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ポエム

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記事一覧

[詩]あゝ、またΨ

[詩]あゝ、またΨ

おはよう、おやすみまで言えたならなんてさ
どんなに幸せだろうか
見えない未来を描こうとしてインク切れ
最後にワガママを一つ聞いて欲しい
明日もまたΨ

辛ラーメンのカプサイシンは辛辣な現実
犬に吠えられて鳥に盗まれたソフトクリーム
あゝスクロースのように甘い現実に浸りたい

瞬きは走り出す合図
眠たさを誤魔化すスパイス
泣き出しそうなアヒル

おはよう、おやすみまで言えたならなんてさ
どんなに幸せ

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[詩]メサイア(狂言)

[詩]メサイア(狂言)

マッチを売る少女に同情の念を向け偽善を語る
花向けの言葉でなくてまだまだ頑張れる精を出せと
圧死される未来に他人行儀を重ねてシラを切る
あばずれになれとでもいうの?収束点はどこあるのかと

誰かを傷つけることに快楽を得ている
ジレンマがシナプスを揺らし
インモラリティを感じて気持ちいいでしょ?

猛り立つ声はいつも何も聞こえない
紙吹雪を浴びたいと呟く
返り咲くそもそも咲いていない
腐るだけじゃ嫌

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[詩]散桜

[詩]散桜

巡り巡る季節の中で
僕は君に出会った
輝く春光に大好きだよと
この空の下で2人だけ
桜の木下でさよならを言った

どうして僕らはもっと早くに
出会えなかったんだろう
3年間は短すぎるよと
冬に語りかけた

雲は今日も形を変える
同じ出会いは2度とないと
僕に教えるように

巡り巡る季節の中で
僕は君に出会った
舞い落ちていく心が大好きだと
この空の下でいつかまた
桜の木下で初めてみたい

本当の気

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[詩]アルビノ・スノウ

[詩]アルビノ・スノウ

優しい声を感じる
どこまでも澄んで
あなたと私の空が繋がる

鳴り止まない振動
自分の胸の
音だとは気づかずに浮かれている

静寂が積もり不安になると
言葉が欲しいと願ってみる
憧れかな、恋かなって曇天に悩む

恋は雪のように降ってくる
熱すぎる想いが溶かしちゃうけど
私の世界を溶かしちゃうけど
ジーンと伝わる好きを今日も指していこう
私の世界にあなたが居る

どんな雪よりも綺麗
あなたが見せる色

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[詩]accord

[詩]accord

苦しんだ日々と苦しむ日々でも
意味を無くした過去と
今を無くした先の未来さえも
積み上げたトランプを崩された

理念や理想が正義を掲げても
届かない世界
何をやっているだろうこぼしても
それが啓蒙とでもいうのか

ニンニクで築いた身体に鞭を
真実はいつも曖昧だから
Liberaはどちらに微笑むの?

それが開放区だと言うならば
僕は叫ぶ自由でいいのだと
広大な砂の一粒だとしても
Mighty連鎖に

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[詩]モルフォ蝶

[詩]モルフォ蝶

光を弾くその羽根に
僕は思わず手を伸ばした
降り注ぐ鱗粉はどうして?
藍に染まる愛を僕は感じた
暁に消えて逝くその姿を探しに闇へ

人匙の戯曲に描かれた文字をなぞってみた
それは可惜夜。揺れ動く情。錯覚させる場。
ラプソドスに尋ねたあなたはどうして説くのか
これは友人。深く語り合う。共に寄り添い。

「モルフォのように単純なものではなくて淡いメタファー。」
シミリーに例えた彼はまた旅に出ることを選

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[詩]彼愛主(カレアイヌ)

[詩]彼愛主(カレアイヌ)

影を踏んで帰ったあの道が
懐かしいと思える歳になる
溢れる匂いがカレーだと
喜んで帰る家路だったね

花は根に鳥は古巣にと
瞼に映る記憶が袖を掴む

追いかけた父の影帽子
いつの間にか小さくなった背中
私の歩む未来を支えてくれる
そんな温もりがいつもいつも
続けばいいな
彼愛主枯れ愛主

口喧嘩ばかりしていた若気
勢いに任せて言った言の葉
落ち葉になってしまって
朽ちて未来を築いてれよ

花は静止

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[詩]アポトーシス

[詩]アポトーシス

メリークリスマスを君に言いたかった

君のことが好きだった今もあの時も
過剰に君に触れると感じるスティル
それ以上進むのが怖くなったEVE

あの時身を引いた私を
後悔という二文字が犯す
夜半の冬に独り数えた
星の数を何に例えよう
脳みそが溶けていくからさ
行動不安定になっていく
美学がそこにはあるの?

心に積もる綿帽子を祓い退けられずに
流れる血の脈を感じたい柔軟剤と共に
この恋心のアポトーシ

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[随想]蕭蕭と死す

[随想]蕭蕭と死す

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

寥廓なる大地で空を見上げて
橙の空が蒼く燃える

虫も鳥も猫も皆な荒涼としている
何もかもが憂鬱な想いを馳せて

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

いつ消えるかもしれない命が
乾いていく唇を噛み締め

もしも、明日質量を失ったとして
世界は私のために涙を流してくれるだろうか

風が吹いている
風が蕭蕭と吹いている

[詩]ウラヌス

[詩]ウラヌス

瞼を開けないほどの秋暁
大声は上げないでね
静かな鳥の囀りが唱
ところで秋は何処かな?

残暑なんていうほど優しくない暑さに
まいった日々に私の心替え出来ずに
まだあなたを想っている

熱っぽいラブソングには
心は踊らないよ
『好き』という二文字が今は
鯨よりも重たいよ
不安定なウランだって
一粒の想いなのに

暖かいからといってくれた愁色
朧げなマフラーを
巻いてくれたのは優しい空想
心音は本物

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[詩]The Halloween

[詩]The Halloween

黒光りする感情線が光りたいな
照れ臭さを押し潰した真夜中
厨二病を患っしまったアダルトさ
お薬は処方されたけど最中

人生の軸はブレブレDeath
怖がりの季節に
疲れた心はスレスレDeath
傷心したブレイン
洗濯したってツレヅレDeath
その衝動はサーウィン

街は弾けるポップコーン
繁華概況はしゃいでいるし
狂ったように踊り狂う
熱は秋を灼熱にする
ピクセルを埋めるように人は
蠢いているよ

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[詩]被害妄想ドライバー

[詩]被害妄想ドライバー

ひとかけらのテンション
涙で濡れたクッション
分からなくなっていたんだ
自分がどういう人間なのか

認めるのが怖くて
直視するのが苦痛で
自分以外の人が悪魔に見える
脳内で起こるのは百鬼夜行

人間関係迷子です
正確にはただのボッチです
誰かの笑顔が狂気に見える
被害妄想ドライバー

誰かからのメンション
心の中がファンクション
誤送信だったんだ
少し喜んでしまった自分

勘違い恥ずかしくて
期待

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[詩]stain

[詩]stain

丁寧な暮らしなんて
苦いだけのスパイス
今日を生きる感情で
焙煎したスマイル
雨上がりの蒸し暑さ
背中にかく汗のメンヘラはグライフ

何にでもなれるよなんて嘘つきの言葉
子供の僕は悪い大人に唆された
適当な論理に納得させられて
気づいたら常識という名の奴隷になった

色素の抜けたI love youでも
伝わりますか?僕の推しには
授業じゃ教えてもらえないんだ
正しいI love you 恋しい 

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[詩]プラネテス

[詩]プラネテス

好きよ好きよと重ねるたびに
分からなくなっていく恋心
随所随所に散りばめられた
不安が私を襲ってくる

灰色の街が踊っているわ
君は今日も生きている
私の隣で

世界がどんなに変わっても
君を想う心だけは変わらない
人生のセカンドテイクが
あるのならまた君と出逢いたいよ

遠く遠く空を見上げてさ
君との未来を想像してみる
届く届くそんな距離だけど
あと一歩が踏み出せないでいる

マシュマロの心溶け

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