常波 静(とこなみ しずか)

趣味でもの書きをしています。 小説、声劇台本、演劇台本、俳句、詩、エッセー いろい…

常波 静(とこなみ しずか)

趣味でもの書きをしています。 小説、声劇台本、演劇台本、俳句、詩、エッセー いろいろと書きます。 劇団に所属し、演劇もしています。

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    • 【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ④Word

      この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 https://taltal3014.lsv.jp/app/public/script/detail/4155 ある日、世界は私だけを残して、止まってしまった。 これは決して比喩ではない。文字通り、止まったのだ。 当たり前のように、目を覚ますと止まっていたのだ。 これは、そんな世界で生きた、一人の愚かな人間の手記である

      • 【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ③Competition

        この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 ある日、世界は私だけを残して、止まってしまった。 これは決して比喩ではない。文字通り、止まったのだ。 当たり前のように、目を覚ますと止まっていたのだ。 これは、そんな世界で生きた、一人の愚かな人間の手記である。 『あなたの夢は、なんですか?』 【上演時間】 約10分 【配役】 私(男):この手記の書き手。時間が泊ま

        • 【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ②Time(女性版)

          この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 【上演時間】 約10分 【配役】 私(女):この手記の書き手。時間が止まった世界に生きている。     ※性別変更不可 患者(男):患者。人に甘えるのが上手だがその分人に与えることもする。     ※性別変更不可     ※「私」と兼役 ※このシナリオはシリーズ台本です。単体でもお楽しみいただけますが、シリーズを通してご

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          【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ②Time(男性版)

          この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 ある日、世界は私だけを残して、止まってしまった。 これは決して比喩ではない。文字通り、止まったのだ。 当たり前のように、目を覚ますと止まっていたのだ。 これは、そんな世界で生きた、一人の愚かな人間の手記である。 『時の流れというのは残酷だ。出会ったと思ったら、すぐに別れを運んでくる。』 【上演時間】 約10分 【配役

          【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ②Time(男性版)

          【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ①Money

          この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 ある日、世界は私だけを残して、止まってしまった。 これは決して比喩ではない。文字通り、止まったのだ。 当たり前のように、目を覚ますと止まっていたのだ。 これは、そんな世界で生きた、一人の愚かな人間の手記である。 『あなたの夢は、なんですか?』 【上演時間】 約10分 【配役】 私(男):この手記の書き手。時間が泊ま

          【短編小説・1人用朗読台本】無機質な世界より、アイをこめて。 ①Money

          【2人用声劇台本】春の儚いものたち

          この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 卒業を間近に控えた演劇部員の袴田と、後輩の春日。二人は山登りをしていた。 山登りをする中で、春日は袴田が演劇を辞めてしまう理由について訊ねる。 これは二人の若き役者が本音で語り合う。それだけの話。 【上演時間】 約20分 【配役】 ・袴田(はかまだ)(男):元演劇部のエース。冷静沈着で演劇に対して真面目だが、真面目で

          【2人用声劇台本】春の儚いものたち

          【3人用声劇台本】鬼の手遊び

          この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 これはまだ、侍が群雄割拠していた時代。 大名の娘である初子(ういこ)と、その家臣たちの子どもである光尚(みつひさ)と景貫(かげつら)。 三人は幼少の頃からの幼馴染であり、いつも仲良く遊んでいた。 元服した光尚と景貫は初子を守るために鍛錬を重ねていたが、そこへ町に鬼が出たという噂が流れる。 鬼は町人に乗り移り、女を食ってし

          【3人用声劇台本】鬼の手遊び

          【5人用声劇台本】知を愛する者どもよ④「我思え、故に我あれ」

          この作品は、声劇用台本として執筆したものです。 使用される場合は、必ず以下の利用規約をご覧ください。 また、以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 【あらすじ】 先人の偉大な哲学者たちのように、優れた人物を育成することを目的とした、全寮制の学園、フィロソフィア学園。 1学期も終わりが近づき、期末テストの時期がやってきた。テストを受けたプラトンとアリストテレスだったが、返ってきた二人の答案はなんと0点になっていた。二人は答案のことを担任であるデカルトに

          【5人用声劇台本】知を愛する者どもよ④「我思え、故に我あれ」

          【短編小説・童話】赤マルの日

          この作品は、短編小説です。 本作品を使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。  ミクちゃんは、いつも楽しそうにニコニコとわらっている、かわいらしい女の子でした。 ある日、ミクちゃんはお母さんがカレンダーに赤いマルのしるしをつけているところを見ました。 「お母さん、何で赤いマルをつけるの?」 「これはね、とくべつなことがある日に、その日にちの数字に赤いドレスを着せてあげているのよ。そうすると自分がとくべつな日をわすれなくてすむし、数字もとくべつな日だってわすれない

          【短編小説・童話】赤マルの日

          【5人用声劇台本】知を愛する者どもよ③「白紙を埋めよ」

          この作品は、声劇用台本として執筆したものです。 使用される場合は、必ず以下の利用規約をご覧ください。 また、以下のリンクも見やすくなっておりますので、ご参照ください。 先人の偉大な哲学者たちのように、優れた人物を育成することを目的とした、全寮制の学園、フィロソフィア学園。 アリスとプラトンは体育祭の取材で陸上部を訪れることになるが、注目されていた選手、ヒュームはもう走らないと言い出し…… ※「哲学者シリーズ」第三話です。 【上演時間】 約50分 【配役】 ・プラトン

          【5人用声劇台本】知を愛する者どもよ③「白紙を埋めよ」

          【短編小説】狼を被る

          この作品は、短編小説です。 本作品を使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。  お前が、手記でも書いたらどうだなんて言うから。筆なんてろくに持ったことのない手を慣れない手つきで動かしている。  お前と出会ってから、もう何年経ったであろうか。山奥に一人暮らしていた私は、水を汲みに池に行ったのだ。池のほとりに、幼子であったお前が倒れていた。  助けるつもりはなかったのだ。私は情に厚い性格ではない。お前を拾って食事と寝床を与えてやったのも、ただの気まぐれだ。  名前を

          【短編小説】DNAの近似値

          この作品は、短編小説です。 本作品を使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 「先生がもし明日死んでしまうとして、将来の夢を語れって言われたら、どうしますか?」 「語れないね」 「ですよね。私は今そんな気持ちです」  職員室まで訪ねてきてわざわざそんなことを聞くのか。何が言いたいのか。まったく要領を得ないやり取りに、私はしぶしぶ飲みかけのコーヒーのカップを机の上に置き、椅子を回転させて体をその女子生徒へと向けた。 「何かあったの」 「宿題が出たんですよ。「自分の

          【短編小説】DNAの近似値

          【2人用声劇台本】その空白を埋めたなら

          この作品は、声劇用に執筆したものです。 使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 祖父の遺品整理にやって来たアヤカ。そこで見つけたのは一冊のスケッチブックだった。中には一人の兵士が描かれており、それに見とれていると、絵の中の兵士が話し出す。 【上演時間】 約10分 【配役】 ・アヤカ(♀):中学生。亡くなった祖父の遺品整理にやって来た。自信がなくてすぐに諦める性格。  ※性別変更可 ・エヴォック(♂):スケッチブックに書かれた兵士。冷静沈着で優しい。 ※性

          【2人用声劇台本】その空白を埋めたなら

          【短編小説】裏庭

          この作品は、短編小説です。 本作品を使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。  裏庭には、死体が埋まっている。  言っておくが、私は別に罪を犯したわけではない。死体は死体でも、人の死体ではない。金魚の死体だ。  小学生の頃。私は毎年夏になると家族で近所の祭りへ出かけていった。夏祭りの匂いも音も光も好きだった。焼きそばのソースの匂いがして、ヨーヨーを弾くゴムの音がして、腕輪型のおもちゃが蛍光色で光っていた。甘いりんご飴やわたあめは好きだったし、なかなか獲物が倒れ

          【短編小説】レスカ

          この作品は短編小説です。 本作品を朗読等で使用される場合は、以下の利用規約を必ずご覧ください。 「レスカください」 「え?」  暑いからと入った喫茶店で、お父さんが当たり前のようにそう注文した。それが、僕ががレスカというものを初めて知った日だった。 「お父さん、レスカってなに?」 「なんだお前、知らないのか。レスカっていうのは、レモンスカッシュのことだ。すっぱくてしゅわしゅわしてて、おいしいぞー」 「え、僕も飲んでみたい」 「おう、いいぞ」  運ばれてきたレスカは、ずんぐり