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京大が歯生え薬の治験開始

◉歯生え薬──もし実用化されたら、人類にもたらす恩恵は、ノーベル賞級ですね。毛生え薬のほうが、需要は大きいでしょうけれど。でも、毛生え薬の需要はほぼ男性。でも、歯は男女問わず 需要がありますからね。以前にも話題になった記憶があるのですが、京大の研究が、次の段階へ。現段階ではあくまでも、先天性無歯症の治療ですが、もちろんその先には、虫歯で抜歯した歯の再生治療も視野に入ってきます。

【世界初の「歯生え薬」9月に治験開始 京大発新興など】日経新聞

京都大学発スタートアップのトレジェムバイオファーマ(京都市)などは2日、歯を生やす抗体医薬品の臨床試験(治験)を9月に始めると発表した。歯を生やす薬の治験は世界初とみられる。生まれつき一部の歯が生えない「先天性無歯症」の患者向けに2030年の実用化を目指す。将来は虫歯などで歯を失った人にも応用したい考えだ。

まず、9月から京大医学部付属病院(京都市)で安全性を確かめる医師主導の第1段階の治験を始...

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF028KP0S4A500C2000000/

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、ミス・セリーの顔アップだそうです。

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詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。人類の歯は乳歯と永久歯の2回、生え変わるのですが。これがサメだと、歯の裏側に次の歯が何列も、予備として備わっていて。最前列の歯が、ちょっとでも欠けると、すぐ後ろの予備歯が前の歯を押し出す形で、生え変わるんだそうで。サメは軟骨魚で、体のほとんどが 軟骨のため、よほど良い条件が重ならないと化石が残りづらいんですよね。ところが歯は硬いので、世界各地から大量の化石が出ています。

哺乳類の場合は、進化の過程で寿命が身近な小型動物だった時期が長いため、乳歯と永久歯だけで、十分だったのですが。人類も古代は平均寿命が20年とか30年程度でしたから、歯がダメになる頃には寿命も尽きていたわけで。でも人類は本来、肉食だったものが雑食性が強くなり、特に穀物を食するようになって炭水化物が増え、虫歯にもなりやすくなりましたからね。せめて3回、歯が生え替えれば、虫歯に対する対処方法も、ずいぶんと変わるでしょう。

そう考えるとこの、歯生え薬というか歯の再生医療が実現すると、虫歯治療自体が、かなり変わるでしょうね。自分が子供の頃は、虫歯はポンポン抜いていたのですが、現代ではできるだけ抜かずに、残す方向に治療します。入れ歯やインプラントの技術や素材研究がかなり発達したとはいえ、やはり自分の歯は大事ですからね。でも歯が再生できるのなら、歯を削って金属などをかぶせたり、神経を抜いたりな治療をするよりも、スポッと抜いて再生した方が、早いかもしれません。

問題は再生までかかる期間でしょうね。これが永久歯のように、数ヶ月で乳歯を押し上げて、1年ぐらいで綺麗な葉になるのならば、抜いちゃった方が早いですが。


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