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【多様性が広がって④】できることを一緒に!コミュニティハウス”ひとのま”~できる事が広がる~

■最初に

こんにちは!サイボウズのもっちーです😊

たくさんの人と関係性を作り、少しずつ困りごとの解決に向かう関わりをしている、ひとのまの宮田さんのお話です。

前回は、関係性の広がりについてお伝えしました。
今回は、できることが広がっていったお話です。


ひとのま
Webサイト:https://hitonoma.net/
facebook:https://www.facebook.com/hitonoma.takaoka.jp?locale=ja_JP



ひとのま 宮田さん


■できる事が広がる


〇困りごとの解消の手助け


頼れる場所がなく、制度のはざまにいる人を受け入れていますが、
短い人は、本当に 1、2 週間もあれば、環境が整うこともあります。
でも、それは結構恵まれている人の場合です。


恵まれていないと、2 週間じゃ出られないですね。


恵まれているというのはどんな状態ですか?とお聞きすると


「身分を証明するものがあって、携帯電話を持っていて、
とりあえず生活保護の受給までできたら、、、、。」

生活保護に関しても、手続きに時間がかかるので、うまくいけば 2 週間。
その中の住宅扶助をもらってアパート借りることも出来る。


でも、何もない人って世の中にいるわけですよね。


身分証がなければ携帯なければみたいな。
住民票の置き所もないみたいな人もいます。
身分証を取得すればあるというケースであっても、

マイナンバー取ろうと思っても、
何かしらの本人確認書類が必要になる。
それがない人が結構いるのに・・・。


例えば、 DV とか虐待系で多いのが、命からがら逃げてきましたという人。
親からもほとんど放置されているような状態だった人も多いです。

子どもの時はまだいいのですが、
その状態でもう20歳過ぎちゃった人もいます。


保険証の手続きとかはどうしているのか、確認すると、
全く入っていない。
そして、携帯も持っていない。
でも命からがら逃げてきて、もちろん手持ちのお金はないみたいな。


今から新しくやり直そうと思って、仕事でも頑張りたいです。
って言っても、仕事するにも携帯持っていないので、話が始まらない。

住むところを借りようと思ったら働かないといけない。
でも、働くところを探そうと思っても、履歴書に書ける住所がない。
電話番号がない。面接の段階でその状態だったらもう落とされるよね。


その状態だからといって、1人で生活保護の申請に行っても、

「あなた若いんだから、働けるんじゃないか。」と言われて断られることもある。
1人で行ったらそうなりがち。
だからこそ、僕みたいな人が結構大切で、一緒に行って、手続きをしています。

下手したら、市役所から実家に連絡がいって連れ戻されるみたいな危険もあるし、
そういうことが怖くて、あきらめることも多々あります。

宮田さんは、市役所から、いろんな人を紹介されていて、
関係性ができているからこそ、事情を考慮してもらえることもあるといいます。

そういう宮田さんは敵は作らないスタイルです。


〇敵は作らないスタイル


僕は、敵を作りたくないんです。と宮田さんはいいます。


全部、人間関係でどうにかしています。
でも、初めはそういう風には行かなかったです。

基本的に、僕のスタンスは「敵は作らない」なので、
なんでもできることは手伝いますよ。と、やってきました。

そうすることで、関係性が生まれてくるというか、
他の支援機関とかも結構そういうところが多くて、
支援機関でいろんな相談にのります。と言って、相談を受けているけれど、その支援機関でできることは、限界もある。


いつでも辛い話は聞きますよ。っていっても、
家がないんだよね。という具体的なことを解決できるわけではないし、
支援機関の人たちが、私たち、そこまではできない。
そこで、「宮田さん助けて」と連絡をもらって、対応する

電話の相談でも、
何を言っても「死にたい」としか言わない人がいて、宮田さん聞いてもらえますか?
とか・・・


「俺ができることやるよ」って、。


難しいことはわからないけど、月水金ここにいるから、
つらくなったら来たら、気の利いたことも言えんけど、
ご飯と、泊まろうと思ったら泊まれるよ。


そんな感じで声をかけていると、来るようになります。
そうすると、日によって、死にたいといったり、
そうでもなさそうだったり・・・。
あぁ、


大事なのは死にたい時だけじゃなくて、
死にたくない時も話を聞けることなんだな


と気づいたりしました。


あまり意識せずに、ズカズカと思っていることを言っていたので、
そこまで、思っていることを言ってくれる人ってあんまりいなくて助かります。
と言われたり・・。


ある時言われたのは、
自分でも気づいているんです。
死にたいって言うと話をきいてもらえるから、言っているけれど、
腫れ物に触っているっていう感覚はなんとなくわかっていて、
でも言っちゃう。自分が悪いのだけど。
って、結構みんな言ってるんですよね。


誰かとつながっていたくて、話を聞いてもらいたくてってこと
なんだなって思います。


僕がいつも言っているのは、
死にたいっていうのは、とりあえず辛いみたいなやつでしょってこと。

その死にたいくらいツライやつを、1 個 1 個整理する事は結構やっています。
そうやって消化していくしかないなって思って。


できることをやっていくみたいな感じで、
そうしているうちに前よりちょっと楽になっている。
その繰り返しで、いつのまにか死にたくなくなるって事は多いような気がしています。


だから、なにかできることから手をつけてみませんか?
というスタイルで、ひとのまに来る人にも、
市役所や外の支援機関にも接していると、
意外と仲間というか、助け合える関係になれているので、
敵は作らないスタイルでいます。


■最後に


最後までありがとうございました!

大事なのは死にたい時だけじゃなくて、
死にたくない時も話を聞けることなんだな。
まさにそういう関係性を自然と作っているんだなと感じました。
話を聴くよって言われても負担になることってあるけれど、来ていいよ。いていいよ。というところから、少しずつ話せる関係になっていけている宮田さんを改めてスゴイと感じました。

次回は、そんな宮田さんの生い立ちのお話前編です。
また見てもらえると嬉しいです😊

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