見出し画像

非常勤ですが、なにか♯3


前回のおさらい

前任校が閉校になった。中学校に固執しない同僚たちは、もれなく新たに開校した小中一貫校に異動したが、中学校教員(非常勤講師)にこだわったために転勤を余儀なくされた私、50代女性。教員歴は、30代で教諭を退職・出産育児期間を差し引いて24年。常に国語の授業に情熱を傾けてきた。居心地が良くて13年も居座った職場に別れを告げ、チョーク一本さらしに巻いて(いや、デジタル黒板もタブレットも使いますよ)、新たな学校へ旅立つことになった。久しぶりの転勤である。
転勤先でも引き続き非常勤講師にて通常学級2年生全3クラスの国語科授業週4時間を担当することになった。


授業はステージ

こちらは大阪松竹座。先月は華やかなOSK歌劇団の舞台を鑑賞してきました。
前任校非常勤仲間の音楽の先生(50代女性)の教え子の娘さんが団員でいらっしゃるとかで、チケットを取ってもらってご一緒しました。朝ドラからのにわかファンですが、華やかな歌や踊り‥大いに楽しませていただきました。

さて、授業はステージというのは、同じく前任校非常勤仲間の家庭科の先生(50代女性)の名言。
中学校家庭科の授業時数は、技術と合わせて1、2年生は70時間、3年生は35時間しかない。

国語科は1、2年生140時間(週4時間✖️35週)、3年生が105時間(週3時間✖️35週)なので、これと比べればかなり少ない。家庭科は各学年週1.5時間くらいの計算になるそうで、兼務が主流の職種になっているようだ。

しかし、この方は近年は一校のみの働き方を選択していらっしゃる。私と同じく教諭退職組。大きな病気も経験して体力的ににも無理はしたくない。育児は完了したものの、義親の介護もある。でも教員の仕事が好きなのだ。

こうなると、週3日くらいの出勤で、1日の授業は2時間とか1時間だけの日もある。

しかし準備にも後片付けにも時間がかかる。被服室で作品作り、調理実習、教室で座学をするにしても、彼女はタブレットやらICT分野の利用、仕込みにまで一切手を抜かない。
2つ年下の私も大いに刺激を受けた。

そして、彼女が授業に向かうときの一言。

「今日はワンステージ!」 

松竹座で購入した翼和希さんの写真。
素敵‼️



我ら非常勤は授業が命。

私は今年度、週4日の勤務日は
1日3ステージ。

さぁ、授業開始10分前。準備万端整えて教室に向かいます。この道30年(一時退職、産休育休を含む)日々勉強し、持てる技は全て使い、この1時間に全てを捧げます。
決して、つまらない授業などするものですか!

非常勤の意地とプライドにかけて。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?