補選勝利に沸く立憲民主党
◉今回の選挙、〝自民全敗〟という言葉がトレンドに上がっていましたが。自民党が独自候補を立てたのは島根だけですから、ちょっとオーバーな表現ですね。そして今回の選挙、ゴールデンウィーク直前ということで、どこも投票率がかなり低く、でも立憲民主党の候補は前回と対して得票数が変わらず、組織票で勝ったことが、可視化されちゃいましたね。「投票率が上がれば自民党は負ける」とか、散々言ってきたのに。現実には、投票率が低いほうが、野党有利になるという現実が、可視化されましたね。
ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、メイプル楓さんのイラストです。
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■選挙の雑感■
詳しくは、上記リンク先の全文を、ぜひお読みいただくとして。個人的には、投票したい候補がいなかったため、保守層が棄権したのだろうな、というのが個人的な感想です。共産党は、島根と東京15区で候補者を取り下げて選挙協力したのですが、東京15区は独自候補を立てていたら、厳しかったと思いますね。保守層の分裂も、ありましたが。魅力的な候補がいなかった。島根に関してはたしかに竹下登総理を排出した保守王国ですが、地元の人間優先という感じで。連戦連敗だった立憲民主党ですが、今回の勝利でちょっと浮かれすぎですね。武蔵野市議のやぶはら太郎議員が、苦言を呈しています。
自分はやぶはら議員、けっこう前からフォローしているんですよね。そこは是々非々で。党派性丸出しの野党支持者は、こういうところで諫言できないのですが。こういうことがちゃんと言える人材を、立憲民主党も大切にしたほうが良いでしょう。しかし今回の補選、けっきょく大衆は、政策は見ていなくて。政局政局ひたすら政局の、ワイドショー政治に慣らされているのでしょう。ただ自民党は、候補者的に押しが弱かったので、この結果は当然かなとも。ただ、自民党新人の錦織功政候補は、好感を持つ人が多かったので、捲土重来を期してほしいですね。
■連合の苦言■
この記事、有料記事なんですが、実は有料部分には支持母体である連合(日本労働組合総連合会)の幹部から、選挙で勝てるなら野党共闘は不要で、共産党を切ってほしいという意見が紹介されているようで。毎日新聞としては、そこは隠したかったんだろうなぁとか、でも有料部分では懸念を書いて、来たるべき総選挙でもし敗北したら、そのときには言い訳用のアリバイ作りとして入れた可能性を、感じてしまいます。
共産党は野党共闘で他党に抱きつき、でも抱きつかれた相手は一時的には勝てても、けっきょくは本体が分裂したり衰退したりで、庇を貸して母屋を取られるパターンなんですよね。日本社会党が典型的ですが、かつての野党第一党は、今やおかしなツートップが跋扈する泡沫政党に転落。民主党は四分五裂し、立憲民主党もその轍(てつ)を踏むでしょう。
■総選挙の行方■
個人的には、岸田文雄総理は外交はもちろん、内政でもかなり重要な法案を次々に通し、戦後の宰相としてはもうトップクラスに優秀だと思います。吉田茂・岸信介・中曽根康弘・安倍晋三が、国際政治音痴の村の村長が内閣総理大臣になってしまう我が国にあって、国際感覚を持った人間は、なかなかトップに立てないのです。平家・海軍・国際派が出世できない国。逆に、国際感覚があり経済がわかっている人間は、暗殺されたり不遇な晩年をたどったり。
この一覧に、安倍晋三元総理を加えるのは、残念でならないのですが。でも、どうにもこうにもこの国の国民は、経済がわかってる切れ者を嫌い、お気持ちで失脚に追い込んだり、暗殺の機運を高めちゃうんですよね。個人的には、まだまだ衆院選は問題ないとは思うのですが。自民は微減で立憲民主党も微減か勝っても微増。維新の会が伸びて、れいわ新選組に参政党に社民党という、非科学的なくせに極論を威勢良くいう泡沫政党に、日本保守党が加わるぐらいだと思っています。ただ、マスコミが不穏な動きと言うか、死物狂いなんですよね。そこが心配。
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