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幸せを断言されて

先週末、実家に帰省した。
直前に抗原検査を受けて陰性だったから安心して行くことができたのはよかった。

今回の帰省では、結婚後初めて祖母の家にも寄った。
コロナのせいで、夫と祖母は今回が初対面だった。

実家に1泊して家族と話したときも、祖母の家に行ったときも、話したのは明るい話題ばかり。
最近行った旅行の話やカフェ巡りをしている話、国技館に相撲を見に行った話、挙式のときの話など。
それを聞いた実家の家族や祖母は、「よかったねえ、幸せそうで」と悪意なく言った。

当然と言えば当然だ。
インスタにはキラキラした部分しか載せないのと一緒で、キラキラした部分ばかりを話したら幸せいっぱいに見えるだろう。
家族や祖母は悪くない。

でも実際のところはキラキラして見える話にも裏があって、大体はすぐ疲れてしまったり鬱っぽくなってしまったりして楽しめないことも多い。
なんでこんなに疲れやすいんだろう、体力がないんだろうと落ち込んでばっかりだ。

だからって、普段こんなに体調が悪いんだという話をしても心配させるばかりで何もいいことがない。
インスタだって結局は、見てる人を心配させたくないから明るい投稿をしてる人が結構いるかもしれない。


幸せだね、と言われて素直に頷くことができるようになれたらいいのに。
私は十分幸せな環境にいるのに、どうしても自分が幸せだと感じられない。
だから今回の帰省は疲れてしまった。
あんたは幸せだ、と断言されたことも、モヤモヤした気持ちを抱えてしまった自分にも、疲れてしまった。

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