［詩］自傷少女

誰かに愛されたいだけで別に
君に愛されたい理由じゃないんだよ
画面に映るアノニマスに叫ぶ
私の不安定な自我を色濃く

重合する感情は空想の上辺ごと
それでも生きる意味がコンネンセート溢れ出す
狂人(キチガイ)

滲む血汐に生を感じる
弱さと痛みがこだましている
事実一度も満たされることなく
今日も手首に紅傷を増やすんだ

増えるいいねや同情の声が
わたしを特別な存在にさせる
"大丈夫?"と言われるたびに返す
"大丈夫"予測変換は一瞬

銃口を向けられるが中毒みたい危殆
それでも死ねる路が路線変更できないの
イキタイ

滲む執着に生を感じる
怖さと怒りが傍観している
歪な生き物歪んだ愛情
明日も手首に紅傷を増やすんだ

小さな幸せを願っていたけれど
気づいたら引き返せなくなっていた
他人の向ける同情にしか愛情を
感じられなくなってしまったみたい
ならば私は偽善者しか知らないから

滲む血汐に生を感じる
弱さと痛みがこだましている
事実人気者になれたのならば
今日も手首に紅傷を増やさずに
染みる心理療法真実の愛
いつか手首の紅傷が消えるかな