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いしか
2024年10月27日 14:58
『爽やかな』という商品のキャッチコピーの様に、一部の俳優さんにも『爽やか』という言葉がつく事が多々ある。あくまで私個人の話になってくるが、私はそんな「爽やか俳優」とテレビで言われる俳優さんが、少しやさぐれた様な役を演じている姿を見るのが凄く好きだ。見慣れない無精髭を少し生やし、髪の毛はキチッと決める訳ではなく、まぁ、纏まってればいいやくらいで整えられた少し長めの髪。そして、瞳に翳りが見
2024年10月11日 21:00
想定していた文字数を超えてしまいました。長文になっているので、もしよろしければ、お時間が出来た時に読んで頂けたら幸いです。◈◈◈金色に輝いていたであろう古い一輪挿しは、暫く開かずの間だった蔵の中で眠ったまま、美しかった金色は鈍色の色へと変わってしまった。「……どうしたら良いんだ…」俺は本庄 優真(ほんじょう ゆうま)大学1年生。地元の大学に進学し、今日は休みを使って、母に出来る
2024年9月20日 19:24
月の色は変わらずそこにある。どんな色に見えているかは、見ている人だけの見え方があって、千差万別だと思う。「はぁ〜〜!今日、晴れてよかったな〜」帰宅してきた私は、汗をかいている服や髪の毛をスッキリさせる為、疲れている体を何とか動かしてシャワーを浴びる。おっと、忘れてはいけない。シャワーを浴びる前にエアコンのスイッチを入れる。外に置いてある室外機が、スイッチを入れたと同時に動き
2024年8月30日 12:05
流れ星が見たい。綺麗な夜空の下で。近々、日本で流星群が見られるらしい。その流星群が一番見られる日は、私の仕事のお休みの日で、次の日も休み。これは行くしかないっ!と、早速準備を始めていく。私の趣味は『車中泊』。趣味と言っていいのか分からないけれど、相棒の車と一緒に少し遠くへ行って、そこで一泊車中泊をするのが、私の中の癒しで、息抜きの時間でもある。私はさっそく、地元の天文台のホ
2024年8月9日 15:11
夏の雲は、まるで増殖するかの様にモクモク、モクモク湧いている。そんな雲を見ると、私は思う。当たり前の事だけど、あ〜、夏が来たんだな〜って。★★★「さて、早く行かないとっ!」私は、今から甲子園に行く。と言っても、兵庫県に住む母方の祖父母の家に何日か泊まるついでに、こうして毎年甲子園に行き、高校野球を観戦しているのだ。今年は、私の通っている高校が甲子園出場を果たし、学校の応
2024年8月2日 18:44
風鈴とビールを持って、縁側へ。祖父母から受け継いだ古い家は、少しずつ自分で直しながら自分好みに整えている最中だ。ここは、森が近くて自然が豊か。人目を気にする事はなく、唯一の心配は猪や鹿が、たまに顔を覗かせる所。けれど、人の気配がそこにあれば、森に住む生き物たちは寄ってこない。まだ、人と自然の境界線は生きている。そんな所に住んでいる私の家の縁側へとやって来たら、脚立を使って高
2024年7月27日 17:38
かき氷を売っていた。もう夕方から夜になる時間帯で、日は沈みかけていてが、夏の暑さが和らぐ事は全く無く、帰宅している最中にも、夏の暑さがしみてくる。帰りにコンビニ寄ってアルコール3%の「ほろよい」を購入し、帰宅。汗をかいていたから先にシャワーを浴び、作り置きのおかずを何品か取り出し、冷凍ご飯を解凍すれば、あっという間に晩御飯けん晩酌の出来上がり。エアコンをかけて、テレビで録画した恋愛
2024年7月20日 19:14
海の日を迎えた日の事だった。当時中学3年生だった俺は、まだ自分が進学したい高校を決めかねていた。けれど、そろそろ決めないと受験勉強が間に合わなくなってくる。けれど、何処の高校を見てもイマイチパッとせず、何となくボーッと過ごしてしまっていた時に、その噂は聞こえてきた。『西蓮寺 悟(さいれんじ さとる)が公立の高幹(たかみき)商業野球部に入るらしい』俺は小学生の頃から野球をしていて、
2024年7月12日 20:46
夏は夜明けが早いから、遅く寝てしまっても薄いカーテンからのぞく日差しが目覚ましとなって起きてしまう。「………っ〜〜、まだ4時間しか寝てないんだけど…………」昨日は生理前特有の不眠に悩まされ、夜は全然眠くならず、色々足掻いて見たけれど全部駄目だった。今日は休みだけれど、ウダウダしてしまいそうな気がする。………寝不足だから………。スースー。テーブルを挟んだ隣のベッドからは、同棲
2024年7月7日 16:54
手紙には、ただ一言。『優葉(ゆうは)ありがとう。またな』……これだけ?……なんて思わなくもないが、でも、これだけで充分なのだ。だけど…………「けどな〜、俺は結構な量、書いたんだけどな〜手紙。」高校3年生の夏。俺の所属している野球部には、いつから始まったか分からない伝統が存在している。それは、最終学年になる3年生は、部活を引退する時に、同級生の部員全員に手紙を書くという決まり事
2024年6月28日 13:08
ラムネの音が弾けた時……その、弾けた音は……虚しく響くサイレンの音も、一緒に弾けさせた。◈◈◈「桜蔵(さくら)〜何時まで残ってんだ?早く帰ろーぜ」「うん?もう少しだけ…」「はあ……本当、桜蔵練習の鬼だな…」俺は今、同級生で友人、そして野球部の名良橋 桜蔵(ならはし さくら)が、帰り支度するのを待っている。「もう明後日決勝なんだからさ、大事を取って体休めろよ」「う〜
2024年6月21日 15:57
月曜日の夜。俺は早めにシャワーを浴び冷蔵庫から缶ビールを一缶取り出す。本当はコップもキンキンに冷やしておいてそこへ冷えたビールを移してビールを飲みたいが、つい忘れてしまう。俺が今生活をしている場所は一人暮らしをいている家ではなく、例えるなら、学生寮の監督部屋の様な場所で暮らしている。u-25を対象にした野球チームを結成し、そのチームとプロのu-25で試合をするイベントを開催する指揮を取ってい
2024年6月14日 16:18
紫陽花を見たら…貴方を思い出す。青い紫陽花に、貴方の肌と黒髪はとても映えて、本当に美しいと思ったし、女神が其処に居ると…本気で思った。「……綺麗です」「……ありがとう」たったそれだけの会話から、縁ができて繋がって、僕は…貴方と良く会うようになっていった。けれど、貴方は良くこう言った。「私の事は、好きになっては駄目よ」君が私の事をどう思っているかは、君の目や仕草を見ていれ
2024年4月19日 19:11
桜吹雪の舞い上がる校庭で、運動部が活動している。私は美春(みはる)高校2年生。私がお付き合いをしている彼は善正(よしまさ)彼は野球部に入っていて、月曜日の休み以外は、毎日朝早く学校に来て、授業を受けて、夜の7時までみっちり部活をしている。正直言えば、なかなか一緒に遊んだりも出来ないし、月曜日の休みであっても、他の友達と予定を立ててあったりして、本当に中々遊べないし、一緒に居られない。