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別冊付録【BBAの悪あがき】

ここ数年で、髪の毛がぐんと伸びた。正確に言うと、彼と出会ってから此の方、髪を伸ばし続けている。ロングヘアが好きと言われたら、伸ばしたくなった。私、彼に一途だからさ。笑うなら笑うが良い。

彼と知り合ったばかりの頃の写真を見ると懐かしいのだが、当時の私はボブからセミロングになるくらいの長さだ。今はロングと言われる領域にまで伸びて、髪を下ろしているとまるで砂かけババアなようにボワボワとまとまりのないパサパサヘアーで収拾がつかないので、バレッタ等でまとめていることが多い。

腰の一歩手前ぐらいに伸ばそうと計画している。長くなると意外と伸びるのが遅く感じるのは私だけだろうか。地下鉄の延伸計画ぐらい、先の見えない話に思えるが、生きているのできっと日々伸びており、お雛様の三人官女ぐらい?いや、Barbieぐらい(わからんわい・笑)にはなったと思う。

いつしか白髪が生えるようになってきたので、以前は目立たぬように髪色を少し明るめにしていた。

彼と付き合うようになって、「キミはさ、髪色は黒が似合うと思うよ」とアドバイスを受け、その通りにしたら、本当にそうだった。彼は見る目あるなぁ。そんなところが好きだ。そして、自分で言うのもなんだが、確かに私は黒髪が似合う。前髪をおデコあたりでパッツンカットすると、自分で言うのもなんだがエキゾチックな雰囲気があり、和も似合いそうな顔つきで、今後、和服が似合うようになれたらよいなあと密かに思っている。この間は会社の同僚に「お人形さんみたい」と言われて、小躍りした。実はドクターマーチンが似合う、メタルBBAになりたいので、真っ黒ロングヘアにレザーのミニスカ、そしてマーチンという出で立ちが憧れだ。彼からは「イタイからやめて!」と言われているが、そのうちに…と思っている。もう少し痩せてからね。

デメリットもあって、髪全体を真っ黒にすると白髪が生えてくると結構目立つ。なので、2~3週間に1回染めるようになった。結果、髪の毛がパサパサする。ギシギシときしむ。さあ、困ったぞ。

美容師さんからは、できるだけ美容室で染めたほうが痛まないのでいらしてくださいと言われた。そして、少し明るめの色でどうですか?とも言われた。えー、やだ、どうしよう。

費用と時間の関係で、そんなに頻繁に美容室へは行けないので、市販の薬剤を選ぶことにした。ドラッグストアで販売しているものの中でやや高級ラインを購入してみたが、さすがに毎度とはいかないので、痛みがほどほどで色持ちも含めて納得できるややお手頃価格の商品が見つかり、ブラックが販売されていないので、黒に近いダークブラウンを選択して染めている。ちなみに、美容室で真っ黒く染める場合は、追加料金が必要。なぜだ?薬剤が高いの?そして、美容室でフルコースの施術にすると2万円ちょっとかかる。た、高い。デジタルパーマを時折かけており、ヘアスタイルが決まりやすいのでパーマはいつもかけていたいが、これまた髪の毛が痛む原因になっているため、控えめにしている。

髪の艶や質感にも力を入れて、と四苦八苦している。ヘアマスクやらトリートメントやら違いはわからないが毎夜取り組んでいる。成果はまずまず。日頃、ブロー時にはヘアミルクをつける。最初はヘアオイルを使っていたがいろんな商品を試してみて、ヘアミルクに落ち着いた。

ただし難点があって、後ろの首元にもヘアミルクがついてしまい、肌が荒れてしまうことがある。それからはできるだけ毛先中心にヘアミルクをつけるようにしてみた。肌荒れは改善、よしよし。

ブローの時は保湿をしっかり行った上で油分で覆ってあげる。このバランスがうまくいかないと、うまくウエーブがでない。痛みも激しくなる。

もともと私の毛はパーマがかかりにくい。強めにかけたはずなのに、うねうねがそれほど…。ツヤツヤの縮毛矯正にも憧れるが、しばらくはウエーブをさせながら、艶感を出すことを目指していく。

メイクはもともと下手くそだ。顔立ちにも問題があって、顔が濃いのでメイクが濃いと小梅太夫のようになってしまう。子どもにも不評。指摘される。彼にもそう思われているはず。たまに彼からも「ほら、口に…」なんてはみ出したルージュを指摘される。そんな具合なので、できるだけノーメイクに近いメイクに留めている。ベージュやブラウンをうすーく。多少、不健康そうに見えるぐらいがいいのかもしれない、そう思い始めた2024年春。

まつ毛パーマはとてもいい。くるりんまつ毛は気分が上がる。そこにマスカラを少し。日にちが経過するとすぐカールが取れてしまう。そろそろ予約しないと。眉毛はカットしすぎないように注意。

彼は床屋さんへ行っていて、お顔を剃ってもらうのをいつも私は羨ましく思っている。私は自宅で自分で剃る。化粧ノリがよくなるので、定期的に行いたいところだ。エステ?うーん、考えちゃうな。


世の女性は、私よりももっと美容のために頑張っているはずだ。パワーカップルやパート主婦の皆さん、バリキャリの女性の方々など、自分にお金をかけてあげられる人のブログなど見ていると、どんどん落ち込んでいく。高級な化粧品、ブランド品、メイク道具にオシャレなファッションとネイルにピアス。私の知らないブランドのこと、トレンドのこと、無知すぎて恥ずかしくなる。

彼は品質重視だし、オーバースペックを嫌う人。ブランドはよく知っているけど、高級だからよいというわけでないことも知っている人だ。時と場に応じた、それ以上でもそれ以下でもない手堅い品質のものを身につける人でもある。私も背伸びしすぎず、オシャレもそうだが周囲に配慮できて自分も気持ちいいファッションを取り入れていきたい。

悪あがきもほどほどに…。
これを彼が読んだら、苦笑いしながらそう言いそうだな・笑。

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