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WBCとチェコ共和国と

◉もともと、アイスホッケーが国技みたいな国で強豪、テニスやサッカーでも名選手が出ています。テニスだと自分らの世代はマルチナ・ナブラチロワ選手とかイワン・レンドル選手、サッカーだとパベル・ネドベド選手など。でも野球は馴染みがないのが、欧州の現実でしょう。でも、WBCが思わぬ起爆剤に。選手たちの真摯でフェアなプレー態度が、一気に日本人観客も魅了し、好意的な反応が巻き起こっています。小池一夫先生のキャラクター主義じゃないですが、やはり人間が興味をもつのは、人間なんですよね。

【WBC奮闘チェコ、日本戦で記録的熱狂 野球中継では「国史上最多の視聴者数」...国営TV解説者明かす】J-CASTニュース

WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)1次ラウンドプールBで日本と対戦し、ひたむきなプレースタイルなどが話題を呼んだチェコ代表。チェコ国内でも、今大会は記録的な盛り上がりを見せたようだ。

チェコ国営放送「チェコ・テレビ」で解説者を務めるロバート・ザルバ氏はツイッターで、2023年3月11日に行われたWBC日本戦が、野球中継としては同国のテレビ史上最多の視聴者数を記録したと伝えた。

https://www.j-cast.com/2023/03/15457935.html?p=all

ヘッダーはnoteのフォトギャラリーより、

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■中央ヨーロッパの古都■

チェコ共和国の公式アカウントのツイート、600万閲覧突破です。もともと中央ヨーロッパの歴史と伝統がある国ですから、興味を持ってみるとすごく魅力的なんですよね。古都プラハは絵本のなかなか抜け出してきたような、美しい街ですし。ボヘミアン・グラスで知られる工芸品もレベルが高く、音楽と演劇の伝統も根強くあり。そして食べ物も、特にビールが優雨名ですね。バドワイザーというと、アメリカのビールメーカーが思い浮かびますが、実はチェコ共和国のチェスケー・ブジェヨヴィツェ市が由来なんですよね。ブドヴァイゼル・ビールが英語だとバドワイザーになります。

絵が好きな人間ならば、アール・ヌーヴォーの代表的画家アルフォンス・ミュシャの故郷としても有名。プラハにはミュシャ美術館もありますし、プラハの聖ヴィート大聖堂のステンドグラスだけでも、見に行く価値がありますからね。ちなみに、イワン・レンドル選手はミュシャのコレクターとしても世界的に高名だそうです。自分の持ってるミュシャの画集は、レンドル選手のコレクションが元になっています。文学なら、カフカの生誕地でもあります。フランスともドイツともイギリスとも違う、でも自分たちがイメージする典型的なヨーロッパという感じですね。

■チェコ野球振興の可能性■

そして、思わぬ流れが。日本人選手が今回の影響で、チェコリーグ入りとのこと。これは、いい流れですね。世界各国で野球が盛り上がり、プロリーグができると、サッカーのように世界が市場になるんですよね。日本でも、韓国リーグや台湾リーグで野球を続ける選手が増えていますが、アメリカや日本以外の選択肢が増えるのは、野球選手にとっても歓迎でしょう。それだけのポテンシャルは、欧州にはあると思います。国際市場として、北米・アジアに加えて、欧州の開拓は必須ですから。もともと、白人の体格に向いたスポーツですし。

【日本人2投手がチェコリーグ入り BC茨城に所属していた楢崎塁、市毛孝宗がフルボカと契約】日刊スポーツ

WBCに初参加し、日本戦での奮闘が一躍話題となった野球のチェコリーグに、日本人2投手が入団することが15日、分かった。

昨季までBCリーグの茨城に在籍していた楢崎塁投手(25)と市毛孝宗投手(27)が、フルボカと契約する。既に現地へ向けて出発した。同リーグはアマチュアだが、外国人選手として1年契約で加わる。

https://www.nikkansports.com/baseball/news/202303150001567.html?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_campaign=nikkansports_ogp

思えば、アメリカのNBAのスーパースターたちで構成されたドリームチームが五輪に参加し、圧倒的な力を見せつけたわけですが。その結果、世界からNBAを目指す選手が増え、NBAには世界各国の才能が集まって、更に盛り上がり。同時に、世界各国でもバスケット熱が高まり、アメリカの代表チームでさえ負けることが、珍しくなくなりました。日本も、ベーブ・ルースやルー・ゲーリックという伝説級の選手が選抜チームとして来日し、16戦全勝と圧倒した結果、プロ野球チーム創設の熱が生まれましたし。こういう流れ、いいですね。

■スポーツ交流と文化交流■

さてさて、スポーツ交流という形で、こういう部分が広がるのはいいですね~。来年以降、日本とチェコの交流戦とか、あってもいいと思うんですけどね。昔の日米野球のように。昨日のイタリア戦も、内容的に面白い試合でしたし。点数差ほど、力の差はないなというのが実感です。オランダやイタリアを中心に、メジャーリーガーもけっこう出ていますから。欧州というと、どうしてもサッカーや自転車競技に人材が流れるのですが。上半身を使うスポーツとして、野球向きの才能ってかなりいるはずですから。

イギリスとかインドは、クリケットの伝統があります。もともと、ラウンダーすという競技があって、これが野球とクリケットに発展したそうなんですが。インドとかで野球が普及すると、11億人の人口ですから、人材もいると思うんですよね。北部インドのアーリア人系の体格が良い選手も、南部インドのドラヴィダ人系の人材も、適正に合わせて活躍できるのが、野球のいいところですしね。日本も14球団あるいは16球団に拡大して、市場をもっと大きくすべきなんですよね。アジアリーグも復活させて。

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