用途を決めない手帳で無邪気に遊びたい
私は普段、手帳にはそれぞれ用途を決めて使っている。だか、今回「用途を決めない手帳」を導入してみた。きっかけは息子に買ったシール帳である。
シールを自由に貼りたい
息子にシール帳を買った。
保育園児の息子は、シールが好きだ。ポケモンパンのシール、ふりかけのおまけのシール、もらったら目についた紙にすぐ貼ってしまう。それがチラシの裏でもだ。どうやら「シールを貼る」行為そのものが好きみたいだ。
息子のシールなのだから、自由に使えばいいと思う。しかし、チラシはうっかり捨ててしまう可能性が高いだろう。
そこで、シール帳を試してみることにしたのだ。これがとても良かった。大好きなシールを集められ、好みの配置に変えられる。シールブックのようにポケモンシールで遊び出した。
この光景をどこかで見たことがある。かつての私だ。
手帳で無邪気に遊びたい
小学生のとき、シール帳が流行った。おこづかいを握り締め、文具店で好みのシールを買い、シール帳に貼っていく。友達と交換したり、気まぐれに手紙に貼ったりする。ただ楽しいからシール帳を使っていた。
子どもが生まれた後の私は、手帳をスケジュール管理やタスク管理に使うことがメインで、たまに手帳の隅にシールでコラージュを楽しんでいる。
でも、もっと趣味に全振りした手帳があってもいいかもしれない。コラージュも、シール集めも、インクの試し書きも全部やりたい!用途を決めないで、そのときに興味があるものを楽しみたい!
ならば、自由に紙(リフィル)を抜き差しできるシステム手帳がいいのでは。そう思った私は、無邪気に遊べる手帳を探し始めた。
「LETSクリアシステム手帳」キミにきめた!
今回購入したシステム手帳は、LETS STATIONERY GOODSの「LETSクリアシステム手帳 」。サイズはmini6 で、色はブラックを選んだ。
透明PVCと国産本革を組みあわせたシステム手帳は、クリア素材の軽やかさと、本革素材のしっかり感のいいとこ取りのデザインだ。
クリア素材を使っているため、先頭に入れる紙によって雰囲気が変わる。それが購入の決め手である。
背表紙は、バインダーが見えるようになっている。初代iMacこと「iMac G3」の流れで、スケルトンブームを通った世代の私は、このむき出しの金具もかっこよく見える。
高級システム手帳にも採用されている、ドイツのKRAUSE(クラウゼ)社製のバインダーなので、開閉もスムーズだ。
「LETSクリアシステム手帳 」を開いたところ。購入したタイミングが気温の低い時期ということもあり、リフィルが少ないと手帳がパタンと開かない。
購入後1年経った方のレビューを読むと、手帳は徐々になじんで開きやすくなるらしい。
表紙がなじむまでは、サンスター文具の「ウカンムリクリップ」を挟むことにした。クリップの中央部分が空いているので、背表紙を避けられ、厚めの手帳でも留めらるのである。
※クリップ類を使うと、手帳が傷つく場合もある。私の場合、自己責任で利便性を優先して使っている。
▼今回紹介したシステム手帳はこちら。
お試しには「マイシステムバインダー」
とはいえ、「いきなりシステム手帳に1万円以上課金できないよ……」という方におすすめなのが、エイチエスの「マイシステムバインダー」。
実際、私もこちらのバインダーで、システム手帳の使い方を模索してから「LETSクリアシステム手帳 」を購入している。
システム手帳にはさまざまなサイズがあるが、A5・バイブル・ミニ6・ミニ5のサイズをそろえており、どれも安価なのが魅力である。
手帳本体は、ほぼプラスチック素材でできており、とても軽い。注意点は、落とすと割れやすいこと。私は一回手を滑らせて、背表紙を少し割ってしまった。
お試しで使って別のシステム手帳を購入した場合、リフィル保管用のファイルとして再利用できるので無駄がないと思う。
▼今回紹介したバインダーはこちら。
手帳遊び4つ
実際にやっている手帳遊びを紹介する。アイデア次第で、さまざまな楽しみ方があるのがシステム手帳のいいところだ。
①シールを貼る
当初の目的一つである「シールを貼る」。もらったステッカーなどをとりあえず貼ってみた。かわいいが集まっていく様子は、かつての小学生だった自分を思い出してうれしくなる。
後から手帳に貼りたい、スタバのオーダーシールの一時保管先にも便利。
文具をオンラインストアで買うと、マスキングテープで梱包されているときがある。ショップオリジナルのマスキングテープを使っていることが多く、思わず集めたくなったので、ショップ名を添えて貼ってみた。
シールの一時置き場には、LETS STATIONERY GOODSの「わたしのシールコーデ帳」を使っている。シールを自由に貼ったり剥がしたりできる剥離紙を、システム手帳用リフィルにしたもの。
片面のみのものや、シールが剥がれにくい剥離紙もあるなか、こちらは両面使え、時間がたったシールも剥がれやすいのがうれしい。
▼今回紹介した剥離紙はこちら。
②コラージュする
システム手帳にコラージュすると、厚みのある素材を使っても、ページが膨らまないのがいいところ。
また、気軽にページを抜き差しできるので、前回作ったコラージュと比較して改善することもできる。
コラージュの台紙には、エトランジェ・ディ・コスタリカのクラフト用紙リフィルを使っている。
余白が多いコラージュでも、クラフト紙ならではの素材感のおかげでサマになるのがお気に入り。手に取りやすい価格かつ100枚入りなので、惜しみなく使える。
▼今回紹介したリフィルはこちら。
③見本帳を作る
手持ちのカラーペンやインクなどを確認するために、色見本を作った。ミニ6サイズの手帳は小さいので、持ち運んで店頭確認するのにも便利。うっかり同じ色のカラーペンを購入することを防げる。
スタンプの試し押しにも。手持ちのスタンプの確認はもちろん、モチーフが並んでいる様子を眺めているだけでも楽しい。
リフィルは、ツバメノートの「ミニ6リフィルドット方眼」を使った。用紙は“ツバメ中性紙フールス”。インクの吸水性がよく、滲みにくいので見本帳作りにぴったり。
こちらのシステム手帳リフィルはイベント限定を経て、2023年10月に新発売された。
私は“ツバメ中性紙フールス”の滑らかな書き心地が好きなので、「リフィルを使うため」に「システム手帳を使った」フシがある。(そして、うっかりシステム手帳を買い増ししている)
▼今回紹介したリフィルはこちら。
④気に入った素材をとじる
システム手帳の醍醐味といえば、やはり「自由に気に入った素材に穴を開けてとじること」ではないだろうか。
こちらは表紙にポストカードを切っていれたところ。クリア素材なので、手帳を閉じた状態でも見えるのがお気に入り。
映画館でドリンクを買ったときの特典でもらったコースターも、システム手帳の中へ。気に入っているけど行き場を失った紙ものは、どんどん手帳にとじていきたい。
使い終わった一筆箋の表紙(右ページ)がきれいだったので、こちらも入れてみた。お気に入りがどんどん集まっていくのが楽しい。
穴あけパンチは、カール事務器の「リフィルメーカー GP-6」を使っている。(私の持っているものは、マイクロ5対応前の旧モデル)
ゲージで穴を開けるところを決めて、パンチで穴を開けるタイプ。新モデルは全てのシステム手帳サイズに対応している。
各システム手帳サイズごとの穴あけパンチもあるので、好みで選んでみてほしい。
▼今回紹介した穴あけパンチはこちら。
無駄なことなんて何もないさ
キラキラのポログラムシール、立体感が楽しいタイルシール、それらを集めてシール帳に貼ることは、小学生の私にとって至福の時間だった。
ご当地マスキングテープ、包装についていたきれいなシール、大人になっても好きなものは変わらない。人によってはいらないものに見えてしまっても、自分が眺めていて幸せになれるなら宝物。
システム手帳の中には、無駄なことなんて何にもないのである。
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文具マガジンやっています。道具として実用的に使っている文具も、完全に趣味趣向の文具も好きで紹介しています。
▼手帳の使い方について詳しく知りたい方はこちら。私の場合、スケジュールやタスク管理のための「書く」手帳、手帳デコやシール集めなどの「楽しむ」手帳を、用途別に分けて使っています。
▼こちらは愛用中の実用的な手帳・ノート。
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