の数です。ブルックナーは朝比奈の3種に若杉の1種を加えた4種。マーラーは若杉とインバル/都響の2種。チャイコフスキーもマンフレッド交響曲を含まない6曲のみの体裁で小林研一郎と飯守泰次郎の2種しかないのと比べると5種という数は目立ちます(しかもここにはフィンランド放送