「シリコンバレー式ライフハック」
脳科学、生理学、東洋哲学、心理学といった分野の専門家の他、アスリート、医師、ライフハックの達人まで、400人以上の研究者や成功者たちに、「最も重要な3つのことをあげてほしい」と取材を重ねてきた。
そんな探求の果てにつかんだ答えを「脳」「休息」「快楽」「睡眠」「運動」「食事」「幸福」「人間関係」等の分野に体系化、1冊の「究極のハック集」にまとめたのが『シリコンバレー式超ライフハック』（デイヴ・アスプリー著、栗原百代訳）だ。
筋トレが脳と体を変える！最新研究から読み解く、長距離ランニングより筋トレがもたらす驚きの効果
世界的に有名なストレングス＆コンディショニング指導者・コーチであるチャールズ・ポリキン氏が導き出した結論は、長距離有酸素運動よりも筋力トレーニングの方が脳の健康と全体的なパフォーマンス向上に効果的であるということです。
彼の主張は、長距離ランニング愛好家を中心に大きな波紋を呼びました。しかし、その正しさを裏付ける最新の医学研究が続々と発表されています。
ランニング好きのあなたも、ここで本を閉じてはいけません！
私たちは、大好きなランニングをやめることを提案しているのではなく、筋力トレーニングも取り入れることを推奨しているのです。
2013年に発表された研究では、パーキンソン病患者の運動療法について検証されました。低強度トレッドミル運動（ウォーキング）、高強度トレッドミル運動（ランニング）、ストレッチとウエイトトレーニングを組み合わせた運動の3つの形態について臨床試験が行われました。
実は、私もこの研究結果を知っていました。しかし、チャールズ氏がこの研究プロトコルの策定に関わっていたことを知りませんでした。彼は、臨床試験開始前に研究者たちに、有酸素運動は患者の症状を悪化させる可能性があると警告していました。
結果はまさに彼の言うとおりでした。ストレッチとウエイトトレーニングを組み合わせた運動を行った患者に最も顕著な効果が現れたのです。低強度のウォーキングでも、一部の患者には改善が見られました。
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