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【詩】春

二人とも
冷たいものを
見過ぎていたから
眼を温めて
目玉焼きをふざけて
食べたかった
あの日
もう待つのは嫌だと
思ったから
さよならを
したんだ
桜が咲いて
華やかな静かな春に
涙はいつしか
仲良しになったよ
体の中で溶けてゆく
深くなぞっている
一人で歩いて行く

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