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『おひさま~大切なあなたへ~』こもれびの様な優しさが言葉になっている歌

子どもがヤマハ音楽教室に通っています。ヤマハの幼児科は歌も歌ったりするのですが、そんな時にも歌詞や子ども達のかわいい声にじーんと泣いてしまうマカロンです。

NHK朝の連ドラ『おひさま』を観ていた

2011年4月に始まった朝の連ドラ『おひさま』。これを観ていた頃、私はちょうど学校での仕事を辞め、1ヶ月実家で過ごしていました。3月末で退職し、5月1日に結婚式を東京で行ったら、翌日に夫の住んでいる東海地方に行くことになっていました。

この2011年は、3月11日に東北大震災があり、津波、東京電力の原発の事故により、大変な年でした。東北に住んでいる親戚や友人たちが結婚式に来られなくなり、結婚式の打ち合わせの時も余震で建物が揺れ、私は地震がとても怖いのでその度にパニックになって、外に飛び出していました。

そんな頃に始まった朝の連ドラ『おひさま』が私は大好きでした。

『おひさま』のストーリー

ストーリーは、主人公の陽子(井上真央さん)が病気の母との最期を家族で過ごすため、長野県安曇野にやって来る。母と見たそば畑一面の白い花と、「おひさまのようにいつも笑って世界を明るく照らす」という約束を胸に少女時代を過ごします。

やがて世の中が戦争へと向かう時代に女学校へ。昭和16年、尋常小学校が国民学校となったこの年、陽子は念願の教師になります。それから、松本市の老舗そば屋にお見合いにより嫁いだのですが、夫は戦地へ赴いたので、教師を続けながら義父母と生活をします。この姑さんが最高で、「家の中では笑って暮らしましょう」とたくましい姑とのかかわり合いに、陽子は忘れかけていた生きる喜びを思い出します。

平原綾香さん歌う『おひさま~大切なあなたへ~』

そして、主題歌が平原綾香さん歌う『おひさま』。

これを初めて聴いた時、涙が溢れて、とても優しい気持ちになりました。

3月まで一緒に学校で過ごした生徒さん達の顔を思い浮かべたり、結婚をして実家を出る準備をしていたので親のこととか、優しかったおじいちゃんやおばあちゃん、大切な人達のことを想いました。

そして、それから10年。

マカロンは親になりました。先日、偶然ラジオからこの曲が流れて、「あ、これママの好きな歌だ。」と子ども達と一緒に聴きました。「どうしてママこの歌好きなの?」と長女に聴かれて、運転しながら「なんか色んな人のことを思い出すから。まーちゃん生まれた時もこの歌聴いたらね、」と話しながら、なんか胸が詰まって、それ以上言えなくなってしまいました。

どこかで笑っていてくれれば

それで、親になった今は、最後の「お願い どこかで 笑っていて。それでだけでいい。それだけがいい。」っていう言葉がすごく響いんたんです。

私の両親と祖父母は、自分に対して「こうしなきゃいけない」みたいなことは全く言わず、めちゃくちゃ自由にさせてくれました。

そして、「マカロンはいつもニコニコだね。」と嬉しそうに小さな頃から言ってくれて、その頃はそれが特別なことだとは思わなかったのですが、大人になった今は、特別なことだと知りました。いつも笑っているって、とても幸せなことなんですよね。

実家から離れて、夫しか知り合いのいない場所で子育てをし、本当に限界かとくじけそうになることも多々あります。でも、関東にいる家族や、天国の祖父母が「いつも笑っていて」と言ってくれているような気持ちになって、ちょっと立ち止まって、休憩することができます。

自分の子ども達に対しても同じことを思います。大きくなって、親から離れたところで生活することになっても、どこかで笑っていてくれれば、本当に親としては幸せだなと。

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