hidekimimura

ゆっくり行く者は遠くまで行く。人生には少しだけ愛が必要だ。兵庫→東京→ブザンソン→グル…

hidekimimura

ゆっくり行く者は遠くまで行く。人生には少しだけ愛が必要だ。兵庫→東京→ブザンソン→グルノーブル→キンシャサ→東京→ブリュッセルー東京→ニューヨーク→東京在住 Les temps changent, et nous changeons avec eux.

最近の記事

年金生活#25

古井由吉の短編集「辻」読了。12の短編が入るが一気に2つと読めない。吉井の文体はとにかく疲れる。心地よい疲れではあるが。1つ読み終わると翌日は読みたくなくない。しばらく間隔をあけたくなる。しばらく忘れ去られて、また気付いて読み出す。結局文庫本1冊に2か月以上かかった。しばらく吉井は忘れることにして、でも、またそのうち読みたくなるんだろう。 ペピラードソースを作った。スペイン方面のソース。にんにくのみじん切りと玉葱のスライスを炒め、パプリカとトマトを加えて煮込むだけ。ローリエ、

    • 年金生活#24

      下北沢のイメージは若者、小劇場、古着、カレーといったところか。東京に出てきて45年以上経ったが実は昨日初めて足を踏み入れた。例によってただただ膨張する渋谷を経ずに行きたかったのだが、結局渋谷から井の頭線に乗った。渋谷駅ハチ公前ではハチ公と一緒にカメラに収まるべく外国人観光客が長蛇の列を作っていた。井の頭線は下北沢の1つ手前の池ノ上で降りて、待ち合わせ時間まで付近をぶらぶらすることにした。小田急線東北沢駅方面に向かい、東北沢駅の少し手前で急角度に左折して地下を通る小田急線の上に

      • 年金生活#23(クラシックと鰻)

        ミューザ川崎で東京交響楽団定期演奏。指揮は音楽監督のジョナサン・ノット。ノットの選曲の気に入っている。超有名な作曲家でも皆が聞いたことのあるような有名曲はやらない。プログラムには現代曲も入る。楽章の順序を入れ替えたり、曲の途中で何人かの演奏家をステージ後方に移動させて演奏させたり。音楽を幅広くそして柔軟に楽しんでもらいたいという意図が感じられる。観客の入りは7割ぐらいだろうか。当日券が千円になる25歳以下の若者は少なかった。右隣に座っていた若者は1曲目のベルリオーズ「イタリア

        • 年金生活#22

          勤務していた会社の仲間と東京駅近くで飲んだ。ブラッセルに駐在していた時の仲間で安易にベルギー会と称して年に2回程集まっている。会社にも近いのでTシャツ短パンというわけにもいかないだろうとジャケットを羽織って行ったらまだ働いている2人を含め私以外、皆くだけた格好をしている。捨てるのももったいないと思いジャケットやスラックスも時々意識的に着ている。飲み会はいつも同じ話題だ。前回前々回と何も変わらない。そうだったっけ、そうかそうか、そうだな、の繰り返し。それで一同喜ぶ。新しい話題は

          NHK ETV特集「汚名」, NHKスペシャル「福島モノローグ」そして毎週の新日本風土記。ニュース報道姿勢は相変わらず及び腰で政府に対する忖度を感じるが、ドキュメンタリーは良品を連発している。とりあえずは受信料払っていてもいいのかなと思う。

          NHK ETV特集「汚名」, NHKスペシャル「福島モノローグ」そして毎週の新日本風土記。ニュース報道姿勢は相変わらず及び腰で政府に対する忖度を感じるが、ドキュメンタリーは良品を連発している。とりあえずは受信料払っていてもいいのかなと思う。

          年金生活#20(悪は存在しない@渋谷)

          濱口竜介「悪は存在しない」を観に渋谷に行った。映画自体は環境音楽と映像ドキュメンタリーの合体したような感じで、やや微妙ではあるが相変わらず丁寧なせりふ回しで、濱口の映画で悪い映画は存在しない、という結論。私にとって問題は、あの渋谷の人混みと渋谷駅のカオスをいかに避けるかにあった。そこで昨日は品川から乗った山手線を恵比寿で降りた。代官山方面に歩く。人はさほど多くないが直射日光をまともに受ける。骨董屋に入るも豚の置物はなかった。10年ほど前にはあった。あの時買うべきだった。旧山手

          年金生活#20(悪は存在しない@渋谷)

          東急本店建替えに伴いBunkamuraの映画館ル・シネマが宮下の東映に移ったことを今日初めて知った。ビックカメラが1階から5階まで占める建物の7階と9階なのだが1階の入口がいかにもビックカメラ的で芸術感ゼロ。仮の場所だとしても、もうちょっといい場所なかったのかな?

          東急本店建替えに伴いBunkamuraの映画館ル・シネマが宮下の東映に移ったことを今日初めて知った。ビックカメラが1階から5階まで占める建物の7階と9階なのだが1階の入口がいかにもビックカメラ的で芸術感ゼロ。仮の場所だとしても、もうちょっといい場所なかったのかな?

          フランスのパン

          フランスのパンは現地で食べるとバター入りのクロワッサンだけでなくバゲットといった小麦・水・塩だけのシンプルなものまですべて美味しいと感じますね。そのまま食べて美味しい。それは日本のごはんと同じ感覚なんでしょうね。そのままでも塩をふったり梅干しと一緒だけでも、美味しいごはんはおいしい。勿論肉魚野菜も食べる。しかしやはりフランスではパンを、日本ではごはんを主食としているということではないでしょうか。

          フランスのパン

          年金生活#19

          焼豚作る。そのまま食べてよしラーメンのトッピングよし葱チャーシューよし。3日ほど使えるので家人にも好評。古井由吉とWiiliamTrevorの短編を読む。15年以上前に買った毛沢東の元主治医の毛沢東回想録(上下)を書棚の奥に見つけて読み始めている。めちゃくちゃ面白いので短編集を読むように1章ごと大事に読んでいる。ブリュッセル駐在時代の仲間から飲み会の誘い。すぐ日程が決まる。先週金曜日に観た映画「あまろっく」の興奮いまだ冷めやらず。そして今、NHKテレビで新日本風土記「 港町神

          「あまろっく」

          てっきり尼崎舞台の音楽(ロック)絡みの映画かと思っていたらさにあらず。ろっくは閘門(水門)を意味するLockから来ていた。鶴瓶は相変わらずの味やし、江口のりこもこれは江口のりこしかおらんやろというはまり役。中条あゆみもさすが大阪出身のことはある、よう頑張った。実は当方も尼崎と同じ兵庫南部の出身だが播州の人間で、尼崎という町はこれまでとんと縁が無かった。電車を使う場合はふつうJRで、JRだと尼崎北という駅があるが通過するだけで一度も降りたことがない。映画の舞台は阪神電鉄尼崎駅前

          「あまろっく」

          年金生活#18

          物価高対策。食料品は2~3日以内に使い切るようなものは割引品を探す。精肉や天ぷら(関西風の言い方。関東ではさつま揚げ。晩酌のお供)など。高いカップ麺はやめて、その週お買い得になっている袋入りインスタントラーメンや生めん。お菓子のステルス値上げは最早ステルスでもなんでもない。あまりにもちんけな量になりはてているのでここは家人の好みに任せている。年をとってからとても甘いものが好きになった、というより、暇なので甘いものでもなんでもあれば食べてしまうだけのこと。ワインは3リットルの箱

          年金生活#17

          そら豆の季節なのでポタージュを作ってみた。皮のまま塩ゆでし、炒めた玉ねぎと一緒にコンソメで煮てミキサーで撹拌すればいい。時間にして半時間もかからないがハンドミキサーを使い慣れていないのでスープが飛び散る危険性があり、果たして今回も危険性は現実化してしまった。牛乳を少し多めに入れてしまったのも反省点だが、冷やしたポタージュそれ自体はまずまずの味だったと思う。安売りしていたオーストラリア牛肉(サガリ)を焼いて、これまた安売りしていたオーストラリアのスパークリングワインがやや甘めだ

          元派閥トップだか元首相だか知らないが老人ホームに入っているような人に、将来派閥が再結成された際はトップに、と指名された人の裏金処分が軽くなるなんて、本当にどうしようもないと思うよ。

          元派閥トップだか元首相だか知らないが老人ホームに入っているような人に、将来派閥が再結成された際はトップに、と指名された人の裏金処分が軽くなるなんて、本当にどうしようもないと思うよ。

          72時間

          NHKのドキュメンタリー「72時間」を見る。国道4号線の24時間営業のドライブインの話だった。たった3日間の撮影で、よくこれだけ濃い内容が撮れるものだと思う。ドライブインで働く人々とやってくる客。仕事、家庭環境、趣味、人間誰ひとり同じ者はいないことがよく分かる。昨年10月時点で日本の人口は前年比59万人減少した。日本人だけだと83万人の減少だ。それでもまだこの国には1億2千万人以上の人々が住む。そのひとりひとりに、個別のとても濃い人生があるんだろうなと思う。

          年金生活#16

          姪の出産に立ち会う妹に替わって両親の面倒を少し見るため、5日間ほど兵庫の実家に帰った。昼夜の食事作りと合間の掃除や母親の洗髪が主だ。妹は自宅は神奈川にあるが偶々旦那が実家近くの再雇用先に勤めていて神奈川と兵庫を行き来しながら両親の面倒を見てくれている。父親は91歳。やや耳が遠いが今もベンツを運転している。母親は88歳で認知症を患い、膝も悪く3年ほど前は全く歩けなかったが何故か最近奇跡的に特段の治療もせず歩けるようになっている。両親の朝は、ここ10年ほど冷凍ピザとインスタントコ

          年金生活#16

          傲岸不遜、頑迷固陋、魑魅魍魎。。。こういう言葉が頭に浮かぶ政治家(知事等を含む)や元政治家がこの国には多すぎる。

          傲岸不遜、頑迷固陋、魑魅魍魎。。。こういう言葉が頭に浮かぶ政治家(知事等を含む)や元政治家がこの国には多すぎる。