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本の選び方、読み取り方について思うこと

読書をする人です。
業界の人として、頭でっかちのマニアとしていろいろ読んできて、
自分が求めるような本の傾向というか、
どのように本ができてくるのか、
どんな本を自分は良い本だと感じるのか、そんなことも見えてきたので、
佐藤優さん、池上彰さんといった知の巨人に憧れる者として、
本の読み方、選び方を書いてみます。
精神医療業界の本を思い浮かべて書いてますが、どんな業界でも似通っていることだろうと思います。
 

|本の枠組み|
本は、
・書き手の属性
・想定する読者
・伝えたいこと
・伝えるための手法
・出版社
などで枠組みが分かれます。
 

「書き手の属性」で行けば、
・その知識についての経験を持った本物の専門家なのか、
・専門家モドキのかじった業界人なのか、
・当事者なのか、
・当事者の周囲の人なのか。
 
「想定する読者」は、
・業界の初心者に向けてなのか、
・業界にいて一通りのことはわかっている中級者に向けてなのか、
・当事者本人に向けてなのか、
・家族、同僚などの、当事者に悩まされる周囲の人に向けてなのか。
 
「伝えたいこと」は、
・これって面白いでしょう?なのか、
・広くこの世にこのことを知らしめたい!なのか、
・この事について自分の持っている正しい知識を持ってほしい、なのか、
・オイラの考えたこの最強珍説スゲーだろ!なのか、
・これを読んで自分の商品を買ってほしい、なのか。
 
「伝えるための手法」は、
・雑誌、ハードカバー、ソフトカバー、新書、といった本の外形的な違い、
・序論-本論-結論の硬い文章なのか、対談なのか、イラスト/図解重視なのか、マンガ本なのか。

「出版社」は、
・固い本を良く出す出版社なのか、
・その業界の本を多く出している出版社なのか、
・聞いたこともない出版社なのか。
 
以上のような本の枠組みが組み合わさり、重なり合って、いろいろな本ができあがっています。
 
内容が興味深い/面白いか、読む価値があるかどうか、はこれらの本の枠組みを読み解くだけでも見えてきます。
 

ダメな本の傾向
ダメな本は、
・専門家モドキが書いている本、
・珍説本、
・自分の商品を買ってほしい、ための本、
・一般対象むけ、広くこの世に伝えたい、なのに硬い文章で書かれていたりして、読み手と形式がマッチしていない本、
に多いです。

こんな本に当たってしまったことに読んでいる途中で気づいたら、
あとは可能な限り流し読みして、費やす時間を最小限にするしかありません。
 

ハズレを掴まないために
ハズレを掴まないためには、
・発売されて何年か経過していてAmazonで値下がりしていない本を選ぶ、のが悪くない方法ですが、
”値下がりしていても良い本”というのもあるので、絶対ではありません。
 
新しい知識、新しい本の場合には、
・著者のプロフィールをよく読む、
・出版社からあたりを付ける、
・書評を探してみる、
といったところでしょうか。

業界のなかの人的には、「トンデモ業界人」を知るのも必要な事なので、
これも本で得られる情報のひとつでもありますが。
閑話休題。

すこしずれますが、
”誰かが勧めてくれた本は必ず読む”というのは鉄板です。
ダメな本に当たった記憶はありませんし、例えその本の内容が自分には合わなかったとしても、得られるものは大きいです。
 

これからもここで本の紹介をさせていただくことはよくあると思います。
もしよかったらあなたが読んでみての感想や、あなたのお勧めの本を教えてくださいね。
この項ここまで。

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