森佳乃子(レアリゼ代表)

女性ばかりのライターチーム「レアリゼ」代表です。「女性」「妻」「母」という枠にとらわれ…

森佳乃子(レアリゼ代表)

女性ばかりのライターチーム「レアリゼ」代表です。「女性」「妻」「母」という枠にとらわれず自立して生きる。「どちらか」を選ぶのではなく「どちらも」選べるライターとしての生き方。チームとして構成・執筆・編集から入稿まで、まとめてお受けいたします。

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森佳乃子のポートフォリオ

専門は美容医療ポートフォリオをご覧いただきありがとうございます。森佳乃子と申します。 2020年4月よりライターとして活動しております。専門は美容医療分野ですが、他にもキャリア、SDGs、食品、猫、オーディオ、英会話教室などKWをいただけばコラム、エッセイから長文SEO記事まで執筆が可能です。 また、動画から記事へのコンバート、インタビュー記事、記事LP、化粧品LP執筆なども行っております。 現在は「レアリゼ」という女性ばかりのライターチームで、主にSEO記事のご依頼を

    • ブリアンで朝食を 生活に余裕があるということ~京都北山

      職場の同僚の若い娘っ子が教えてくれたパン屋さんに来た。京都は北山の「ブリアン」。幸いわたしは高槻という、大阪に出ても京都に出ても30分以内という立地の良いところ住みで、フットワークは軽い。よっしゃ、出勤の日よりはちょっとゆっくり目に起きて出かけよう。どうせ朝ごはんは食べるのだから。などと考えて家を出た。 めざすお店は京都府立植物園の真北、北山というオシャレエリアにある。お店はすぐ見つかり、いそいそと中に入る。案内板があり、見れば「ただいま60分待ち」とな。完全に出遅れた。1

      • 「家のなり怠りそね」 だから私は今日も働く

        24時間、何かしら「書くこと」について考えている。これはネタになりそうだなとか、これはあのことと結びつけて書くと面白そうだな、とか。 いつか独立してライター1本で生活できるようになりたいと思っていた。実際、今年2月に受けた「さとゆみ」さんこと佐藤友美さんのライティング道場で『1年後にどうなりたいか』を聞かれた時には「ライターとして独立すること」と答えた。 フリーランスの良さについては、たくさんのインフルエンサーが発信している。満員の通勤電車に乗らなくていいとか、めんどくさ

        • エッセイを書きたい

          高校の時、一番好きな教科は古典だった。……という人のお約束(?)「あさきゆめみし」で源氏物語の世界にハマった。古文の教師に気にいられて、円地文子さんの著書を紹介され「なまみこ物語」「私見源氏物語」などを読んだ。 あれからほぼ40年。いまほど「古典が好きで良かった」「古典を勉強していてよかった。古典を必修にしてくれていた文化省、ありがとう!」と思ったことはない。 5/26放送のNHK大河ドラマ「光る君へ」は巷でも「神回」だともっぱらの評判だ。私もそう思う。まひろと道長の恋が

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          満月と「虎に翼」

          満月だった。大きくてオレンジを帯びた黄色い月だった。時間は少しずつズレながら、世界中の人が今夜、この月を見ている。 見る月は同じなのに、いま日本にいる私と、地球の裏側にいる人とでは180度、違う環境にいる。 5/24放送の朝ドラ「虎に翼」でヒロインの夫、優三さんにもついに赤紙が届いた。出征していく夫を見送るヒロイン虎子と優三に全朝ドラ民が泣いた(と思う)。優しい夫で、結婚するなら絶対こんな人がいい、とドラマを観ている人がみんな思うようないい夫だった。 このドラマは三淵嘉

          「虎に翼」第7週と女性の社会進出について考えたこと

          外で仕事や勉強ができない。カフェでパソコンを広げて何かしている人を見ては「かっこいいなあ」と思う。まねしてみたけどダメだ。隣の人の話が気になってしまって仕事にならない。聞くともなしに耳が話に吸い寄せられてしまう。 コメダでちょっと書き物をしようとやってきた。隣の席にいる人は2人組の女性。星座の話からなぜか友人の家庭の噂話になっている。「トモちゃん」は蟹座らしい。 「トモちゃん」は大恋愛中の彼氏とうまくいっていて、相手の方の家で同棲中らしい。お隣さんは「トモちゃん」が相手に

          「虎に翼」第7週と女性の社会進出について考えたこと

          馬にも衣装 飾るだけじゃないのよたてがみは

          日曜日はたいてい競馬中継を観る。馬が好きなのはもちろん、馬のおしゃれを見るのがおもしろいのである。 「額帯」という馬の額にかけられている部分やメンコ(馬の顔をすっぽり覆う馬具)がジョッキーとおそろいカラーだったり、たてがみにひと手間かけられていたり。さらさらのたてがみもいいけれど、きれいに編み込まれていたり、均等に分けられて色とりどりのゴムで結ばれていたりするのもいい。たてがみをいくつものお団子にしてくる馬もいる。首筋にたくさんのくるみボタンが付いているようで、とてもきれい

          馬にも衣装 飾るだけじゃないのよたてがみは

          【レビュー】「Dr.Bala」~私は何をして生きるのか

          なにが大村医師を動かすのだろう。レビューを書くためにメモを取りながら見ていたのに、途中から手が止まり見入っていた。 「Bala」とはミャンマー語で「力持ち」のこと。由来については語られなかったが、大村医師とミャンマーの人たちとのかかわりの中で「力持ち」というニックネームが付くようなエピソードがあったのかもしれない。それほど、大村医師とミャンマーの人たちとの間は近しい。 2007年に長期滞在のボランティアとしてミャンマーに入ってから、大村医師は自分の夏休みを使って毎年東南ア

          【レビュー】「Dr.Bala」~私は何をして生きるのか

          【イベントレポート】ジャズな一日~高槻ジャズストリート

          午前10:30。気温はすでに20℃を軽く超えている。雲ひとつない晴天の下、11:00の開場を待てない人たちが続々と集まってくる。空気に湿気はなく爽やかな空気にも関わらず、会場周辺の空気は実際の温度より1℃高いような気がする。 お腹を底から震わせるようなベースの音が正確にリズムを刻む。ピアノがベースに絡んでいく。囁くようなドラムはクスクス笑っているようでもある。トランペットが長い息を吐き、サックスは天童よしみばりのコブシを回す。 お喋りなベースは早口でなにか言っている。クー

          【イベントレポート】ジャズな一日~高槻ジャズストリート

          大切なことは目立たないことの中にある

          すっ転んだ。 いつもの通勤路を自転車で走っていた。強い向かい風が吹いていたけど、電チャリだから、いつもならそれほど苦にもならない。 ところが、悪いことに雨も降っていた。私のレインコートはポンチョ型だ。風を孕んでまるでヨットの帆の様に膨らんだ。一瞬、ものすごい風が吹き「あっ…」と思った瞬間、自転車ごと吹き飛ばされていた。 強く地面に叩きつけられた(気がした)。勢いで顔を地面に打ち付けた。口の中にすぐさま血の味が広がった。ヤバい……自分がいまどんな状況なのか分からなかったが

          大切なことは目立たないことの中にある

          少しずつ。

          娘の部屋を片付けている。うちは狭い。独立した子供の部屋をそのままにしておける余裕はないから、娘が使っていた部屋を今度は私の部屋として使えるようにしなければならない。 毎日、少しずつ、娘の抜け殻を拾い集めては残しておくものと処分するものとに分けて片づけているが、なかなか思うように進まない。人がひとり、20年以上も暮らしていれば物も増える。幼稚園時代のものから大学の学位証にいたるまで、出るわ出るわ。 またそれを、ひとつずつ手に取って感傷に浸るものだからなおのこと進まない。

          暮らしの仕舞い

          ひとつひとつ、タブを閉じていくように生活の痕跡を消していく。 約4年、自分の書斎として使ってきた部屋をたたむことになった。この春、娘が独り立ちし、自宅の部屋に空きができたため、戻ることにした。4年もいたかな、と思うほどあっという間だった。 思えば4年前といえば2020年。コロナが流行りだし、勤務していた病院は日本初の「コロナ専門病院」となった。外来は閉鎖されて、入院していた患者さんたちを他の病院に転院させるための手続きや準備で大騒ぎだった。 その後、勤務地が2度変わった

          最後の旅行

          15時56分発 東京行きのぞみ160号。戻ってきた観光客でごった返す京都駅のホームに、新幹線がすべるように入ってくる。 生まれて22年半暮らした家を出て、娘は今日、巣立っていった。 私も、新生活の準備のために一緒に行くことに。新幹線の中から、母に卒業式の日に撮った写真を送り、東京に向かっていることを告げると「あらー、もう行っちゃったの?卒業祝い渡そうと思っていたのに」と、返事が来た。 「寂しいでしょ。でもすぐ慣れるわよー」という母は、私を含め5人の子どもを育て、みなそれ

          レビュー「本を出したい」著:佐藤友美

          本ってこんな風にしてできてるのね、という好奇心と共に読み始め、いつのまにか「本を出すことは深く自分を知ること」「自分がどのように生き、どのように役立ってきたかを深く見つめなおす作業」という思考に導かれる。 それにしても、「本を出すこと」に特化して、前述のような心構えから実践まで手取り足取り書かれている本を他に知らない。この本を読み終えると、自分も本を出せそうな気がしてくるからすごい。 すぐやってみたいと思ったことがある。「私の格言『100本』を考える」というもの。構成の土

          レビュー「本を出したい」著:佐藤友美

          ライターを続けている理由

          飽きっぽい。熱しやすく冷めやすい。だいたい何でも形から入るから、道具ばっかり立派になっていく。「そのうち飽きるからやめときぃな」と、心の中でホワイトな私が説得を試みるも、ブラックな私は聞きゃあしない。 かくして我が家には立派なオーブンと、パン屋でも始めるのかというほど製パンの道具が揃っている。 これらはパンを習いに行っていた時に揃えた。飽きっぽいのだけれど、その時は真剣だ。いい材料を湯水の如く注ぎ込むから、美味しくないわけがない。ちょっと周りから褒められて「よっしゃ、パン

          ライターを続けている理由

          さらばバアバちゃん

          義母が亡くなった。 とても控えめな人で、人の時間を奪うことを何より嫌う人だったから、お葬式はおろかお通夜もない。亡くなった翌日、いきなり火葬。そのスピーディさにさすがに驚きつつも、義母らしいやと思う。取り仕切ったのは義父なのだが、すべてバアバの遺言だという。 なんなら、亡くなったことも仕事から帰ってきて初めて知らされた。初めは火葬にも来なくていいと言われていた。別に葬儀をするわけじゃなし、火葬に出すだけだからと。親戚たちも同じ状況だったらしく、誰にも知らされていなかったら