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先生は変えられなかったのか?

エピソード ②

登場人物
モッツァレラ→私
K先生→学校の声楽の先生
O先生→担任の先生兼1年時のピアノ
    の先生
E先生→小学生の頃から習っているピアノ
    の先生→外部の先生
C先生→2年時で割り振られたのピアノ
    の先生
Tちゃん→元々C先生についていたピアノ科
    の女の子の同級生
ピアノ科の同級生
音楽科主任

エピソード①から読んだ方がわかるとは思いま

す。が一応前回のあらすじ。声楽科なのに声が出

なくなったけれど担当のK先生はぷりぷり怒ってレ

ッスンを放棄。その後は出ないながらも死に物狂

いで絞り出していたけれど精神も喉も限界を感じ

ていた。それから↓

 私は早々に担任のO先生に声楽の担当の先

生を変えてほしい旨を伝えました。担任のO

先生から帰ってきた答えは「今はできない」

「今言うな」「この時期に言われても困るの

よね」3年間毎年言い続けて結局変えてはも

らえませんでした。

 では、先生を変えることは不可能だったの

か?実は副科のピアノは2年生の時に変わっ

てるんです。

 ここで音楽科の主科と副科について説明さ

せてください。

      (主科)  (副科)
ピアノ科は  ピアノ + 声楽
声楽科は   声楽  + ピアノ
楽器科    楽器 + 声楽
           + ピアノ
 

 声楽とピアノに関しては授業に組み込まれ

ているので全員にレッスンがあり、試験もあ

ります。必要ないからと無くすことはできま

せん。楽器科の人はそれとは別に主科の方の

レッスンと試験をします。なので楽器の人は

やることが多いです。副科ピアノは音大を受

験する際大体の大学では必須なので必要かと

は思うのですが、声楽に関してはなんである

のかちょっと謎です。

 では学校でレッスンを受ける先生をどの様

に決めるのか、です。私の通っていた学校で

は先生との繋がりがなければ学校側で勝手に

割り振ります。(大学で知り合った子が通っ

た学校は事前に先生と話し合って決めたと言

っていたので学校によるんじゃないでしょう

か。)学校で非常勤講師をやっている先生に

元々レッスンをつけてもらっていた生徒はそ

の先生がつきます。なので学校に入る前に先

生と繋がりを持って「入学後もよろしくお願

いします」と約束を取り付けておくのが多い

と思います。私は大学に入るまでそんなシス

テムをまっっっったく知りませんでした。音

楽をしている人はみんな優しいから誰につい

ても大丈夫とかいう甘い考えのもと入学しま

したから。(まぁ、K先生とは入学前に出会

っていても会わなかったとは思います。)

 私は主科も副科も学校とは全く別の先生に

ついていたのでどちらも博打の様なもので

す。

 1年生の春。私のピアノの先生になったの

は担任のO先生でした。最初は担任の先生と

いうことでそんなに気負わずにレッスンを始

めらて良かったなという感じでした。ただし

楽譜通り弾くという感じで山もなければ谷も

ないそんなレッスンでした。レッスンを重ね

ていくとO先生のレッスンは楽しくはないと

いうことがわかりました。でもピアノは学校

とは別にレッスンを受けていたのでそっちが

楽しかったので特に問題はないと思っていま

した。正直な所O先生のピアノを聴いてすご

いなと思ったことがないのでレッスンにも身

が入らないし、尊敬もしていないからこの人

から何を学べば?という感じだったんです。

(書いていてなんて失礼な生徒なんだろうと

思いますが、すみません。本当にそう思って

いたのでそう書くしかないんです。)学校と

は別に通っていたピアノのレッスンはE先生

にお願いしていました。E先生は小学生〜中

学生まで通っていた合唱団で伴奏をしていた

先生でした。当時は普通に通っているだけだ

と思っていましたが、今振り返るときっと尊

敬も信頼もしていたんだと思います。なんで

だかはわからないけれど、通い続けられたっ

ていうことはそういうことなんです。

 学校の話に戻しましょう。とにかくO先生

とのレッスンは「合わないんだよなぁ」と思

っていました。私のそういう思いは態度に出

ていたのかな?O先生もそう思っていたの

か、たまたまだったのかコロっと変えられま

したね。

 先生が変えられたのは突然でした。私は2

年生になってもO先生だと思っていました。

まさか先生が変えられるなんて思ってもいま

せんでしたから「え?」とちょっとびっく

り。しかし決まった先生の名前を聞いて、血

の気が引いたのを覚えています。「……やば

い」その先生は厳しいと有名だったんです。

どうなる?私、殺される?と思いました。

元々C先生についていたピアノ科の同級生の

Tちゃんも「やばい」と思ったんでしょう

ね。顔が引き攣っていました。私の実力じゃ

その子にも飛び火しかねないと思ったのかも

しれません。要は私がロクでもないピアノを

弾けば先生が不機嫌になり、その後のその子

のレッスンでも不機嫌になりその子のレッス

ンもロクでもなくなるということです。私は

その子の為にロクでもないピアノは弾けない

ということです。

 結論、C先生が変わってから私のピアノは

ピアノ科の子にまで「上手になったね」と言

われるほどにメキメキ上達していきました。

因みに顔が引き攣っていたあの同級生も「上

手くなったね」と言ってくれました。1回目

は本当に怖かったです。なので攻略法を早急

に考えました。早々に間違えることと弾き直

すことを嫌う先生だということはわかったの

で最低限それさえしなければ良いということ

はわかりました。そして基礎練習の仕方を習

い、レッスンで言われたことをちゃんと守っ

てレッスンに臨めば理不尽に怒ることはない

先生でした(多分)。そして言われたとおり

に練習すると結果に現れたので楽しかったで

す。ピアノの練習の方が楽しくなっていった

くらいです。というわけで副科はコロっと変

えられ、ぐんぐん伸びたと言う話でした。

 因みにピアノの先生がO先生の時、E先生

に「ピアノの先生は誰になった?」と聞かれ

ました。「O先生だ」と答えると知らないな

ぁと返ってきました。先生が変わる旨を話す

と「今度は誰になるの?」と。「C先生で

す。やばいんです。」と言うと「とってもい

いじゃない。」ととても乗り気でした。E先

生とC先生は学生時代喋ったことはないけれ

ど先輩後輩だったそうです。(私の大先輩で

もあると言うことです。)その話ぶりからE

先生はおそらくC先生を尊敬している様でし

た。「教えてもらえることはどんどん吸収し

てね。」と言っていました。怖いって言って

るのに。

 E先生がこう言っていたのも頑張れた理由

の一つではあったとは思います。

 

 なぜ、副科は先生がコロっと(しかも決ま

った後に事後報告で)先生が変えられて、主

科は頑なに変えてもらえなかったのか。だっ

たらはっきり「カリキュラム的にできない」

とかきちんと理由があって「できない」と言

いますよね。でもO先生は「今はできない」

と言いました。今はということは今じゃない

どこかベストなタイミングで言えば可能性が

ありそうな言い方なんですよね。他もやっぱ

り時期的にできないっていう言い方だったん

です。まあ結局、そのベストのタイミングは

3年間1度もつかめなかったんですけど。

「今言われても困る」に関してはO先生の主

観ですし。

 担任の先生がダメならと思って音楽科3学

をまとめる主任(普通科なら学年主任の様な

人)に話をしようとしましたが、「まずは担

任に言って」と話すら聞いてもらえず門前払

いでした。担任に行ってもダメだから来てるのに!!

 もうどうにもならん。学校って先生のため

にあるの?生徒のためにあるの?と思った出

来事です。

続きます。が、すぐ出せないかもしれません。

 

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