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天皇杯の見所を探してみました【FS65キロ級】

12/21〜12/24まで代々木第二体育館で、レスリング天皇杯、全日本選手権が行われます。
これに優勝すると、パリオリンピックのアジア予選か、世界予選に出場できます。その予選でアジア予選なら決勝、世界予選なら3位以内に行くとオリンピック内定となります。
このオリンピックを決める全日本選手権が、東京で好立地の代々木第二体育館で開催します。いつもは入場無料でしたが、最近はチケットぴあ(https://t.pia.jp/pia/ticketInformation.do?eventCd=2345098&rlsCd=001&lotRlsCd=)で入場券を買えば、どなたでも特級術師のSPECIALな戦いがご覧になれます。
と、思って僕も今チケットぴあを確認しに行ったのですが、どうも日程によっては完売になっているみたいです。僕は満員になってる代々木を見たことがないのですが、当日はさぞレスリングファンがひしめき合ってるかと思います。
そもそもチケットが少なかったのか、企業がまとめ買いという転売ヤーさながらの領域を見せているかもしれませんが、レスリング協会の売り上げがあがっているなら良いと思います。
ちなみに各階級の日程発表が2週間前という、減量を考えてる選手と、応援を考えてる家族にとっても非常にハードモード設定となっており、観戦チケットの奪取も必死ですが、年末の東京ホテルを2週間前に取らなければいけないという、戦いがすでに始まってるんじゃないかという状況です。しかしまぁ、この辺は上げていくとキリがないのと、誰かに怒られそうなので端っこに置いておきます。

男子フリースタイルは現状、57キロ級と74キロ級がオリンピック代表者が決まっています。
残る65、86、97、125キロ級が空席となってます。
今回はその中でも超特級が密集している65キロ級(12月23・24日実施)がどうなっているかをまとめてみます。最初から領域展開、必見の階級です。

あくまで僕個人の偏見です。問題があればお気軽にお申し付けください。
ヘッダーの画像はレスリング協会の写真を拝借しています。

乙黒拓斗選手

明治杯の記事でも真っ先に優勝候補に上げた、乙黒拓斗くんが今回も優勝候補の筆頭です。明治杯も優勝しており、今年の世界選手権の代表になっています。前のオリンピックからまだ国内では負けなし。
前にも言いましたが、乙黒くんのレスリングは異次元です。タックルは見えないし、カウンターも速い、タックルを警戒してもめちゃくちゃ速いサシがくるので、オールマイティに最強です。
対策されてロースコアの展開になっても、最終的に変化を出して確実に処理をして、試合を取っています。
そうなる前に攻めたくても、見えないカウンターがあるので、なかなか序盤、中盤が攻めにくいんだと思います。構えもめちゃくちゃ低いし。
世界選手権で脚を怪我しちゃってるので、それがどこまで治ってるかもありますが、期間も空いてたし調整できてて欲しいです。

安楽龍馬選手

8月に大阪でセミナーを開催してくださった、安楽龍馬くんが、この前の明治杯で乙黒くんと決勝をして準優勝の実力となっています。
実際にレスリングしてる所をみましたが、柔らかいのに組み手が延々と出てくる印象です。ネテロかて。
もつれた時の体の使い方に注目して欲しいです。変則的な動きが多そうですが、細かいところで相手が嫌がる所を抑えています。レスリングも独特で見てて飽きないです。
ちなみにBLL LABと一緒に開催した安楽くんたちのレスリングセミナー(https://shop.bjjlablounge.com/items/80205833)は両日合わせたら50人以上は動員していると思います。恐ろしい。
安楽くんのスクランブルは必見です。実写版・百式観音、ライブ配信でも良いのでご覧ください。

山口海輝選手

前回の明治杯で乙黒選手を一番追い詰めていたのは山口選手かもしれません。
組み手がより精密になっているし、サシてからの展開が非常に速いです。タックルの処理も正確で、一番お手本になるべきレスリングだと思います。
このレベルになると組み手がうま過ぎるのがデフォルトになってきますが、山口くんの組み手は全体でもひとつ抜けていると思います。
ちなみに僕が一番好きなのは山口くんのハイクラッチタックルの処理です。この大会で観れるかどうかはわかりませんが、ハイクラッチから相手をひっくり返そうとする処理が恐ろしいので見てください。

坂本輪選手

今年の明治杯、61キロ級を高校生で優勝している特級18歳です。技が変則的で漫画みたいなすごいレスリングをします。ちなみに進学する大学はオクラホマ大学。かっこよすぎ。
狙ってるのかわかりませんが、バックを取られそうな時に、足を器用に使って反対に上を取ります。腰が捻れそうでヒヤヒヤします。
65キロ級であそこまで、もつれさせてくれるか勝手が変わるかもしれませんが、日本でしばらく試合しないかもなので、注目しておきたいです。

小野正之助選手

今年の国体61キロ級を優勝して今回65で勝負している選手です。
下からの組み手がめちゃくちゃ厳しいです。あの低さで攻められると、相手はなかなか攻撃できないと思います。技も力強くて、どの試合も勝ち方を知っていながら進めている印象です。
今回が65デビューで、身長が160センチという所で、どんな試合をしてくれるか気になってます。

清岡幸太郎選手

組み手魔人の清岡くんです。今年の学生の大会は65キロ級で全部優勝しています。
組み手も正確だし、構えも低いです。組み手は他の選手より少し距離を使ってしている印象です。おかげで足が触られないです。懐が深い男です。
明治杯で山口くんと1点差だったはず。決勝に行ってもおかしくないのにノーシードという、シード選手からしたら勘弁して欲しい選手です。
ロースコアの試合も多いのに、しっかり組み手で制圧して勝ててるのも組み手魔人。

ライブ配信無料です

他にも他階級の世界選手権代表がひしめき合っている階級です。全部紹介したいのですが、文字数と僕の呪力が限界なので、はい。
百聞は一見にしかずです。ライブ配信も無料。YouTubeで配信されるはずです。
レスリング界の天下分け目の戦い、少しでも気になったらご覧ください。

※今回は僕の独断と偏見が入っているnoteです。名前をあげさせて頂いた選手に関して、選手本人や周りの方々から編集、削除希望がございましたら、お気軽にお申し付けください。
直ちに投稿の編集、削除をさせて頂きます。

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