見出し画像

アイドル空虚論〜アイドルビジネスの虚しさ(アイドル側及びファン側)について〜

はじめに言っておくと、僕は結構女性アイドルは好きです。坂道系なんかも好きです。むしろファンです
だって可愛いから

ただ、観ててめちゃくちゃサムいな、と感じる瞬間が何度もあるんですよね。それはアイドル側、ファン側双方共です。

なんというかお互いに自覚してない。そのサムさと虚しさを。わかってる上で楽しんでるならいいんですよ。
プロレスと言うか、一つのヤラセビジネスとして

ただ、勿論ファン>>>>アイドルではあるけど、想いがガチなんですよね。

ガチ過ぎてヒく

そしてアイドル側はアイドル側で夢を見ちゃってる。そこが見てて痛い。

なんというかファンのアホさ加減はファン以外には皮肉にも広く認知されてますが、アイドルのアホさ加減についてはあまり認知も語られてもない気がするんですよね。
どっちもアホだなと思うので語ります。

勿論、ファンやアイドル全員がアホってわけではないです。
ファンの中にも一種のプロレスとわきまえて楽しみ、アイドルも自分の立ち位置を冷静に理解して活動してる子もいると思います。
卒業後も上手く転身して生き残る子もごく僅かですがいます。

しかし個人的には圧倒的に勘違いしてるファン、アイドルの方が多い気がする(だからこそ大金を稼げる)のでそれぞれの痛いと思う部分をここに記します。

まずファン側から。



ファン側

全力応援!これもまた青春?


①結局はただの養分で「お客様」

これです。悲しい、本当に悲しいでしょうけど事実なんです。
勿論、ある程度見てくれがよければ、ノリが合えばミーグリや握手会等でつながるチャンスはあります。でもそんなのファンの母数を考えればごくごくごくごく僅かです。宝くじレベルの当選確率です。

さらにミーグリ等の接触できるイベントでも、彼女達はファンと本音で語り合うなんてことはありません。

だってファンは「お客様」だから。


彼女達からすれば短い時間だけ適当に話を合わせてリクエストに答えてれば勝手に満足して帰ってくれるのでありがたいでしょう。

必死で
「僕のことを少しは好きなんじゃないだろうか」
「あの笑顔は僕にだけ見せてくれるものじゃないだろうか」

と言い聞かせ、
「自分は何とも思われてない、むしろ嫌われてるんじゃないか」
という不安を押し殺してお金をつぎ込み続けるATMでしかないのは何だか健気ですが虚しいですよね。

②仮に名前を覚えてもらって認知されても


あと、よくファンが
「名前を覚えてくれた!」
「前に来たこと覚えてくれてた!」
って喜びますよね?

なんで?w
って思っちゃう。

僕は不思議なんですが、というのも、
「名前を覚えてもらう=好き、好意がある」
と思えるのが不思議なんです。

たとえば僕らは嫌いな人間の名前なんかも覚えますよね。「悪い意味で記憶に残るから

「記憶に残る=好き」とは全く限らない。

テレビによく出てくる嫌いな芸能人は嫌でも名前を覚えますし、嫌いな同級生や同僚、仕事相手、知り合いのことも関わる頻度が多ければ顔や名前は忘れません。

関わる頻度が多ければ嫌でも覚えます
だから「名前を覚えてくれたってことは好きってことだ!」というのは全くのおめでたい願望でしかなく、彼女達との一切のコミュニケーションには保証はありません。

そもそもファンはお客様なのですから。


③アイドルがよく言う「ファンの方は優しい」


これも真に受けるバカなファンが多いですが、あれは皮肉です。

(隠れて彼氏とパコパコヤってイチャイチャしてるのに疑わずに大金使ってくれて)ファンの方は優しい

って事だと思います。
実際、ファンは彼氏バレしなければとても優しいですからね。

一度ファンの方はアイドル達が「ファンの人は優しい」って言う時に心がこもった感じがするのか、ニヤニヤしてないか、彼女達が意味ありげに目配せしたり目を合わせて笑ってないか注目してみるのもいいと思います。


④「自分の推しは恋愛禁止を守ってるんだ!」と思い込む


んなわけねーだろw

中にはごく僅かはいるかもしれない。
でも芸能界、しかも東京にならイケメンのアイドルや俳優、スポーツ選手、ミュージシャン等才能ある人や金持ちが溢れてます。

健全な女子が言い寄られてなびかないわけないし、我慢する必要もないでしょう。
それとも今をときめくイケメンのアイドルや俳優よりファンが大事だ、あいつらなんてチャラい奴らばかりだ、自分がファンやってるアイドルは身持ちが硬いと思い込めるのでしょうか?
おめでたいですね。
バレなきゃOK、なんです。

そもそもファン側はアイドルに恋してチャンスがあれば(ないけど)アレコレしたいのに、なぜチャンスに恵まれるアイドル側はアレコレしたいとは思わないと信じられるのか謎。

自分がもしアイドルで好きなアイドルの女の子に告白されたら
「いや、俺はアイドルだから。。。ファンが悲しむから。。。」
と断るか?
絶対断らないだろ?という話。
女性アイドルだって(言わないけど)憧れの人はいるものです。

⑤彼氏バレしてキレる

これも全くの無意味ですよね。
だってファンなんてATM、いやお客様()なんだから。

アイドル側だって、バレるまで平然と活動して彼氏とも付き合って仲良くパコパコしてたわけですから、
「今更気づいたの?w」とか「バレてもうた。。。」
って感じでしかないでしょう。

「裏切ったな!」とかファンが怒ったところで、バレるまで平然と付き合ってたわけで、アイドルからすればそれまで何も気づかずご機嫌に応援してたファンがさぞ間抜けか不憫に見えてたことでしょう。

それでも誠心誠意謝ったフリをしたりトンデモナイ言い訳をして誤魔化せばファンは許してくれるので、本当にファンの方は優しいですね


⑥遠くの美人より身近なちょいカワの法則


これは次に語ることにも繋がるんですが、そもそもアイドルは超絶美人やスタイル抜群の子はほぼいないですよね。
あとめちゃくちゃ優秀だったり技能が秀でてる子も少ない。
そういう子はファンの劣等感を刺激しますし、実際どちらかというとポンコツな子の方がアイドルには多めで愛される印象があります。

ファンは無自覚なんですが、超絶美人ではなくそこそこ可愛い子、能力的にも優れてはない子の方がまだ「チャンスがある」と思って応援してる。

ファンがアイドルの子をそこまで可愛くもないのに「世界一可愛い!」「女神!」と持て囃してるのをよく見ますし。
やはり自分でも手に入りやすそうな女にちゃんと男は熱狂するんですね
そう思うとファンはファンで実はしたたかなものです。

アイドル側


誰もが憧れ、目を奪われる?



①そもそもの彼女達のポテンシャル



アイドルは可愛いです。それは間違いない。だからこそファンもつくし、人気も出るんです。
ただ、彼女達はどれほどの可愛さでしょうか?

正直、はじめから女優やモデルになれるほどスタイルがよかったり可愛い子はそもそもアイドルになんてなりませんよね
アイドルになる子って、大体みんな本当は女優、モデルになりたいけどなれるレベルじゃない、なれなかったって子ばかり。
実際、坂道系でも子役上がり、ジュニアアイドル上がりの子は結構います。

勿論、活動を続けて整形して女優やモデル並みになる子もいますが、デビュー当時なんてみんな大体は酷いもんです。
あるいは憧れの男性アイドルと繋がるため。それもまた健全だとは思いますがね。

これも乃木坂の3期生ほとんどがSNSでデビュー前に男性アイドルのヲタ活してて見事にバレて以降、アイドル目指す子は気をつけるようになりましたね。
気をつけるようになっただけで、憧れの気持ちが消えたわけでもないんですがね。
少なくともアイドル側が気をつけてファンを「安心」させやすくはなってます。

あと見た目だけではなく、能力的にも残念な子が多い。

やはり何かのプロになれる、目指せるような才能ある子はアイドルになんてなりません。
その道のプロを目指すでしょう。

プロスケーターを目指してた等のスポーツが好きだけど才能に恵まれなかった、そんな子がアイドルを目指すようになります。
俳優や女優等の有名人だってスポーツ選手になれなくて、というパターンは割にありますが。
芸能界って色んな意味で裏ルートなんですよね。

なぜわざわざキモヲタを定期的に相手にして歌いたくもない歌を歌い、ダンスを練習し披露しなければならないのか。
それにはちゃんと理由があるんですよね。

でも売れたりするとそんな自分達の出自も忘れて調子に乗るアイドルも結構出てくるから不思議です。


②アイドルという職業の業界内の立ち位置



僕は芸能関係者ではないですが、テレビ観てる限りでもアイドルのポジションは「決して高くはない

勿論売れてるアイドルと売れない女優、とかなら話は別ですが、一般的に
女優≒モデル>女子アナ>女性タレント>アイドル
という感じじゃないでしょうか。

人気番組に出たりはしますが、やはりゲストとしての扱いや格は人気女優やモデルに比べたら落ちますし、人にはよりますがトークや返しへの期待値も元々高くない印象があります。
人気番組に出れるのもあくまでアイドルとして人気だからで、卒業しても出れるかとなるとかなりごく僅かな印象です。


③結局は事務所の「商品」


見てる限り、事務所だって
「この子達はみんな逸材で芸能界で輝ける!僕たちが全力で彼女達をバックアップするんだ!」などと親切な考えでオーディションで合格させてません。

合格してダンスや歌、接客のレッスンを受けさせてアイドルとしての教育は勿論施しますが、彼女達のセカンドキャリアやその後をしっかり考えてるとは全く思えない。

アイドルのドキュメンタリー映画、特に日向坂46の「希望と絶望」なんかを見るとその過酷な、ブラックなアイドル業界の体質が垣間見えます。

結局は恐ろしいことですが、若い彼女達はあくまで「商品」であり、アイドルにとってのファン同様、事務所にとってもアイドルなんてただの金ヅルにすぎません。

それなりに憧れの演技仕事を与えて夢を見させれば、真面目に握手会等のアイドル業をこなして大金を稼いでくれる(事務所にとってはこちらがメイン)わけですから、事務所としてもかなりオイシイ仕事です

しかもアイドル志願者は次から次に出てきますからね。
テキトーにおだてて
「〇〇ちゃんは可愛い、才能ある、トークもできるし地頭よくて頭の回転早いから芸能界でやっていける!」
とか「応援」してれば頑張って続けてくれるので、スタッフとしても適当に太鼓持ちやってりゃいいので楽でしょう。


④御用達メディアのヨイショを本気で受け取る



これもまたアイドル雑誌のライターはアイドルを見事におだてるんですよね。

ある雑誌で20代前半のアイドルにインタビュアーが「FBI捜査官なみのプロファイリング力がある」とおだてていて、そのアイドルは受け流していましたが満更でもない感じで失笑したものです。

上のスタッフの言葉でもあげましたが、本当にああいう雑誌のインタビュアーは本気なのかヨイショなのか
「〇〇ちゃんは地頭がいい、頭の回転が速い、トークもできて空気も読める」みたいなことを言って褒めちぎるんですよね。
「地頭がいい」(低学歴でも)というのはああいう雑誌では常套句です。

なんか全然大したことないこと語ってても
「現実をちゃんと見据えてる」
「その年齢には珍しく俯瞰で物事や活動を捉えている」「現状だけでなく将来を見据えてて凄い!」

とかその年齢では普通のことでもとにかくアホみたく褒めちぎる。
アイドルに興味のない方は一度読んでみると爆笑できるのでオススメです。

これを真に受けると相当なアホになりそうだな、と思ってたら案の定色々やらかして消え去っていくアイドルも多いんですよね。
アイドルって基本的には批評性がない必要ない・余計なお世話)職業なので、たくさんのバカアイドルを夢見させて叩き落とす、みたいなことが起こってて

新しく入ってきた若い子達は勿論そういう注意や教育は受けないので間抜けな歴史が何度も繰り返されてる状態です。

⑤輝かしいとも言えないセカンドキャリア


これは本当に不透明ですよね。
例を挙げるなら乃木坂で2トップだった白石、西野だって女優業は順調とも言えない。
白石も卒業後ヒロイン役のドラマは秋元康のを別にすればわずか2本であとは脇役。
それも内1本は深夜帯のものです。
西野は本数は多いですがやはり脇役が多いですし、主演・ヒロインクラスは秋元康が関わってるものがほとんどだったりする。

2大センターの彼女達ですら人気女優とは言い難い、中堅という状態ですから、他の人気だったメンバーはもっと活躍できてはいない。

少し前のAKBの子達も、神7(懐かしい)の現状なんてとても芸能界におけるセンターでもないし、いわゆる選抜ともほど遠いポジションです。

個人的には、アイドル業は小遣い稼ぎや稼ぎのいいバイト感覚でやって、卒業後も芸能界でやっていくなんて運が良ければ、くらいの感覚でやってた方が賢いんじゃないかと思います。

⑥有名グループに所属して自分の実力を勘違いする



これも多い。有名グループに所属してるからモデル仕事や番組に呼ばれたり恵まれたりするのに

「これは私が可愛いからだ。トークや空気を読む力が秀でているからだ」

と勘違いする子も多そうです。
こういう子は段々ファンサービスもおざなりになり、中途半端な人気になり、新しく入ってくる魅力的な女の子に押されて芸能界から消えます

勿論、ファンサービスをしっかりしてれば生き残れるほど甘くもありません。そこは弱肉強食というか、結局より可愛いかったり若くて魅力のある子が生き残ります。

だから調子に乗ろうが真面目にやろうが魅力のない人は間違いなく消えるので、自分を客観視して活動する方がよいでしょう。
真面目に健気にやることでXデーを引き延ばすこともできると思います。


自分にそこまで魅力がないな、どうせ消えるな、と思う子はどうせ消えるならとあえて一度は天狗になって楽しむのまた一つの人生かもしれません。
まぁ天狗になる子は自分にそこまで魅力がないなんて思わないんですけどね(苦笑)。

⑦「自分だけは違う」と思い込む



これもまた多い。アイドルのセカンドキャリアがそこまで甘くないのは割にアイドルでも知ってるでしょう。
でも、アイドルとして人気のある子は恐らくこう思います。
「自分だけは違う」と。

あの卒業後大した活躍してない先輩はそこまで可愛くないし、頭の回転も遅い。だから消えるんだ、みたいな。

正直アイドルとして人気が出てくると、芸能界の魔力か何なのか、
上でも語ったスタッフや御用達メディアのヨイショを本気で受け取ってしまうのか、
自分が実力以上の存在に思えるんでしょうね。

そもそも自分がアイドルにならざるを得なくてなった、という自らの出自を忘れてしまうのでしょう。

こういう子もやはり地頭はよくはないので消えます。


⑧ファンと世間を区別できなくなる



大体のドルヲタ(アイドルヲタ)というのはウブで間抜けなので
、世間では全く通用しない嘘でも信じてくれますし、チョロい存在です。

彼氏がいないと信じて何度もミーグリ等に健気に通って大金を落としてくれますし、誕生日には生誕祭を企画、ツアーグッズも買い漁ってくれます。
なんて有り難い存在でしょう。

しかし口では感謝しつつもその真のありがたみを感じず、大体のアイドルは
「これは私が可愛いからだ。こういう扱いを受けて当然の存在なんだ」
と見事に勘違いするようになってしまいます。

実際、ファンサービスがおざなりになってきても、可愛いがゆえにファンは減らなかったりします。

なんというか、ファン、スタッフ、メディアみんなでアイドルを勘違いさせてしまう恐ろしい装置ができあがってるんですよね。
頭のいい子はそういう罠にハマりませんが、残念ながらアイドルになるような子は大体はそれほど頭がよくはないので見事に罠にハマります。

そしてなぜか世間もまたチョロいファンと同じだと思い込んでしまうのか、卒業後もアイドル時代と同じ感覚で仕事したりキャラ変せずに生き残ろうとしてる人もいますよね。
元乃木坂の松◯とか

おそろしいですが、アイドルの元々の素質、事務所、メディアによるある種見事な共犯関係のなせる業なので、どうすることもできません。


⑨結局は大人の言いなりである


彼女達は自分たちでグループのコンセプトや曲調、歌詞を決め、プロデュース全般をしてるわけではありません。

昔欅坂46が反抗的なイメージで若者に支持を得ましたが、その反抗的なイメージすら大人の計画通りなんです。
彼女達は大人しくそれに従ってパフォーマンスしてるだけで、実は反抗的でも何でもありません。

わずかの自由や決定権はあっても、結局は彼女達は大人の言われた通りに活動する可愛いお人形さんなので、そんな自分の意思も何もない子達を必死で応援していても全くの空虚と言えるでしょう。

アイドルがイマイチ同性に支持を得ないのはそういう部分だと思います。


まとめ


というわけで、僕が思うファン、アイドル双方のアホさ、虚しさを語りました。

ただ、はじめにも語りましたが、ファンやアイドルみんなが間抜けだったりアホだとは思いません

ファンはファンで
「彼氏くらいはいるだろうな、でも可愛いし好きだから応援しようかな」くらいの感覚で応援してる人もいるでしょうし

アイドルはアイドルで
「私ってそんなに可愛くないし、でも芸能界って憧れるしやれるだけやってみようかな。無理だとしてもお金は稼げるみたいだし」とある程度は割り切って冷静に活動してる子もいるでしょう(いるかな?ガムシャラな子が多い気がするので)。

なんというかこんなビジネスに本気で取り組むことはないし、ある程度お互い割り切って楽しんだ方が健全なんじゃないのかな、と僕は思います。

よかったらサポートお願いします!