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じぶんnote(雨が降っても槍が降っても、辞めない覚悟)

sumika 片岡さんがライブの時"雨天決行"を歌う前にいつも言ってくれる言葉だ。この言葉に込められた強い意志を今回身を持って感じた。

2023年2月23日にメンバーである黒田隼之介さん(以外、隼ちゃん)が永眠した。sumikaのメンバー、スタッフ、関係者、そしてファンであるわたしたち住人は突然嵐の中を彷徨うことを余儀なくされた。

そんな中2023年4月4日、sumikaはライブ活動の再開を発表した。attic room(ファンクラブ)内にあるラジオで片岡さん、おがりん、荒井さんの言葉を聞いて号泣した。思っていたより元気そうな声を聞いて安堵の気持ちと、隼ちゃんの居ないことは変わらない事実であること、そして前を向いていくことを伝えてくれて何度も聞いて声を出して泣いた。何度聞いても、声を出して泣いてしまう。そして3人の言葉を噛み締めて自分の中に一生懸命落とし込もうとしている。
3人の声を言葉を聞いて、わたしの中でsumikaというバンドがどれほど大きな存在を占めていたのか思い知った。

メンバーそれぞれ気持ちの紆余曲折はありながら、sumikaを続けるという選択をしてくれてありがとう。おかえりなさい。いつもsumikaからもらっている言葉をようやく住人で言えることが出来た。

隼ちゃんは世界一のギターリストだし、素晴らしい作曲家であり作詞家である。とてもあったかい人だし、すごく真っ直ぐな人だし、ニコニコな笑顔が似合って、演奏の時は他のギターリストよりも少し高い位置でギターを弾いているかっこいい人だ。言葉を選びながら丁寧にMCで話す隼ちゃん、メンバーの話にうんうんと頭を縦に振って一生懸命聞いている隼ちゃんが可愛くて愛おしい。
わたしは何度もワンマンライブに行き、毎回おがりん側の席で、隼ちゃんが遠かったんだけどテンテン大阪公演ではコードレスになって楽しそうに走り回っていて近くまで来てくれてかっこよくギターを引いていた姿をわたしは忘れない。そして認識してくれて、クシャッとした笑顔を向けてくれたことを忘れない。

大阪公演。いつもは片岡さんばかり見て曲に酔いしれているんだけど、あの時はなぜか「隼ちゃんを目に焼き付けておかなきゃ」と強く思って、隼ちゃんばかり見ていた。こんなこと言うと反感買いそうだけど、優しい人たちしか居ない(と思っている)noteだから言うけどわたしは第6感が冴えているから、何か感じるものがあったのかもしれない。と今振り返れば思う。

「隼ちゃんのことを笑顔で語れない未来はいやだ」うんうん、そうだよね、わたしもそう思う。
これから先は3人のsumikaしか知らない人も出てくると思うけど、胸を張って4人のsumikaを知っていてその時から応援していて大好きだと言える。悲しことがあったsumikaじゃなくて、悲しいこともあったけどやっぱり痛みを分かってくれて一緒に寄り添ってくれるバンドsumikaでこれから先もいてほしい。

雨を嵐を槍を晴らしに行こう、すぐには晴れないかもしれないけど。道は前にしかないからね、止まってしまったら行き止まりのままだから。sumikaと一緒に未来を一緒に見ていこう。
もちろん時には悲しくなっちゃう時もあるけど「隼ちゃんってあの時こんなかっこいいギターソロしてたよな」とか思い出したり、黒田隼之介という音楽家が残してくれたsumikaの曲はこれからも世の中でわたしたちの中で生き続ける。そして3人のsumikaしか知らない人たちもいずれは黒田隼之介が居た時のsumika見たかったなって思ってもらえるように、わたしたち住人もずっと応援していく。

凖ちゃんという大きな光を失った気持ちは乗り越えるだとかそういうんじゃなくて、悲しみも抱えながら生きていくんだと思う。そしていつか絶対に「やっぱり黒田隼之介すごかったよな」って笑顔で言えるようになりたい。

わたしたち住人よりずっと隼ちゃんの近くに居たメンバー、スタッフ、ゲストメンバー、家族の方々は本当に突然槍が降る世界に投げ出されただろう。その痛みは計り知れない。
わたしたちも同じ気持ちだ。だけど雨が降っても、槍が降っても、辞めない覚悟を見せてくれて、言葉で伝えてくれてありがとう。

わたしは5月14日横浜スタジアムに行く。sumikaの10周年という記念すべき日に立ち会えるのだ。凖ちゃんを失った悲しみをメンバーとスタッフチームとsumikaのことが大好きな人しか居ない住人のみんなで分かち合って、泣き、笑い、大切な瞬間を迎えるのだと想像している。
だけどわたしたちの想像をはるかに越えてくるのが、sumikaだ。

sumika、愛してます。
わたしも雨が降っても、槍が降って、辞めない。人生を続けていく。夫と愛犬とsumikaと一緒に。

おわり。

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