見出し画像

~死者は死なない~映画「デッド・ドント・ダイ」

大好きなアダム・ドライバーが主演されるということで、最近得意になった「ゾンビもの」を見に行ってきましたよ。

アダム・ドライバーにティルダ・スウィントン、ビル・マーレイ、クロエ・セヴィニーからセレーナ・ゴメスまでなんとも豪華メンバーです。

画像1

とある田舎町でゾンビが復活し、生者を食い荒らしていくというゾンビ映画の定番ものです。ゾンビの頭と体を分ければゾンビは「死ぬ」という設定になっており、ティルダさまが日本刀を振り回してゾンビの頭を飛ばしていかれます。

画像2

死者がゾンビとして蘇った時、なぜ生きている人を襲うのだろうか?

いつもこの根本的なところに疑問を感じるのです。特に今作はすごく感じてしまいました。というのも、ゾンビたちが蘇った際、生きていた頃の服を身にまとい、生きていた頃の趣味をやり始めるのでより一層そう感じたのかもしれない。

画像3

監督の意図としては、「Dead Don't Die(死者は死なない)」というタイトルからもわかるように、「死んだけど死んでいない」逆説的な意味が込められているのだろう。ゾンビがいつも悪役というのにも飽きたし、死者がなぜ生者を襲うのだろうか?日本の宗教感も相まって、なんとも言えない気持ちになるな。



ゾンビでもいいから会いたいなぁ…。でも、焼いてしまったから無理か…。体がないもんね。体がないから、ゾンビとしてでも蘇ることもできないし、残された者としては一縷の望みもない感じ。きっぱりと断ち切るのが日本の宗教観なのだろう。ある意味、とても残酷でもあるな。

#映画 #感想 #コラム #デッドドントダイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?