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[詩]紫陽花

朝靄に紛れて歩いた
午前5時
「美しいものが見たかった」
「どうでもいい」
そんな言葉をかけられてしまった
驚天動地
貴方に嫌われたらどうしよう

七下がりの雨の中
猫のように拾われた
言い訳ばかりの人生に
聞き分けのいいピリオドを撃つ

春のかたみを思っては貴方を想うリトマス紙
彩る紫陽花を水に羽化させ
酸性の感情は桃色に一雨の元踊る
瑞風に吹かれいつの間にか傘を忘れてた

ダーウィンが予測した進化論は
ポエトリー
愛し合うことを選択させた
ヨーテボリ
Instagram片手に綴った
セロトニン
脳汁が溢れ出してきたよ

七下がりの雨の中
犬のようにお利口だ
聞き分けばかり良くなってさ
霧雨に打たれた気分だな

春のかたみを思っては貴方を想うリトマス試
彩る紫陽花を見ずに浮かべて
塩基性の感情は水色に一雨の元覆う
瑞風に吹かれいつの間にか傘を忘れてた

貴方の脈を測るといつも安定
私の脈はいつもブレブレ判定
柄にないことはやるもんじゃないみたいね
アルミニウム齧るのやめた

春のかたみを思っては貴方を想うリトマス試
彩る紫陽花を水に浮かせて
天性の感情は白色に一途に想う
瑞風に吹かれた私に傘を刺してくれていた

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