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豊洲千客万来が開業

◉先週の話題ですが、アップし忘れていました。豊洲市場に隣接する観光施設が、ようやくオープンして小池百合子都知事が式典に出席とのこと。さすが緑のタヌキ、面の皮が厚いですねぇ。あるいはチタン並みの強度というか。そもそも、豊洲移転に難癖付けて、争点にしたのはアンタじゃないのと思うのですが。式典にしれっと出席し、「臨海部の新しい顔として発展してほしい」と挨拶する。政治家というのは、コレぐらい図太くないと、なれない商売なんでしょう。

【「臨海部の新しい顔に」 観光施設「豊洲 千客万来」開業】毎日新聞

 豊洲市場(東京都江東区)に隣接する観光施設「豊洲 千客万来」が1日、開業した。当初は2018年の市場開場と同時に開業する予定だったが、事業者の撤退や新型コロナウイルス感染拡大などで延期され、約5年遅れのスタートとなった。

 1日午前の開業記念式典には小池百合子知事やアンバサダーの中村獅童さんらが参加。小池氏は「臨海部の新しい顔として発展してほしい」とあいさつした。

https://mainichi.jp/articles/20240201/k00/00m/020/056000c

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、豊洲の海沿いのマンションの風景。美しいですねぇ。

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■革新系都政の愚策■

荻上チキ氏が応援する野党もそうですが、批判だけして対案を出さない・出しても具体性がなくしょぼいってのは、ダメ政治家の常です。反自民党は政策じゃなく、態度・姿勢であって。何も言っていないのと同じです。小池百合子都知事も、けっきょくどんな政治がやりたいのか見えず、反対だけする政治家の典型的パターン。青島幸夫と知事も、都市博を中止しただけで、政策らしい政策はなかったですね。一流の文人でしたから、「都政から隠し事をなくす」とか、キャッチコピーは抜群に巧かったですが。

それは美濃部都政も同じで、「ギャンブル廃止宣言!」とか言い立てて、後楽園競輪を廃止し大井オートレース場を廃止しと、公営ギャンブルに冷淡だったんですが。けっきょく、放漫財政で都政をメチャクチャにしただけ。反自民党なら何でも良いと、浅薄なマスコミが囃し立てて、リベラルなと知事が当選し、都政を引っかき回して終わり。東京都は日本の人口の1割以上が集中し、下手な国家よりも予算もあるので、バカな知事でも財政再建団体入りすることはないのですが。そこに甘えすぎです。これは、大阪とか京都などの大都市も同じでしたが。

■賢者は歴史に学ぶ■

日本の左派は、反対を繰り返し、でも現実を変えられないんですよね。時代は常に動き変化し流れ、政治はその現実に対応しないといけない。だから、新しい政策が常に必要なのですが。ここらへんは、歴史を見ても、常にそうです。北宋王朝の王安石は、時代の変化で行き詰まった北宋の財政を立て直そうと、数々の新法で政治改革に挑んだのですが。守旧派の司馬光らの反対で、ついに頓挫。でも、『資治通鑑』を編集した大学者の司馬光には、時代の変化を見抜く目もなければ、政策もなく。ただ反対するばかり。既得権益を護って、北宋王朝滅亡の遠因になりました。

日本でも、国定信用貨幣論を200年近く先取りしていた天才的な経済官僚であった荻原重秀は、これまた大学者の新井白石によって失脚させられ。重商主義経済で財政を立て直した田沼意次は、学者ではありませんでしたが並みの学者以上の著書を著した松平定信に失脚させられ。中央集権と官僚制を構築して国花百年のプランを作った大久保利通は暗殺され。元祖リフレ派とでもいうべき高橋是清は、五・一五事件で国家社会主義の影響を受けた青年将校の凶弾に倒れ。いつの世も、対案なき反対派は社会にとって有害です。自分は保守派ですが、保守派と守旧派は違いますので。

・日米安保反対
・自衛隊存続反対
・皇室存続反対
・日の丸君が代反対

日本の左翼は、国家社会主義者で、戦後は社会党からの出馬も検討した岸信介を、蛇蝎のように嫌いますが。それは彼が〝対案がある左翼〟だったからなんでしょうね。有能な左翼、と言ってもいいでしょう。本人は反米主義者でしたが、ソビエト連邦・中華人民共和国・北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)という権威主義国家に囲まれ、現実的選択として日米安保を改定。でも、今となっては上記の項目は、国民が概ね肯定的に評価しています。60年安保も70年安保も成田空港建設反対運動も、二流のインテリが反対し、日本の進歩発展を阻害した、愚かな1ページだと気が付きます。

■左派の反対史列挙■

1985年の『国家秘密に係るスパイ行為等の防止に関する法律案』も、反対反対で廃案になりましたが。ロシア連邦がウクライナ侵攻し、中国がチベットやウイグルや香港で人権弾圧し、北朝鮮が拉致にテロに覚醒剤密売に偽ドル札にミサイル開発に核開発にと、本性がバレた今となっては、必要な法案だったと、よく分かるでしょう。それでは、この10年の左派の反対反対また反対のコーラスを、以下に列挙しますかね。「軍歌の響きが~!」とか、ただの幻聴でしたね。

2013年:特定秘密保護法案反対
2013年:国家安全保障会議設置法等の改正反対
2016年:安保法制反対
2016年:通信傍受法反対
2016年:豊洲市場移転反対
2017年:改正組織的犯罪処罰法反対
2020年:定額給付金反対 
2020年:検察庁法改正案
2020年:学術会議会員任命拒否反対
2021年:種苗法改正反対
2021年:まん延防止等重点措置反対
2021年:東京五輪反対
2022年:国葬反対
2022年:原発再稼働反対
2022年:敵基地攻撃能力(反撃能力)保有反対
2023年:マイナ保険証反対
2023年:汚染水放出反対
2023年:入管法改正反対
2023年:神宮外苑再開発反対
2023年:インボイス制度反対

反対反対、また反対。昭和の社会党か( ´ ▽ ` )ノ
TPP(環太平洋パートナーシップ協定=Trans-Pacific Partnership Agreement)なんかは、右も左も反対していましたが。アメリカが、国内の反対であっさり脱退。反対派の言い分が陰謀論でしかなかったのが、バレちゃった。あれだって、21世紀のブロック経済圏というか、対中国経済包囲網ですから。今の時代は、反対するならちゃんと対案を出し、その実現可能性の理路を整えないと。双方向性を備えたインターネット時代は、いつでもコミュニティノートが付きます。

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どっとはらい( ´ ▽ ` )ノ


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