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友人が実はハイスペ志向の人だった

最近「夫は大企業勤務で安定した収入があり、稼ぐ人だから結婚した」と言う友人と話しました。

一方で友人は、夫は「稼ぐしか能がない」「男性的な魅力を感じたことがない」とも断言していました。

長年の友人といえど、知らないことはまだまだあるもんですねぇ。

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パートナー選びや結婚観は、その人が生き抜くための生存戦略。

うん、お金や収入は大事ですよね。
人生のパートナーが安定してたくさん稼ぐ人であれば、生き抜く上で相当有利でしょう。
子供を育てるとなればなおさら、お金がたくさんあれば安心できるでしょうね。

妻が

「稼ぐ能力はよし、でも人格は魅力はいまいち」

と夫に言えるってことは
妻は夫から同じように

「稼ぐ能力はよし、でも人格や魅力はいまいち」

に類する事を言われる覚悟があるってことなんで、それはすごいなと思う。


友人は自分の能力や人格や魅力を高める努力をしてきて、相当の自信があるから言えるんでしょうね。

ハイスペ男性を狙う!系の文章をいくつか読みましたが、そういう女性は総じて能力が高く、仕事やら容姿やらに関しても常に高みを目指し、自分の能力や努力に自負を持っている気がします。
友人もわりとそっち系で、ずっとすげーな〜私には出来んなと思って見ていました。
ほんとすごいですよね。


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このハイスペ=高収入なパートナーを選ぶ生存戦略って、お金があればあるほどより良い、楽しい生活が送れるという考えが根本にあるんだろうなと思います。 


でも、私はお金があればより良い、楽しい生活になるとは思わない派です。

以前の記事で、母が軽い酒乱&悪質な絡み酒で毎晩大変だったって話を書いたんですが、
父は中小企業に務めどんどん出世し最終的には取締役だかになってたので
経済的には比較的恵まれていたのでした。

子どもに余分なお金を持たせることはしなかったけれど

マイホームを買い
お高い家具や家電もぽんと買い
時には旅行したり。

だけど、未だに夜になって晩酌が始まると毎晩絡み酒からの喧嘩。
日中の不満が飲酒で爆発するタイプ。


綺麗なカーテンやメーカーもののダイニングセット、でっかいテレビに囲まれながら、あんたの言い方が気に入らないとか
もっとこうならいいのに、何でそうならなんだとか
そういうことを永遠に言いあってるんです。


マイホームや、何万何十万円もする綺麗な家具やいい家電があり
夫婦ともに金銭や健康ともに支障なく生活でき
子供たちは嫁ぎ子供も生まれ穏やかに暮らしているのに、だよ?


これ以上何が欲しくてどこに問題があるのか、私にはさっぱりわからんわ。



両親にとっては

マイホームがあって
いい家具に囲まれて
社会的地位があって
経済的に豊かなことが幸せ、かつ人の価値を高めるのであり、
夫婦関係やお互いへの礼儀がどうであろうが幸せの支障にはならないらしい。

つまり両親はお金第一、地位や名誉が人生の質を上げるというハイスペ志向(規模はともかくとして)なのですね。


母などは酒が入ると、私たち一家が賃貸の木造に住んでいることを蔑んだりしますからね。
「あのくっそボロいアパートな〜!」ってね。

私は内心

「金があって、いい家に住んで、社会的地位があったってあなた達夫婦は沼でしょうが。
外側ばっかりよくしたって、中味はひどいもんだよねぇ」
と思う。

多分私は永遠に両親、特に母とは価値観を共有できないだろうなぁ。



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自分の両親がそうなので、お金や地位があればあるほどより良い生活が送れる、それによって人間の価値も決まるという価値観があることは理解できます。

お金が第一という生存戦略があることもわかります。

そして、ハイスペ=高収入を要求するからには自分も相応な努力を続け、天井のない空を目指すのはすごいと思います。


ただ、歳をとったり病気などで今まで出来たことができなくなり、空を目指す力がなくなった時はどうするのかな?

あと、思わぬトラブルが起こり、完璧と思ったことが簡単に一変してしまう時とか。

直ちに体勢を立て直してまた空を目指すんでしょうか?また相対的な評価合戦の中に身を置くのでしょうか?



でもねー。



私はこういうハイスペ最高系の人たちで、お金も夫婦仲も何もかも上手く行ってる人を見たことがないので、そもそもハイスペ最高系な生存戦略が上手くいくのか、とても懐疑的であります。


冒頭に書いた友人夫婦の場合、夫は年々妻に対する言動が悪化し
妻はそれをモラハラ行為とし、離婚に向けて動いています。
今は双方弁護士を立てて離婚に向けて話し合い中であり、決裂すれば離婚裁判になるらしい。

妻は夫のモラハラを主張するが夫はそれを認めず、その他についても争う点があるようです。


お金第一で夫を選んだのに、結果的に弁護士費用やら裁判費用やらで大きなお金も家族も失い
心身を消耗し…って、本末転倒じゃないですか?


両親は素敵なマイホームで素敵な家具に囲まれて、相変わらず毎晩絡み酒からの沼喧嘩をし
母は「クソみてぇな人生だったわ!」と叫んでいます。

父は6年くらい前に発病し、
何回も大きな手術と入院を繰り返し
薬の副作用で大変苦しみ
常に体調が悪くて食べるものも食べられない時期が長く続いたのですが、


母が酔いにまかせて「クソみてぇな人生だったわ!」と私に叫んだのはその頃です。


父の病気でお金がかかった
老後の計画が狂った
父の病気に付き合って私の人生が無駄になった

という愚痴の後の「クソみてぇな人生だったわ!」。


社会的地位もお金も家もあってほぼ完璧だったのに、父の大病で台無しだ!という本音が出たんだろうなーと思います。



そういえば、子供である私や妹もある意味母の完璧な人生を狂わせた汚点です。
一流大学を卒業し、一流企業でバリバリ働き、それこそハイスペ男と結婚し…みたいな、自慢の娘にはならなかったので。

なので、私は「こんなんだったら教育費をかけなくても良かった」「あんたは親不孝だ」と言われます。


が、何を言われようと心の中で知るか!と一蹴して、笑ってます。
私が両親に「家も地位もお金もあるのに夫婦仲は悪くて楽しいの?」って聞いても響かないのと一緒。

私は私の、両親は両親の価値観を追求すればよいのです。

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一応まとめると

ハイスペ志向と言っても、完璧も頂点もないから求めるものにきりがないし
若い時は良くても、歳取ってからも高みを目指し続けなきゃいけないのはキツそうだし
まぁ大変だろうね。



私は両親と友人の例を知っているから

一時的にハイスペになったとか
ハイスペは保っているが、夫婦仲や親子関係は最悪とか
ハイスペと結婚したが別れた

とかは何となく想像がつくので


ハイスペ狙い、ハイスペ万歳な人たちが見事ハイスペと結婚し
生涯ハイスペを保ちつつ夫婦仲も親子関係も全部上手く行った
いわば完全無欠のハイスペ婚例を知りたいですね。

学ぶ所がたくさんありそうでワクワクしますね。



友人夫婦に関しては人生勉強の貴重な資料として、今後も注目していこうと思います。






































「オレは稼ぐ人だから妻はオレと結婚したが、妻はオレの人格や魅力は認めていない」と夫が理解&納得してれば何も問題ないんだろうけど、まぁその可能性は低いだろうなぁ。


妻は「稼げるとこはスキ、だけど人格や魅力はない」と夫に言ったことはなくて、そう思ってることは夫はわかってないと思ってるようなんだけど、…いやしっかり伝わってると思うな。


理屈や理論を喋る時はごまかせても
とっさの表情や言葉の選び方とか雰囲気って嘘つけないものね。






いやー難しいもんですね。













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