人名の読みを調べたい(近現代)という場合[簡易版]
歴史雑記157
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はじめに
タイトルを見て、「近現代といっても長いだろうがよ〜!」と思ったアナタ、はいそのとおり。
ただ、今回はざっくりなので、その部分には目をつぶっていただきたい。
さて、人名の「読み」を調べるのはなかなか骨が折れる。
特に前近代となると、読み仮名が振っていないことが大半だし、類推して仮の読みを当てるしかない場合も多い。
「竜」「辰」と表記が揺れているからこの人物は「たつ」と読むんだな……といった具合になる(後者を「りゅう」とは読まない)わけだ。
非有名人の場合は難しい
近代に入るとかなり事情が変わってくるが、それでも非有名人の場合は確定させるのはかなり難しいことを先に断っておこう。
これは、以下で述べていく「調べ方」ができないからわからない、ということになる。
つまり、「調べるための資料が見やすい場所に存在しない」という意味であって、本気でやれば見つかることもある。
自分のご先祖などであれば、本気で調べる価値もあると思う。
超著名人の場合
さて、近代以降の人で、超がつく著名人の場合はかなり難易度が低い。
当該人物が歴史的に重要人物であればあるほど、一般的な人名辞典の類に立項される傾向になるし、立項されれば読みで引ける必要があるので、編集に際して誰かが読みを調べることになる。
要は、作業済の状態で情報が提供されるというわけだ。
たとえば、「大久保忠寛(おおくぼ・ただひろ」と引けば、矢印つきで「大久保一翁(おおくぼ・いちおう)の項に引っ張ってくれるだろう。
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