優しい世界の入り口。
先日、それぞれに仕事を持つ女性たちとの会合で、人と人とが関わる時、まずは「相手を受け入れる」ということが大切。という話になった。
私の周りには、〇〇コーチと呼ばれる、コーチングのプロがわりと多いので、よくこの手の話になる。
「受容力」
コーチの中でも、相手のことを自分目線で決めつけたり、アドバイスをする人がいるらしい。コーチに決めつけられたら、クライアントは「私は〇〇なんだ」と思い込んでしまう。コーチングは自ら考えて答えを出す過程であって、決めつけたり、望まれていないアドバイスをすることは、決してない。そうだ。
受け入れられたい。
認められたい。
大切な人になら、尚更。
こんなふうに、想いませんか?
今近くに、ステキな男性がいる。
とてもとても受容力が高い。
何気ない話をするときは、うんうんと相槌をうちながら聞く。意見や考えていることを話と、「そうなんだね」と、穏やかに言う。
誰に対しても。
絶対に、否定はしない。
同じ考えだったりすればそう言うし、考え方が異なれば、僕はね。と自分の考えを述べる。
私が関わってきた職場やコミュニティ、家族の男性の中で、この人はいつでもちゃんと話を聴いてくれる。意見や存在をマルッと受け入れてくれる。絶対にジャッジはしない。
こんなふうに感じる男性は、いなかったように思う。思い返しても、すぐに思い出せない。
男のプライドなのか、昔ながらの考え方なのか、自分と異なる考えや、立場が脅かされそうに感じるのか、余裕がないのか。女性がキャリアアップしたり、彼らと異なる意見を述べたり、思い通りの反応をしないと、攻撃的になったり、威圧的な態度やことばになったり、不機嫌になったりする。こんな人の方が、圧倒的に多かった。
でも、彼は違う。
まずは、相手の存在や考え方を受け入れる。
そんなふうに感じると、だんだんと気持ちのバリアが緩み、私はこう思う。こうしたい‼️が溢れ出てくる。
他人軸で、誰かを意識することもない。
自分が本当に望むこと。叫びにも似た、心の声。
行き場のない、本当の自分の気持ちや考えを、安心して伝えることができる。楽しかったこと、悩んでいること、わからないこと、嬉しいこと、悲しいこと。溢れ出た声や感情を、そうなんだね。と全身で受け止める。
相手の存在や考え方を受け入れる。
ジャッジはしない。
こんなふうに、自分の目の前にいる人と関わることができたら、互いを思いやり、認め合う。そんな優しい世界が、成り立ち始めるのだと、今は考えている。
彼から学んだこと。
優しい世界に身を置いて、生きること。
認めてもらいたいの前に、まずは自分が先に相手を受け入れる。多様性を掲げる社会には、マッチした考え方なのだろう。
くれくれ(want)思考ではない。 ただ、願うだけではない。
まずは相手を受け入れて、自然と湧き出るように、自分の中にあるギフト(自分にできること、力になれそうなこと)を差し出す。
そうすれば、きっと相手にも受け入れてもらえるようになり、優しい世界の中で生きることができる気がする。
本音でぶつかり合える。互いを大切に想い合う。違いをも認め合う。笑って泣ける。
そんな世界で、生きていきたい。
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