日本人消滅　その後

「・・・あれ・・なんか違くね？」
「それ、俺も感じていた・・・」

以前とさほど変わらない違和感満載の世界

「・・今度聞きに行ってみようぜ」
「うん・・その方が良いかも」
「まさかこんなことになるとはな～・・・」
「期待とはぜんっぜん違う世界じゃね？」
「そうそう!!それそれ!!😅」

（ん？・・期待？・・・）

これは3次元地球から
5次元と言われる世界に
移動した日本人のその後の物語・・・

3次元の地球では
理想郷であると言われていた「５次元」
しかし周りを見渡してみると
不自然な笑顔を
顔に張り付けたかのような人々や
以前と同じように疑心暗鬼になっている人々
腹の中が以前よりも黒くなっている人
徐々に不満が鬱積している人々

それぞれのグループが生まれていた
グループ同士の亀裂はまだ深くないが
何だか不穏な空気が広がりつつある・・・
表立っての争いは起きていないが
みんな本音を話さなくなっている

今回の次元移動
あの人達も揃ってここに来ていた
あのグループの人達は口を揃えて

大丈夫
嫌な事にはフォーカスしないように

ふわふわしてご機嫌さんでいれば
嫌なことなんか起きないの

3次元では数々の予言や
高次元からのメッセージを降ろしていた彼等
今回も頼りにしようと
いろいろ相談するのだが
「ふわふわ御機嫌さんでいれば何も起きない」
最終的にはそればかり

でも皆がご機嫌でいられるのも
最初のうちだけだった
嫌な事などやらなくても良い世界
争いなど無い世界
この世界にいる皆が
全員揃ってご機嫌でいられる世界
そんな世界のはずだった

だけど段々と退屈になってきた
進化のない世界
変化のない世界
止まっているのか進んでいるのか
まるでわからない
淡々とした平凡な世界
凹凸のない世界

そのうちに
物を生み出す人のグループと
何も作り出せない、
何も努力しない人達グループとの
対立が生まれ始めた

そして見事に
このふわふわ世界も分断が始まった

ふわふわチームの人々は口々に
「話がぜんぜん違うじゃね～か!!
　俺（私）たちは何もしなくても
　ふわふわしてれば不自由なく暮らせる・・
　そう言ってなかったか⁇」
（いや、
　そんなことは一言も言っていない(笑)）

反対に
好きなことを追求、
物事を生み出すチームは
「なんだよそれ・・(失笑)
俺達は睡眠削って色々な物を作ってるんだよ!!
技術だって努力して身に付けたんだ!!
それを何の努力もしない奴らに
無償で提供してたんだぞ？
俺らは保護者じゃね～んだよ!!
喰っていきたいなら自分らで働け!!」

（え？・・働く⁇・・）

3次元でさんざん苦しんだ人々が
５次元に求めたのは
ご機嫌でいれば
毎日腹一杯でいられて
なんの不自由もなく暮らせる次元

金など無くても
好きなことを思い切り追求できる世界

ここにいる全員が
不足も争いも悩みも無く
働かなくても
平穏に暮らせるはずだったのに・・

しかし
どんなに完璧な次元を用意しても
やれることは全てやってあげても
そこに依存する、期待する人がいる限り
どこの次元にいようが
3次元の地球と変わらない

そして最終的には自滅していく

人類自滅末期には
「地球破滅説が蔓延る」
天変地異、核戦争、疫病・・・
こんな予言が
世界の隅々まで蔓延する
そんな中
自暴自棄になる者
自ら命を絶つ者
酒、薬に逃げる者
耳障りの良い予言にすがる者
祈る者
生まれ育った土地を離れる者
だがどこまで行っても
何も変わらない
逃げ場は無い
地球外へ逃げても無駄

ではどうすればいいのか・・・

それは・・・
なるようにしかならないのだから
心臓が動いている限り
寿命が尽きるまで
心の火を灯し続ける
諦めない
どんな次元でも
そこに存在している
又は存在していた、
それだけで充分に
目的は達成されているのだから・・・
最後の最後まで
前を向いて行動する
それが存在する者の目的

そしてそして
5次元に移動した者達の末路はというと
再び理想を求めて消滅したそうな・・・

宇宙を彷徨う魂
宇宙はそうやって
今日も拡大を続けている・・・