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【詩】忘れえぬ

かたい春の空気を
ぬるい風が吹き抜けていく
遠雷が響いていて
大気も不安定みたいだ
いつのまにか
四月はやってきた
軽い音がする
三半規管の狂った蝶が
ふらふら飛ぶかしら
涙はいつしか
仲良しになったよ
体の中で溶けてゆく
深くなぞっている

思い出したから
君が
笑っていたから

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