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[詩]アマービレ


明日は晴れるさって僕はいうけど
君はにわか雨だってあるといじけている
崩れた前髪を直す仕草を
横目でなぞって立ち尽くすことしかできない

片夕暮れが夜を迎えにいくと
君を僕も迎えに車で走っている
少し拗ねた顔の猫が助手席に
そんな時はドーナツをあげるとご機嫌だね

いつの間にか笑顔は七分咲き
よちよち歩きの時とは違って
同符号のように反発してしまう

思いやりのはずがほろ苦いみたい
口うるさくて鬱陶しい亜熱帯
それでも君が幸せになればと
僕は今日も願う アマービレ

溢れた涙には温かい毛布を
挫折した時には優しい言葉をかけるよ
綺麗事なんでしょなんて言われてもでも
今はくだらない一ページだとしても伝える

膝小僧作ってないていた
どこかしこに走り回っていた
あの頃の方が手がかからないようだ

後悔することが生涯ないなら
なんとも空虚な人生になってしまう
とびきりのスパイスだと思えばいい
ひとつまみの苦味 アニマート

あんなに幼くて可愛かった君の姿
朝露に羽化していく蝶のように美しく
羽ばたいて欲しい

思いやりのはずがほろ苦いみたい
口うるさくて鬱陶しい亜熱帯
自分を愛せればキーストーンとなり
どこでも君の美しさを見出せるから
とびきりの花嫁姿を見せてよ
僕は今日も祈るよ アマービレ

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