望月 亜紗子(Mochizuki Asako)

文章を読むこと・書くこと、コトバが好き。素敵だなと思う表現をコトバアツメしています。静…

望月 亜紗子(Mochizuki Asako)

文章を読むこと・書くこと、コトバが好き。素敵だなと思う表現をコトバアツメしています。静岡県内ローカルフリーマガジンの編集者・ライターやって10年目。2021年9月から編集長になり、感じたこと考えたことをゆるく日記として綴っています。

マガジン

  • 私という地平線に浮かんでくるもの、沈んでゆくもの。

    日々いろいろなことがある。いろいろな人に合う。いろいろな思いが浮かんでくる。受け取って私の中に沈みゆくものがある。大きなものも小さなものも、確かなことも不確かなことも、ここに記していくことにする。

  • すろーな編集長日記

    静岡県内(主に中部地区)で発行するフリーマガジンの編集長やってます。現在2年目。今までのほほんとやってきすぎたので、考えるトレーニングも兼ねて綴ります。タイトル通り、すろーな更新かもしれませんが、よろしくお願いします。

  • コトバアツメ~覚えておきたい言葉たち~

    ぐっときたり、きゅんきゅんしたり、激しくうなづいたり、背中を押されたり。。。そんな心に響いた言葉の備忘録。

  • 私的文章論

    文章を書くことを仕事にして丸9年。 思えば幼い頃から文章を書くこと、言葉の表現を工夫することが好きだったけれど、やっとここ最近、文章の書き方を客観的に捉え、言語化できるようになってきた。 あくまで私的文章論として、まとめていきます。(どこまで続くかわかりませんw)

  • 絵日記学を学んで私ができるようになったこと。

最近の記事

  • 固定された記事

名前のはなし。

はじめましての方も、そうでない方も、改めましてよろしくお願いします、「望月亜紗子」と申します。 亜紗子=あさこ と読みます。 近年では、この「紗」の字を使った名前を見かける機会が増えたように感じましたが、私が幼いころはあまり見慣れない漢字ようで、よく「沙」と間違われていました。(今でも、変換で出づらいので違っていることが少なくないですが) 名付けられた由縁は、 〝私が生まれた5月の朝がとってもきれいだったから〟らしいです。 それならなぜストレートに「朝」という字を使わな

    • 古本とわたし

      ―5/25(土)に開催された『静岡一箱古本市』に合わせてヒガクレ荘が発行するzineに寄稿した文章です。 今やヒガクレ荘で古本を購入したり自分も棚借り店主Mochiyaとして古本を販売したりしている身だけれど、一時の私は〝古本〟にあまり良いイメージを持っていなかった。 遡ること中学生の頃、B〇OK 〇FF(ほぼ伏字にならない!)でコミックを売った時の経験に起因していたのだと思う。 お小遣いを貯めては買い、貯めては買って全巻集めた30冊ほどの蔵書。高校進学を間近に控えて「卒業

      • 静かなさえずり―夜のひばり

        ひばりブックスで開催されている「夜のひばり」という企画がとても良い。 5/2のゲストは、喫茶ebonyのマスター。 その時々の状況に流されているようでいて、そこには確かな自身の意思がある、そのアンビバレントな感じ、でも“葛藤”してるようには見えない淡々、飄々とした感じ(もちろん本人の中にあったのかもしれないが)が自分の感覚にはないものでとても不思議で興味深かった。 何よりオモシロかったのは、本人は主催者に対して「ゲストになるのを断ったつもりだった」ということ。(断られた

        • 満ちるからあふれ出る。

          少し前にたまたま見た『tiny desk concerts JAPAN』。藤井風とメンバーによるパフォーマンスが言うまでもなく素晴らしかったことと並んで私の心に残ったのは、MCを全編英語で通す中、『満ちてゆく』の英語紹介が〝Overflowing”という語だったこと。 個人的にこの語のイメージは「あふれ出す」とか「氾濫する」で、外側からの目線による表現として捉えていて(無意識に)、 一方、日本語の『満ちてゆく』は逆に内側を見ている感覚。 動きを表す矢印の向きも逆と言って、間違

        • 固定された記事

        マガジン

        • 私という地平線に浮かんでくるもの、沈んでゆくもの。
          129本
        • すろーな編集長日記
          27本
        • コトバアツメ~覚えておきたい言葉たち~
          79本
        • 私的文章論
          11本
        • 絵日記学を学んで私ができるようになったこと。
          28本
        • “自分に集中する”の記録
          11本

        記事

          待ち望む、豊かな時間。

          島田潤一郎『古くてあたらしい仕事』より これを読んで、何かを「待ち望む」ということが確かに減っているかもしれないなと思った。十分すぎる程の情報に追われ(ているように感じて)、誰に求められているわけでもないのに、急き立てられている。そうして取った計画や行動も、あっという間に過ぎ去り流れていってしまう気がする。 「待ち望む」あるいは「待ち侘びる」という豊かさを、大切にしたいと気づかされた文章。

          コーヒー牛乳、それはお守りのような。

          基本、コーヒーはブラック派。 朝、出社してまずすることは、会社に常備されているドリップバッグのコーヒーを淹れること。それで気合いを入れる。数少ないルーティーンのひとつ。午後もデスクワークが続くようなら、3~4時頃にもう一杯欲しくなる。やはりブラックで。 でも少し体も心も緩めたいと感じる時は〝牛乳入り〟にすることが多い。外回りが続く日、アポイントの隙間があればコンビニでカフェラテを買って小休憩。そして帰宅して夕食を食べた後にそういった衝動に襲われたら、【コーヒー牛乳】の出番だ

          コーヒー牛乳、それはお守りのような。

          夜を乗り越えさせてくれる言葉

          その後に、 「つまりは共感です。」と言い換えているのだけれど、それよりも前者の表現の方が、本を読んでいて味わう私自身の感覚としてしっくりくる。 あ、これ、共感してるってことか笑

          夜を乗り越えさせてくれる言葉

          今後ちからを入れていきたいこと。

          仕事として、もっとクライアントのブランディングに携われるような存在になりたい。 根本的なサポートができるというか、大なり小なりいろいろなことをまずは相談してもらえる存在に。 時々、企業の、あるいは個人店でも、はたまた行政のプロジェクトでも、ブランディングとかコンサルの立場で県外の人や企業が入っているのを見かけるけど、どこか寂しいし、正直悔しい。 外からの視点が大事だということは理解できるけれど、 地元の人間が地元を発掘し、発信することの重要性や強みもあると思う。 すろーか

          今後ちからを入れていきたいこと。

          つくづく自分は「編集」ということが好きなよう。棚借りしている本屋の品揃えもその1つだし、毎月の部屋の模様替えも、もしかしたら洋服のコーディネートですら私にとっては編集と言えるのかも。今、依頼がきている高校の授業を考える時もそう。伝えたいことをどう表現するか、普段の編集と同じ感覚。

          つくづく自分は「編集」ということが好きなよう。棚借りしている本屋の品揃えもその1つだし、毎月の部屋の模様替えも、もしかしたら洋服のコーディネートですら私にとっては編集と言えるのかも。今、依頼がきている高校の授業を考える時もそう。伝えたいことをどう表現するか、普段の編集と同じ感覚。

          新年度、リセット、リスタート!

          明日から、新年度。 何だかいろいろと手につかなかったここ2ヶ月を良くも悪くもリセットし、新しくスタートを切ることにする。 少し前に読みおあわった『クジラアタマの王様』のクライマックス、たたみかけるような主人公の言葉を自分に突き刺して喝を入れたいと思います。 言わずもがな、情報は大事。そして夢見る力や想像力も。 (「イメージできることは実現する」とも言われるし、そういった経験は私自身にもある) だけどそれを持っているだけじゃ事は動かない。 情報や想像したことを自分の今・ここに

          新年度、リセット、リスタート!

          2024年のテーマ

          というか心構えを3つ、決めました。 1つ目は「行き当たり、ばっちり。」 いつも行き当たりばったりな自分なのですが、その反面、計画的に物事を進められない自分にがっかりしたり、「次こそ!」と毎回のように思って来ました。でも昨年、とある本でこの言葉に出逢い(何の本だったかは忘れました。こんなところも行き当たりばったり笑)、自分にピッタリだと思ったのです。思い返せばこれまでも、なんだかんだ最後の踏ん張りや、お気楽な「ま、いっか~」精神で行き当たりばったりながらまずまず幸せな結果を得

          2023年読んで良かった本ベスト3

          2023年も残り約1時間。 いろいろ振り返ったテーマのうちの1つ。 今年読んだのは48冊。 その中でのベスト3は、 1位 差し出し方の教室 職業は違えど、自分の働き方、ひいては生き方に納得して参考にしたいことだらけだった。 2位 月と散文 又吉さんの10年ぶりとなるエッセイに、改めてこの人の言葉の繰り方とクリエイティビティ(そして変人ぶり?)の凄さを目の当たりにさせられた。 3位 二番目の悪者    ゆっくり、いそげ キリンビール高知支店の奇跡 1

          2023年読んで良かった本ベスト3

          "まちにこい"存在に。

          先日ふと、もっと"まちに濃い"存在になりたいな、と思った。 以前から、紙の上で情報を扱うだけ、各月の掲載だけに留まらない関係性を『すろーかる』で関わる地域の企業やお店と築きたい、 広がりやつながり、継続性のある情報発信をしたい、 それによって生まれる、冊子をつくることに限らない取り組みができたらと思ってきたのだけど、それがこの思い付きに結びついた気がしています。 そこから、言葉オタクの遊びが始まって、、、 ほぼダジャレだけど(笑)、結構しっくりくる感じになりました。 来

          愚直なまでに屈折している 不安と焦燥が沈殿しただけの哀しい空間 何気なく読んでいた一文に暴力的なまでに注意を向けせられる、そういう表現の多い一冊だったなー。 ちょっと思い浮かんだことや引っかかったことから一気に物語を生み出す想像力と創造力たるや。

          愚直なまでに屈折している 不安と焦燥が沈殿しただけの哀しい空間 何気なく読んでいた一文に暴力的なまでに注意を向けせられる、そういう表現の多い一冊だったなー。 ちょっと思い浮かんだことや引っかかったことから一気に物語を生み出す想像力と創造力たるや。

          取材はコミュニケーション♪

          お盆休み、グランシップ静岡 で開催された平間至写真展を見に行った。 作品そのものも素晴らしかったけど、それはやはりそこに作者の哲学というべきものがあるからで、その哲学(考え方や思い)に心動かされる、という体験を改めてした。 「写真を通して人とコミュニケーションを取りたい思いもあって…」 「撮影の時にいちばん大事にしていることは何ですか? 被写体との関係性です。相手を深く理解できれば良い写真になると思っているので、撮るまでの時間をとても大事にしています。撮影自体もコミュニケー

          取材はコミュニケーション♪

          真実味と矛盾を帯びたひと言

          真実味と矛盾を帯びたひと言