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[詩]Sensenmann


白白明けの刹那
僕は君に出会った
悲しみに暮れている
愛されたかったの?

鼻をつくような空気
どこか寂しさを感じる
自暴自棄なのかもね
不揃いな身体に涙

それは君が悪いわけじゃないよ
直感的直観的に
クラクション鳴らされたら
五月蠅いで一喝さ

A4の紙に書ききれない不満
世の中って理不尽ねって君は呟いた
正論辛かったら諦めて良い
痛いのは一瞬だけだから僕は誘った
平穏平凡を望んだだけなのに

生きるだけで疎まれるなんて
星の王子様はいないのかな
そんな時に頭に咲いた黒い影が
一瞥したら彼は笑っておはよう

背景音と騒音の区別
何もかも同じに聞こえる
夢中になれるもの無い
朝を迎えらないから

僕は死んでも君に寄り添う
紳士的真摯的に
陰口も仲間外れもないさ
ただもう戻れない

JSONのように復讐はない
でもいつか地獄がそこにやってくる
低温凍えるような痛みが
今ここで決断を済ましてしまおう
低音死神は私に囁いた

妄想モンスターなんて言われ
親にも見捨てられてしまった
思春期の私に誰も目をやらずに
水素より軽い命に思えてしまった

言いたいことややり残したこと
そんな未練はこの世界にはない
アスファルトの黒が褐色になる

A4の紙に書ききれない憂い
世の中って脊髄反射なの?君は呟いた
正論辛かったら飛び出していい
痛いのは一瞬だけだから僕は誘った
平穏平凡が瓦解していく様を

浮力に武力に無力に抗ってさ
SNSに綴ってストーリーに草
あなたと2人で立てた復讐計画
これで海と一つになっておやすみ

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