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難病発症で大厄の誕生日を病院のベッドの上で過ごし「あとは余生だな」とのんびり構えていたら、いつの間にやら50歳で何も残していないとビビってるフリーランスライター

50歳です。

うきゃー! マジで、信じられん。50? アラフィフ? アラフォーじゃなくって? 惑いまくりなのに、天命なんて知る由もないよ。

アラフィフと聞くだけで、バクバクと動悸息切れが。汗も出てきた。って。更年期か(いや、そこは冗談でなく、マジ症状出てます)。。
おお、やっぱりアラフィフだ。

しかしこんなに動揺してしまうのは、己が何も成し遂げていないからで。

自分を表してみると、東京都下に住むエンタメ系のライターということになる。

しかし前述の通り、なんにも成し遂げていない。だから年齢を言うとバクバクしてしまうのだ。

思えば2005年の5月、派遣を辞めて、さていよいよフリーランスのライター1本でやっていこうかなと腰を上げた矢先に、いわゆる難病であるベーチェット病の完全型+特殊型の神経ベーチェット病を発症して入院。

ステージⅣと診断されたワタクシ。

ベーチェット病の重症度基準
Stage 内容
Ⅰ  眼症状以外の主症状(口腔粘膜のアフタ性潰瘍、皮膚潰瘍、外陰部潰瘍)のみられるもの
Ⅱ StageIの症状に眼症状として虹彩毛様体炎が加わったもの
  StageIの症状に関節炎や副睾丸炎が加わったもの
Ⅲ 網脈絡膜炎がみられるもの
Ⅳ 失明の可能性があるか、失明に至った網脈絡膜炎およびその他の眼合併症を有するもの。活動性、ないし重度の後遺症を残す特殊病型(腸管ベーチェット病、血管ベーチェット病、神経ベーチェット病)である
Ⅴ 生命予後に危険のある特殊病型BDである。中等度以上の知能低下を有す進行性神経BDである
Ⅵ 死亡(a. BDの症状に基づく原因 b.合併症によるものなど、原因を記載すること)

非常に幸いなことに失明に至ることも後遺症も残らなかったが、ベーチェット診断基準のすべてを満たす、もろもろの全身症状が出まくりだったことに加えて神経ベーチェットだったために「ステージⅣ」とされたわけですな。そのふたつ下、診断書の「Ⅵ 死亡」の文字を見たときは「お、おお」と思ったけれど、実際、いっときは廃人状態だったので、復活したのが奇跡だった。大げさでなく。

地元の総合病院だったのだが、たまたま大学病院の神経内科の教授が来ていて診断を下し、即座にステロイドパルスという、ステロイドの大量点滴をしてくれたので戻ってこれた。いや、本当に感謝しかないですよ。詳しいことは、また別途書こうと思っておりまする。

いっときは髄膜炎的症状から生きる屍となり(おむつでした)、6月には本厄の誕生日に病院のベッドの上でリ・ボ~ンして7月に退院。「拾いものの命、これからは余生だわね」と思いながらゆらりゆらりと過ごしてきたら(※ここで出来た人はゆらりとは過ごさず、まい進する)、思いのほか「あれ?余生が長かった」という状態で、何も築き上げることも残すこともなく、気づいたら50歳になっていた!


以前は都心にいたけれど、現在は都下で猫3匹と相方氏とのマンション暮らし。

頭の中は9割が猫のことが占めている。それでもエンタメ系のライターである。

映画関係を軸に、インタビュー取材やコラム、写真を撮るのも好きなので、時には取材時に撮影も兼ねちょります。監督やスタッフさんへの取材もとても好き。

ってことで、ライターとしての自己紹介がてら、2023年の仕事から、自分が気に入っているもの及び反響があった記事を数本置いてみます。

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2023年は全身麻酔での手術と入院ののち、術後感染症による不測の再入院もあったももの、相変わらずゆるゆるの毎日。しかし止まらずに。今年もゆっくりとでも前進いたしまする! 何かしら残すことはできるかなぁと思いながら、余生だけれど貪欲に。


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