歯医者へGO!

歯周病がある。
年齢のわりに進行している、と以前言われたことがある。
そんなこんなで、ちょっと歯医者に行ってみることにした。

グループホームからバス停3つくらいの距離にある歯医者さんの第一印象は
「口うるさそうな歯医者さん」
というものだった。
待合室で、最初に説明を受けたのは
「虫歯になりやすさ、歯周病になりやすさというのは、さかのぼると3歳のときに、もう決まっている。
ここでは歯科ドックと言って、唾液の検査をして、そもそもどのくらい虫歯になりやすい体質なのか、どのくらい歯周病になりやすい体質なのかを調べる。
食事指導なども行っていく。」  
ということだった。
「やべ!歯医者変えたいな」
内心そう思った。
けれど、説明してくれているお姉さんに黙ってうなずいてみせた。

初日はあれこれいろんな写真を撮られた。
歯のレントゲンみたいなやつに加えて、口の中の写真まで何枚も撮られた。
口を広げる器具を使い、じっとこらえていた。
あごはクタクタになった。
歯石もちょっと取ったと思う。
けれどわたしの心を癒やしてくれたのは
「歯は上手に磨けてますよ」
という、お姉さんの優しい笑顔だった。

2回目の歯医者では、歯石取りに加えて歯の着色を落としてもらった。
歯がこんなに汚いのは、タバコのせいだ。
こんなに汚くて恥ずかしい。
初日からそう思っていたけれど、特に叱られることもなかった。
そういう患者も多いのだろう。
お姉さんは、歯の着色を取ってくれた後、
「いつでも言ってください。
もともと、とても白くてきれいな歯をしてらっしゃるので」 
と微笑んだ。

今日が3回目の歯医者だった。
事前に聞いていた、唾液検査と食事指導があった。
その前に、お姉さんは
「検査までちょっと時間があるので、こないだはお口の中の写真を撮りましたけど、今日はお顔の写真を撮りましょう」 
と言った。
無愛想な顔でカメラを見つめた。
2枚ほど写真を撮ると、お姉さんは言った。
「今度は笑顔を撮らせてください」 
わたしはクシャッと笑い、天真爛漫な笑みを作った。
お姉さんはまた微笑んだ。
「笑顔がステキでした!」
その後の食事指導も、特になんの注意も受けなかった。

歯医者がさほど苦にならない。
お姉さんが、毎回なにかひとつは褒めてくれる。
厳しいことも言われない。
(わたしが普段さほど間食もせず歯みがきもしているからかも知れない)
歯茎の中の歯石も取っていく、あと4〜5回の通院になる、と言われているけれど、お姉さんが優しいからなんとか通える気がする。
なんて親切な歯医者さんなんだろう。
近所のみんなにオススメしたい。
今後も歯みがきを頑張って、歯周病の進行を抑えていこうと思う。

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