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アダルトチルドレンを連鎖させないように

私のところへカウンセリングに来られる多くのは「アダルトチルドレン」を自覚しているか、もしくは「そうかも?」と思われています。
またそういう方は「出来ない自分」探しが得意です。

幼い頃に受け入れてもらえたり、認められた・褒められた経験が乏しく、否定されたり無視されがちだったため「自分はダメな人間・何も出来ない、役に立たない人間」という間違った思い込みが刷り込まれてしまうためです。

そしてそれはやがて「自分は何がしたいのか、自分はこれからどうなりたいのか」が分からない「生きづらさを抱えたオトナ」つまり「アダルトチルドレン」になってしまいます。

そこに気付いてカウンセリングなどで自分のココロの中にある「間違った思い込み」を修正出来れば良いのですが、まだまだ「アダルトチルドレン」という言葉自体を知らない方も多いため、生きづらさを抱えたまま過ごされている方も多いはずです。

そういう方が自分の家庭を持った場合、その家庭で育つ子供の多くは「アダルトチルドレン」となってしまいます。
つまりこの時点で自分がアダルトチルドレンと気付かず親となってしまった人は「毒親」となっているわけです。

最近ではそんな自分に気付いて「我が子をアダルトチルドレンにしないように」とカウンセリングを受けに来られる方が増えているのは良いことなのですが、それでもまだ子育てがうまく行かずに悩んでしまい、無理心中してしまう親子がニュースになるのも現実です。

今年に入って私が住んでいるところの近くでも、母親が我が子と心中したというニュースが流れ、何でそうなる前に私のところに来てくれなかったかな…と悲しくもなり、そういう人が近くに居たのに何も出来なかった私自身を情けなくも思ってしまいます。

子育て真っ最中のパパさん・ママさん、これから家庭を持とうとしている方々にはぜひ気を付けて下さい。
特に子育てで悩んでいる方は自分の生い立ちを振り返り、自分が子供の頃はどうだったかを思い出して下さい。

まずあなたがしてもらえていなかったこと、我が子の訴えをしっかりと聴き、受け止めてあげて、その子が出来た事・達成したことはきちんと認めて褒めてあげる、やってはいけないことや明らかに間違ったことをしてしまった際は、しっかりと理由を伝えながら叱る。

そうしていればその子がオトナになった際、キチンと達成感を感じることが出来て、出来ないことを「課題」として前向きに捉えることが出来る、自己肯定感をしっかりと感じられる人になりますよ。

同時に親自身も自分を振り返る機会となり、必要があればカウンセリングなどで自分自身を変えるきっかけにもなると思います。
それが出来ればより、子育ては楽しくなりますし、自分自身も楽になれます。

頂いたサポートはカウンセリング普及活動などに使わせて頂きます