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ヒトライノウィルスと付き添い入院と、あと何かいろいろ。

先日娘が緊急入院した。

そして退院した。



娘の体調不良は、
「ごくありふれた、ごくフツーの風邪」と医師が説明するところのヒトライノウィルスとかいう野郎の仕業と分かった。


が、「ごくありふれた、ごくフツーの風邪」ウィルスのくせに、ヘビーな熱に咳。

ありふれたウィルス=軽い症状ではないことを思い知った。


娘は持病があり特殊な薬を服用しているので、症状が長引いて悪化させないための入院だったわけだが、手厚い治療のおかげで娘の症状は日に日に良くなった。
退院日当日の血液検査の炎症の数値は高めだったが、症状は山を超え完治の方向に向かっているということで退院の許可が降りた。




私にとって1年半ぶり3泊4日の付き添い入院であったが、皆さまは付き添い入院ってご存知ですか?


食事や看護は病院が全てしてくれるから、お見舞いや差し入れ以外で家族などが患者の世話をすることは原則ないが、1人で入院できない年齢の小児は親の付き添い入院が求められるのです。

が、当然付き添い入院する親は患者ではないので、病院からの食事提供も寝床提供もない。

じゃあ親はどうするかっちゅーと、

食事は3食自宅から持ってくるか、病院内のコンビニ。感染予防のためフラフラ外出できないから、ちょっと病院の外に食べに行くことも許されない。

だから今回も3食コンビニ飯。
急な入院だったので、家から何も持っていかなかったから。

娘が残しそうな温野菜のかけらなどをあらかじめ失敬し、辛うじて栄養補給していた。




また付き添い者のための寝床は用意されないので、親は子どもの病床で一緒に寝る。

娘は付き添い入院が必要とはいえそれなりの体格になっており、しかも子供は遠慮がないし具合が悪いから、大の字になったり泣きわめきながらゴロゴロ転がったりする。

そのたびに親はテトリスの如く体勢を変え、自分の体を何とかあの狭いベッドに納める、という高度な技を眠りながら繰り出さなければならない。

娘と私が同時に仰向けになるともう、肩がぶつかってしまう。だから私は自分の体の幅を小さくするため常に横向き。

しかし娘はこんなに幅をとるまいと頑張っている私にのしかかり、ぐいぐいと押し寄せてくるので私はベッドの柵にぎゅうぎゅうに押し付けられて痛い。


今回は3泊の入院だったからまだ耐えられたが、入院の日数が長いと本当に辛い。




病院は患者のケアをする場であり、それ以外の人間には関知しない。というのはそうかも知れない。
患者のことだけで手一杯なのに、それ以外の世話までやってらんねぇ、というのが病院の正直なところだろう。


だけどさ、長男が初めて入院して私が初めて付き添い入院した10年前からこの点については全く変化がないのはいかがなものか。


小児の付き添い入院をする親は相当数いると思われるが、みなさんこの点についてどう考えてるんだろう。



まぁ付き添い親の食事も寝床もない
そして当たり前のように我が子の看護業務の一部を担わせる
そして未だにこの慣習が変わらないのは


病院側と親側の共通認識


「自分の子供なんだから親がそれくらいやって当たり前だろ?」


これだ。



この件に関しては言いたい事は山ほどあるが、今は体調が優れず面倒くさいことを書きたくないので省略。


ちゅーのも、劣悪な食事と睡眠環境が祟ったのか

それとも入院前からだったのか


娘の入院中に私も発病してしまいまして、それがまだ後を引いてるのです。






いやー、入院初日から寒い寒いと思ってて「最近の病院は暖房費節約してるのか?」と思ってたら何のことはない、次の日には38度の熱が出て

回復してお絵かきなどをしてる娘の傍らで私が力なく病床に横たわり

回診の医師や看護師が娘を見に入れ替わり立ち替わり現れるたびに

「オカーサン大丈夫ですか」

と言われる始末。


「もしアレなら、付き添い者を交代していただく事もできますけど…」

と看護師に言われるも、残念ながら夫も38度の熱が出ている真っ最中だった。



38度が帰ったと思ったらまた別の38度が来て病床でハアハア言ってる、ということになるので交代は見送った。

熱もそうだけど頭痛が酷くて、私は鎮痛解熱剤が欲しかった。


医師も「解熱剤出しましょうか?」と言ってくれたけど、ちょっと待て。


そうなると私が受診することになるので「お願いします」と言ったら最後、初診料8000円プラス受診料プラス薬代でお金が一万円ほどすっ飛んでいくことになる。


めっちゃ辛いけど、解熱剤に一万円出したくない。


幸い娘と同じ、あのヒトライノウィルスの野郎の仕業ってことはだいたい見当がついているから、コロナやインフルエンザなどの心配はしなくていい。


娘の経過を見てるから、熱が出て次に咳系がくるのもわかっている。


ていうか、ウィルスだから抗生剤の類は効かずひたすら症状が収まるのを待つしかない。


娘は回復してきてるから、明日明後日には退院できる。



だったらもうひたすら熱と頭痛に耐える。
くっ…。




ここは病院で、こんなに医者やら薬やら溢れてんのに、たった1錠の解熱剤さえなく熱と頭痛に耐え

患者である娘のベッドでひっくり返り

こんなに具合が悪いのにコンビニ飯しかなく(しかも自分で買いに行く)
夜はテトリス化して冷たい金属の柵に押し付けられて眠る…。


一体私はここで何をしてるんだろう…と悲しくなって、涙がじわっと滲んだ入院最終日でありました。






そう、だからまだちょっと具合悪いの。

ちなみに夫も息子も具合悪くて、家族4人で咳の即興セッションしてる。

GWがどうたらなどのキラキラ楽しげな話は別の世界線のことで、今年の我が家のGWは、ただただ病院と自宅で養生するためのありがたいお休みとあいなった。



なんとか明日は、普通に登校出勤したいところ。

noteに書いたら、辛かったアレコレが少し報われた気がします。
最後まで読んでくださってありがとうございました!









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