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イオンシネマが車椅子の対応で変化

◉イオンシネマが、スタッフが⾞椅子や⾝体を持ち上げる対応は控えさせていただく、と明言しました。みうらじゅん先生が昔、「涙のカツアゲ映画」という言葉を、口にされていました。観客を無理に泣かせようとするその手法は、一見ソフトでもカツアゲ=恐喝と同じだ…と。善意で、自発的にやる行為を、私は弱者私は被害者と、当然のように要求されたら、それはもう善意ではなく義務であり、強要になってしまいます。

Q ⾞いすには対応していますか

A スロープ、⾞いすスペース、⾞いすのお客さま⽤のトイレをご⽤意しておりますが、劇場によりご⽤意のない設備もございます。⾞いすスペースは数に限りがございますので、あらかじめご了承ください。

⾞いすスペースでのご鑑賞をご希望の場合は、e席リザーブでのご予約はご利⽤いただけません。ご不便をお掛けいたしますが、劇場の有⼈窓⼝までお越しいただくか劇場までお問合せいただきますようお願いいたします。

またお座席への移動については、安全性の確保の観点から、弊社スタッフが⾞いすやお⾝体を持ち上げる対応は控えさせていただきますが、スタッフの肩や⼿でサポートすることは可能ですので、お気軽にお声掛けいただけますと幸いです。移動される際のお座席は、お客さまとお話した上で⾮常時のお客さまの安全を考慮した座席を提案させていただきます。お座席への移動が難しい場合は、⾞いすスペースにて、⾞いすのままご鑑賞いただきますよう重ねてお願い申し上げます。

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、車椅子のイラストです。

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バリアフリーは大事なことですし、軽視するつもりはサラサラないですが、行政側にも予算の枠があり、自ずと優先順位はあります。それは企業にしてもそうで、できることには優先順位があり、それがもし事故につながったとき、問われる責任もあります。上記リンク先の全文を、ぜひ確認いただくとして。興味がある方は、こちらのnoteも参考にどうぞm(_ _)m

善意を当然のこととしてそれ以上を要求すれば、そうなるわなぁ……という感想です。それこそ、もし事故が起きたら、責任が問われるのは企業側です。従業員やアルバイトの生活がありますから。ならば、最初からやらないという判断は当然です。そもそも法律でも決められた、荷物などの運搬に関する基準があるのですから、企業側には共用する権利はないです。やらなくても批判される理由はないです。法定速度を守って安全運転のタクシーのようなモノで、スピード違反してでも目的地に間に合わせろとの客の要求は、突っぱねて当然かと。

・2013年:乙武洋匡氏
・2021年:伊是名夏子社民党常任幹事
・2024年:中嶋涼子インフルエンサー

今回の件はけっきょく、積み重ねが招いたことではあると思います。ホップ・ステップ・ジャンプでドツボへ。ドッポーン! 仏の顔も三度まで。個人的には、乙武氏の件は、店側の対応にもちょっと引っかかかる点がありました。でも、決定的だったのは、伊是名夏子社民党常任幹事の騒動でしょうね。政治的な意図を邪推させる行動で、電動車椅子という重い物を、駅員に運ばせて感謝の言葉もない。過去の言動が掘り返され、それを削除して証拠隠滅を図った態度も、大いに批判されました。なのに、インフルエンサー様は似たような行為に及んだわけで。

繰り返しますが、バリアフリーには賛成ですよ、自分も。でも、予算も限りがあり、優先度もあるのが現実の政治です。そこを、補ってたのが個々人の善意なのに、当然のように善意を要求されたら、企業側や個人もドライに、法の範囲のみに線引きするのは当然です。だって労働基準法で、ちゃんと基準があります。18歳以上の男性が、機械を使わず生身で取り扱える重さの制限は55キログラム以下。 18歳以上の女性は、継続作業が2キログラム未満で、断続作業でも30キロ未満と決まっています。もちろん、体格による違いがありますから、作業をする労働者の体重の概ね40%以下という基準もあるそうです。下記リンク参照。

この動きは、イオンシネマだけではなく他の映画館にも広がるでしょうし、他の企業にも広がる可能性があります。どうにも左派は、本来はかなり融和的な人たちに過剰な要求をして、本来の見方まで敵に回すというムーブを繰り返します。日本だと「ヤクザは身内から食い物にする」と言われるように、そういう行動をする人間が一定数いますね。韓国政府も文在寅大統領時代、韓国に最も親和的だった外務省を、騙し討ちにするというか背中から撃つ感じでしたし。左派の特徴だとしたら、甘えの構造を感じます。


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