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「不幸な生き方」を選んでる?

生きづらさを抱えているアダルトチルドレンのココロの奥には「不幸な自分で居ることが安全であり、安心である」という思い込みが出来上がっています。

これはカウンセリングに来られるお客様にお伝えしていることで、先日の講座の中でもお話してきました。
多くの方は「???」って顔をしたり、「そんなバカな話はないでしょ?」と思われたりします。
確かにこんなおかしな日本語、ないですもんね。

けど「どうしてそうなっているのか」という話をしていくと「確かにそんな生き方になっている」と納得もされます。

例えば機能不全家庭で育った方が、オトナになっても毒親と一緒に住んでいるケース。
日常的に諍いがあったり、家に居ても居心地が悪いという想いを長い間抱えながらも、そこから出るという選択が出来ないままでいる。

経済的な理由ももちろんあるのですけど、何より「そこから出るのが怖い」とか「ずっとここで過ごさなければいけないんだろうな」というような「諦め」がそこに存在しているのも事実です。

例えばパートナー(恋人や夫婦関係)から暴力を振るわれ続けているケース。
身体的な暴力の他、言葉(モラハラなど)による心理的暴力、お金を渡してもらえないなど経済的な暴力によって支配されてしまい、常に「もう別れたい・離れたい」と思ってはいても、なかなか踏み切れないままズルズルと関係が続いてしまう、ということもあります。

また「不幸な自分で居るのが当たり前」の分かりやすい例として、カウンセリングの予約キャンセルが挙げられます。

予約制のシステムを取っているお店では、予約のキャンセルは必ずあります。
そういうお店のすべてがそう、というわけではないのですが、カウンセリングルームにおける予約キャンセルは「不幸な自分のままで良い」という生き方がそのまま表れていることが分かります。

この証拠の一つとして、私のところを2回以上利用されているお客様の予約キャンセルは、ほとんどありません。

カウンセリングの予約キャンセルをする方のほとんどは、初めて利用される方、つまりまだ私のところに来たことが無い方です。

これは「心理カウンセリング」という、それまで経験したことが無い、自分にとって「新しい試み」に不安を感じて、ココロ(潜在意識)がこの「新しいこと」を拒否したい、或いは過去に受けたカウンセリングで嫌な想いをしていたり、思うような結果が出なかったなどの理由から、今まで通りの「不幸な自分」で良いじゃないか、とココロが働きかけているからです。

「カウンセリング」という事や「毒親・パートナーから離れる」というような、それまで経験したことが無い、何か新しいことをしようとしてもココロはそれを拒否して何もしない、という今までと同じ選択を自分にさせて、さらに自分ではそのココロの働きが分かっていないために、行動出来なかった自分を責めたり、否定するという悪循環、負のループも生み出してしまいます。
(これは潜在意識が自分を守るための正しい働きです)

「不幸な自分のままで良い」という生き方は、このように自分で振り絞った勇気すら自分で挫いて、自分を否定させている。

それを理解することでココロの回復をしていくのは、とても大切なプロセスになります。

これまでの生き方を止めて、もっと楽しく生きていきたい、と思われている方はまず、その意思を持ち続けること、そして変えようとするために行動する勇気を持つこと、その勇気を自分で挫かないこと、このような意識を継続して持ちつつ行動をしていく。
そしてそれが「いつも通りの自分」「当たり前の自分」になっていく、これがカウンセリングでの最終的な目標となります。

「変わりたいんだけど変われない」と悩んでいる方は、自分のココロの奥に「不幸なままの自分で居ようとする」想いがないか、向き合ってみて下さい。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます