チハヤ

好きなことは、まちを散歩すること、美味しいご飯と美味しいお酒を楽しむこと、音楽をするこ…

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好きなことは、まちを散歩すること、美味しいご飯と美味しいお酒を楽しむこと、音楽をすること。 最近はしずかなインターネットにいます→ https://sizu.me/chihaya

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わたしたちの、分担を決めない暮らし

8月に二人暮らしを初めて、はや7ヶ月が経った。 特にトラブルもなく、平和に暮らせていると思う。 二人暮らしを始めたことを、付き合いの長い人々に話すときにされる質問の一つに、"家事の分担はどうしているのか"というものがある。 それに対して、"特に分担は決めていないよ"と返している。 家事の分担を決めないことで一番よかったと思ったことは、「やってもらったときに、感謝できる」ということだ。 この家事をどちらかがやると決めていたら、やっていないと決まりを守ってないように感じてし

    • 牡蠣好きの華金

      原田マハさんのエッセイを読むと、牡蠣好きエピソードがたくさん出てくる。 さすがに原田さんには敵わないけれど、わたしも結構な牡蠣好きだと思う。 だから、今住んでいる場所に引っ越してくる時、近くに気軽に入れるオイスターバーがあることを恋人に教えてもらった時は歓喜した。 なんてわたし得なんだ! 引っ越して一年弱、その間に恋人とは2回ほど、1人でも3回以上は行っている間違いなく近所で一番お気に入りのお店。 ところが少し前に、こちらのお店が閉店することを知った時はショックを隠せな

      • 島旅〜隠岐・海士町最終日〜

        2日目はこちら。↓ 明け方、夢を見た。 海のよく見えるホテルの部屋からまた朝焼けがやたらキラキラしていて、すぐにスマホのカメラで撮っていた。 ちゃんと目が覚めてカメラロールを見るとそんな写真はなく、実際の空は少し曇っていた。でも昨日の雨は止んでいて、厚い雲の奥の方に朝日が見える空も、綺麗だった。 朝風呂をし、開放感のあるラウンジのようなスペースで少し読書をしてから、朝食会場へ向かう。ごはんのお供がたくさんある健康的な朝ごはんで、ご飯をお代わりしてしまった。 朝食を済ませ

        • 島旅〜隠岐・海士町2日目〜

          1日目はこちら。↓ ぼんやりとした頭で最初に聞こえたのは、しとしとと静かに降る雨の音だった。案外心地よいその音を聴きながら、しばし二度寝を楽しむ。 6時半ごろだろうか、町内のスピーカーからラジオ体操のような威勢の良いメロディーが流れてきてぎょっとする。島全域早起きなのか、ここは。 早めに起きて身支度をしたり本を読んでゆっくりしてから、8時に昨日夕ご飯を食べた居酒屋スペースに入った。魚や卵、納豆、湯豆腐など、ザ・日本の朝食が並んでテンションが上がる。程なくして昨日お隣に座っ

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        わたしたちの、分担を決めない暮らし

          島旅〜隠岐・海士町1日目〜

          ゴールデンウィークの波が過ぎたタイミングで、2泊3日の一人旅を決行した。 場所は島根県隠岐の海士町。飛行機で米子空港まで行き、その後フェリーで3時間揺られながら爆睡し、昼過ぎごろに到着した。 20度ほどだと思っていた気温は25度もあり、暑いけれど気持ちいい晴れで、波も穏やかだった。 とりあえず腹ごしらえかと、到着した港から3分程度のお店「きくらげちゃかぽん」でランチをいただいた。 お店に置かれている島紹介の本を読みながら待つ間、窓から入る風が心地よかった。 発酵食品が

          島旅〜隠岐・海士町1日目〜

          念願の阿佐ヶ谷散歩

          わたしは一度行ったことはあるが、アド街ック天国で特集されていたのを見たのと、好きな漫画の舞台ということもあり、改めて行きたいと思っていた阿佐ヶ谷。ゴールデンウィーク後半4日目で、満を辞して恋人と行くことになった。 とはいえ日中は29℃ほどまで上がる夏日の予報だったため、早めに行こうと10時に家を出てレンタサイクルで向かった。 30分ほどで最初の目的地「Aさんの庭」に到着。あずまやの下でしばし休憩をしていると、鳥の声や葉が風に吹かれて掠れる音が耳に心地よかった。 その後ま

          念願の阿佐ヶ谷散歩

          新宿の知らない面を満喫する日

          ゴールデンウィーク後半は、1日有給を使って5連休にした。 朝イチから免許の更新をし、その後やりたかった楽器の大掃除や薬をもらいに行くなど、午前中に用事はおおかた済ませた。 お楽しみは午後からである。本日のテーマは甲斐みのりさんの本を参考に、新宿で過ごす1人遊びだ。まずは電車に乗って東新宿駅に向かい、そこからさらに15分程度歩いて着いたのが、「小笠原伯爵邸」である。 レストランは敷居が高いが、カフェなら気軽に入れる。紅茶を飲みながらしばし読書をした。 カフェ利用者は、平

          新宿の知らない面を満喫する日

          自分に合う動詞について考える

          「となりの雑談」というポッドキャストの中で、桜林直子さんが、自分に合う動詞についてお話をしていた。 以前桜林さんが参加したワークショップの中で、参加者がそれぞれ自分に合う動詞を考えるという課題があり、人それぞれ違って興味深かったそうだ。 選ぶ基準は、やっている時にアガる(楽しいもの)、止められたら苦しいもの、ほっておいたらやってしまうもの、これがなくなったら私じゃないもの。 桜林さん自身は、「考える、わかる、言語化する」だと言っていた。 聴きながら私も考えてみた。 ひとつ

          自分に合う動詞について考える

          ゴールデンウィークにやりたいこと

          4月も早いもので4週目。来週はお待ちかねのゴールデンウィークである。 吹奏楽団の練習の合間にふと、"ゴールデンウィークに楽器の掃除したいな。"と頭に浮かんだ。 そこから、数珠繋ぎにやりたいことがでてきて、なかなか気持ちがのってきた。 まず時間があるときだからできることとして、 先ほど挙げた楽器の掃除と、衣替えはやりたい。 楽器掃除を確実に遂行するために、とうとう掃除用のホースの購入までした。 4/27と5/6には、それぞれ別々の集団でマーダーミステリーをやろうとなってい

          ゴールデンウィークにやりたいこと

          オロカモノの休日

          酒は飲んでも飲まれるなとはよく言う。 そこまで飲んだつもりがないのに、次の日に響いてしまうと、ちょっと凹む。 昨日のお酒が残ったまま迎えた土曜日。 本で紹介されていた酒屋さんに行こうと思っていたけれど、酒に飲まれたやつが酒を買いに行くのはさすがに愚かだなと思い、やめた。 午後になればだいぶ回復してきたので、恋人と近所を歩き、おにぎりや稲荷、お団子やおはぎなどがショーケースに並ぶ老舗の和菓子屋でお昼を買った。 昼寝をして、美容院にいく恋人を見送りがてらまたひと歩き。 なか

          オロカモノの休日

          幸せの牛ハラミランチ

          「なんかうまいものでも食べよう。」 ここ数日がかりでやっていた外回りの仕事がひと段落つき、係長は安堵した顔でそう言った。 いいですね、と返して、係長がタバコを吸いに行った隙にわたしはお店探しを始めた。 時刻は11時半少し前。 これから駅の方に向かえば、11時半オープンの人気のお店に並ばずに入れるかもしれない。よし、ここにしようと狙いを定めた。そうと決まれば、駅に向かう足も少し早足になる。 店の近くまで行くと、電信柱の横に並んでいる人の姿が見えた。店の前には6名ほど。 食べ

          幸せの牛ハラミランチ

          お昼休みの雑談ラジオ

          会社でお昼を食べるときは、打ち合わせスペースなどに移動することが多い。 自席にいると、周りで作業する音やキーボードを叩く音が聞こえてきて気持ちが休まらない。 お昼くらい、仕事のことは完全に忘れさせてほきい。 今日は珍しく席の周りに人がいなかったため、移動せずにお弁当を広げた。 スマホをいじりながら食べるのはなんとなく好きではないけど、ちょっも手持ち無沙汰な気持ちになったので、イヤホンをつけてラジオを聞けるアプリを開く。 なんとなく、"ポッドキャストを聞いてみよう"と思い至っ

          お昼休みの雑談ラジオ

          空いた靴棚

          朝家を出る時に靴を履いていると、目の前に靴棚が見える。 この家には作り付けの靴箱はなく、あとから棚を置いた。奥行きが足りなくて、閉じられるタイプにできなかったから、並んでいる靴たちが常に見えるのだ。 ふと見ると、両足揃って4セット入るスペースに、1セット分空いていて、"あぁ、修理に出したんだ"と思い出した。 日曜の朝、隣の駅のスーパーの開店同時に、脇目も降らず靴修理のコーナーに向かった。 百貨店などにたまにあるこの場所は、いうも日当たりが悪く目立たない位置にある。一度合鍵を

          空いた靴棚

          大人になるって悪くないな

          誕生日祝いという名目で、恋人とちょっと良いホテルに泊まることにした。場所は早稲田の"リーガロイヤルホテル"。 地下鉄から路面電車の都電荒川線に乗り換え、早稲田駅に到着し、飲食店が立ち並ぶ通りを少し散策した。 早大通り沿いにあるバームクーヘン専門店でクレームブリュレのバームクーヘンを買い、歩行者天国になっている通りをまた戻りながらホテルへと向かった。 変わった建築や、気になる和菓子屋さんも発見。 しばらく歩くと、Rを背中合わせにしたロゴが目に入る。ホテルに到着だ。 蔦のよ

          大人になるって悪くないな

          散歩日記③〜築地から銀座〜

          "テレビで築地本願寺を紹介されているのを見たから、行ってみたい。" という、母親からの散歩場所のオーダーがあったため、土曜の散歩は築地スタートとなった。 11時に、母お目当ての築地本願寺で集合すると、外国人の方の多さにびっくり。 お寺の意匠はインドの寺院のような雰囲気で、床のタイルやステンドグラスのデザインが美しい。 お賽銭を終えて中に入ると、お昼から結婚式の予定があるようで、中央に赤いカーペットが敷かれていた。着物を着た女性が、人々がカーペットに入らないように目を光らせ

          散歩日記③〜築地から銀座〜

          そのメロディーは時を超えて

          通勤途中の最寄り駅までのまっすぐな道を歩いていたら、子どもを乗せた自転車が横をすり抜けた。 わたしを抜かした後、後ろに乗っていた子どもの歌う声が風に乗って聞こえてきた。聞き覚えのある歌詞は、だんだんと鮮明になり、記憶しているものとリンクしていく。 "月曜日、月曜日、りんごをひーとつ食べました、それでーも、やっぱーり、おなかはぺーこぺこー" それは、"はらぺこあおむし"の絵本の仲の文章にメロディーをつけたもので、保育園の先生などが読み聞かせの際に歌ってくれるものだった。 わ

          そのメロディーは時を超えて