約50年の時を経て
月に1度は着物を着たい私。
気持ちはあるの。
気持ちだけはあるのよ。
でも、まだまだ着付けに時間がかかるので、着物を着るまでのハードルが高い。
着物を着る日を決めて、前日までにコーディネートを決めて、当日はめっちゃ早起きして家事等を終わらせてからメイクを済ませ、髪を整え着付け開始。
エアコンをガンガンに下げる。着付けしてたら、汗めっちゃかくからね。
なんとか着物が着られたとして、問題は帯。
半幅帯なら何とかなる。
兵児帯でも何とかなる。
問題は、お太鼓を作る名古屋帯とか袋帯。サザエさんのフネさんがやってるみたいな結び方ですね。
アレが、やりたいんだけど、一発で出来ない。故にやり直す。更に汗だく。
まだまだ着物歴が浅い私には、お太鼓結びは簡単じゃない。
でも、それでも着物が着たい。
着るだけでテンションが上がるのだ。
さて、そんな私に
絶賛断捨離中の義母が、着物を譲ってくれました。
約50年前。
義母が結婚する時に仕立てた着物。
単衣の白い紬の着物。
仕立てたはいいけど、着る機会もなく50年近く箪笥に眠っていた物だそうです。
お義母さーーーん✨
ありがとうございますぅ~✨
夏の着物は浴衣しか持ってなかった私。
「単衣の着物とか薄物、欲しいなー」と思ってはいたけれど、なかなか出会いがなく。
そんな私に、まさかの展開。
嬉しい⤴
嬉しすぎる⤴
そういえば、この紬に合いそうな帯があったんだよな。
ざっくり編んである単帯。他の着物に合いそうだと思ってたけど、これにも絶対合うと思う。
さあ、そう思ったら大変ですよ。
着たい気持ちがウズウズと。
でも暑いしな、忙しいしな、と数日やり過ごしていたら
先日、パタッと時間が出来たんですね。
今なのでは??
今着てしまえばいいのでは??
お出かけ先は、着てから決めたらええがな。
という事で、
思い付きでブワァァーっと着付け。
「着るぞ!」と決めてから帯を締め終わって、行き先を決めるためにスマホに触るまでの所要時間が、過去最短でした。
おおお!!✨
私、着付け早くなってきたかも⤴
結局、前から行ってみたかった美術館に行ってきました。やっぱ室内じゃないと。暑いから。
こんな柄の着物です↓
約50年の時を経て、やっと活躍させてあげられた紬。
ガンガン着るぞ。
美術館で、知らないご年配の女性に「お着物素敵ね」と声を掛けて頂きました。
嬉しい⤴
私が褒められた、という事じゃなくて、着物を褒めてもらえた事が嬉しい⤴
だって、きっと、50年前に、職人さんが一生懸命作ってくれたんだよ。
作ってくれた職人さんの恩に報いることが、これでやっとできたんだと思うと
嬉しい限りですね✨
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