見出し画像

【雑記】家の片づけ奔走記 #2

全員がそう、という訳ではないので決めつけはよくないんやけどね。

前回から9か月以上も空いちゃった。てへぺろ。
ということで2023年2月に行ったお片付け日記の続きです。

※…以下から記していくのは一個人が行ったごみ処分の記録である為、
プロや業者の知識を有している者の発言ではないことを予めご了承ください。


○2-1 処分方法を決めよう

まずは粗大ゴミと電化製品の処分方法について決めていこう。
方法が決まらないまま作業を進めようとするのは、先に待つ不安を払しょくできずにモチベーションを下げる要因となるだけでなく、実作業でも二度手間三度手間を作ってしまう可能性がある。
どう処分するか、いくらで処分するか。自分が納得できる線引きを行わなければならない。

まず先に電化製品について。
残念ながら対象がそこそこデカいブラウン管テレビだったので、しっかりとお金を払って処分する方法しか考えがつかなかった。
メルカリみたいなフリマアプリの使用も一瞬だけ考えたものの、先の2011年の震災で豪快にダメージも入っている品々なのでジャンクとして出品しても後が面倒になりそうな気がしたので、やめた。

自分の家の近くだと、ヤマダ電機が一番持込の処分費用が安かったので2つのテレビを持ち込んで早々に処分となった。
処理費用:片方は4,620円、もう片方は5,300円。
まぁまぁな痛手だが、仕方がない。

本来なら直接家電リサイクル券を用意して集積場へ直接持ち込めば半額くらいにはなるのだろう。
しかし、その集積場は自宅からまぁまぁ遠い。
遠くまで運び出す時間を時給換算して、さらにそこに行くまでのガソリン代も考えれば、多分費用はどっこいどっこいだなと自分で納得する事にした。

それにしても集積場が隣の市しかないって、どういうことなの…。

さぁ、次の問題は粗大ゴミだ。
基本として、処分方法は次の3パターンが考えられる。

1.ゴミ処理を請負う一般企業に対応を依頼する。(手順…小・費用…大)

いわゆるゴミ屋敷だったり遺品などの処分を請け負う一般企業は、探してみるとけっこうな数がヒットする。
しかし、調べるとなかなかとして金額面や作業面のトラブルも多い印象である。優良で善良な企業に当たるかどうかは、リアルな知り合いの情報でもないかぎりは当たるも八卦、当たらぬも八卦といった印象である。

2.都道府県や市町村が明示しているゴミ処理業者へ対応を依頼する。(手順…中・費用…中)

ある意味一番オーソドックスなのはこの方法だと思われる。まかりなりにも公的な仲介はあるので、そこまで大きなトラブルは起きにくいだろう。
しかし、それ故に決められた枠組みを超えてのサービスは期待できないかもしれないため、業者との綿密な打ち合わせは必須と考えられる。
ちなみに自分の住む市の対象となっていた業者は、個人ゴミの処分費用のイメージが全くホームページに掲載されていなかった。
そもそも法人を対象にした記載ばかりが目立っていて、本当に個人が頼めるものなのかどうかすら不明瞭という「不親切感」が漂っていたのは正直残念だった。

3.全て自分でゴミ処理施設へ持ち込んで捨てる。(手順…大・費用…小)

ゴミ処理施設に持ち込み可能なレベルまで家具を解体し、自分の車で複数回往復をして処理を行う。
鬼のように手間がかかるが、間違いなく処理費用は一番安く、対人の余計な手続きを考える必要はない。

まず、1は厳しいと判断した。
なにせ、もうすでに26万の散財とゲーミング部屋家具8万の購入が決定している。さらにテレビの処分費用も想定以上にかかってしまった。となってくると、粗大ゴミの処分費用はいくらでも削減しなきゃダメだ。

そこで2に望みを託し、いくら掛かるかの見積もりをもって最終判断をすることにした。

意を決して、業者に電話を掛けてみる。

トゥルルル、カチャッ

業者「もしもし、○○(業者名)です」
ワイ「すいません、○○市在住の者ですが、粗大ゴミの処分について相談をしたいのですが…」
業者「あ…わかりました、少々お待ちください」

数分後…
(ずいぶん長い保留だな…メヌエット4巡目は流石に聴き飽きたんだが…)

業者「あ、すいませんお待たせしました」
ワイ「いえいえ…」
業者「申し訳ございません、係りの者が本日連絡できない状況となっておりまして、来週の営業日中にはご連絡できるかと思います」
ワイ「ら、来週ですか。わかりました、来週の連絡を待ちますので、よろしくお願いします」
(※…電話をかけたのは金曜日でした)

がーんである。これで実質3日間のプランニング中止となってしまった。

それにしても、そこまで連絡が遅れる理由っていったい何だろう。
そういえば電話した業者さんは3つのセンターに分かれていて、確か粗大ゴミ系は電話したところとは別のセンターが担当になっていたような…。
試しにググってその担当施設と思われる場所を調べてみると、

なかなか刺激的な文言が記載されていた。

そしてその後、月曜日になっても結局連絡は来ず、グーグルさんの地図上の表記もそのままだったため、なんかもう色々と察して諦めがついてしまった。時期的に、多分コロナかなんかで職員が全滅してしまったのだろう。
他の業者を探して交渉するにしても、これ以上かける時間がもったいないし、正直もう段取りを考えるのが面倒くさい。

自力、自力、やっぱ自力だな。

※…余談だが、以降こちらの折り返し連絡が来ることはなかった。
せめて理由くらい教えてほしかったが、失礼極まりない話である。ぷんすこ。

○2-2 解体作業

処分方法が決定したので、意を決して粗大ゴミ解体を開始した。
今回の対戦相手は
・小学校からある学習机
・生まれた時からあったドレッサー
・中学校の時に追加した本棚
・母親の部屋のテレビ台
・使わなくなったこたつ机
である。対戦よろしくお願いします。

まず、最低限どの程度の大きさまで解体が必要かの確認だ。
粗大ゴミを燃えるゴミにするには、
「縦 100cm × 横 60cm × 高さ 180cm」以内を基準にする必要がある。
(このあたりは自治体によって基準は変わってくると思われる)

この過程でさらに大きめの燃えないゴミ(ドレッサーの鏡)が出てくる想定だが、これは持ち込みOKの範囲内であることを確認している。
持ち込み可能にするためにカチ割るという野蛮なことをしなくていいのは僥倖である。

さて、解体開始だ。
木材部分はノコギリでゴリゴリ切りまくるような地獄の作業を想定していたが、いざ作業を始めながら対戦相手を眺めていくと意外と「急所」が多いことに気づく。

・学習机
つなぎ目部分の50%は、いわゆる「ダボ」といわれる木の棒を小さくしたようなものが、間に挟まるような形で接続されていた。
この場合、ダボだけを切るように節目にそってノコギリを入れれば、割と容易に切断が可能だった。
それ以外の部分は強度の接着剤による結合となっている所が多かったが、ダボ部分を先に切断さえしてしまえば、腕と体重の力でそれなりに無理やり分解が可能だった。
幸い、一番大きい天板部分はノコギリによる分割をせずとも持ち込めるようだったので、実質ノコギリでの両断が必要だったのは1箇所のみで済んだ。
⇒所要時間:1時間45分

・ドレッサー
つなぎ目の75%くらいがネジによる留め具結合となっていた為、ノコギリよりも+ドライバーの方が最終的には大活躍した。
残り20%はダボによる結合となっていたため、ノコギリはそこだけを切って解体終了。
⇒所要時間:1時間30分

・本棚
ネジによる結合50%、ダボによる結合50%といったところ。
側面部分は一枚180cmの長い板になっていたため、そこだけはノコギリで切断した。
⇒所要時間:45分

・テレビ台
ネジによる結合70%、ダボによる結合30%といったところ。
大きい部品は存在しなかったので、結合部分を外すだけで解体完了。
⇒所要時間:45分

・こたつ机×2
どちらもネジ(ボルト)による結合が100%。
粗大ゴミシリーズの中では一番楽に解体ができた。
⇒所要時間:一つにつき10分程度

5つの家具を解体して得た知見は、「解体でまず手をつけるべきなのはネジ部分である」ということだ。
(注:復元を見据えての解体の場合はその限りではない)

ここさえ先に切り離してしまえば、意外と弱い結合の部分ばかりが残るので若干力技でゴリゴリと切り離しも可能となる箇所が多かった。

ただ、今回の問題はそのネジ部分の4割くらいに異常があった事だろうか。
緩める方向に回していてもネジが空転するなど、明らかに感触がおかしい場所もかなり多く、ネジザウルスと呼ばれるものが活躍する箇所がそこそこにあったと思う。

通常、ねじは締める時も緩める時も押しながら回すのが基本で、回すほうだけに力をかけているとドライバーを当てているネジ側の+部分が壊れる事がある。
しかし、相手が木材の場合で、かつ年季が入っている場合、よかれと思って押して回していたら木が腐っているせいでネジが逆に奥に入りこむという事が起きたりした。
こうなると、ネジザウルスでつかんで引っ張りながら回すか、むりやり引っこ抜くしかなくなる。

あとは、元々の施工が適当だったと思われる箇所もいくつかあり、最初からプラス部分がナメてしまっている(壊れている)部分もあって中々げんなりした。
特にテレビ台に使われていたネジが半分くらいナメており、これが母親の組立作品であったことが容易に理解できた。きっと、斜めに入ったネジなんかもムリヤリぐりぐりとドライバーを回していれたんだろうな、と想像する。

…などと偉そうなことをいっているが、こういった知識も現職になったおかげでついたものである。前職のままの知識だったら、今回の解体は全て1.5倍くらいの時間が掛かっていただろう。
そして、先に家具組立の仕組みがもっとわかっていれば、学習机とドレッサーは半分くらいの時間で解体できていたかもしれない。

いやはや、モノづくりというのは、本当に奥が深い。

○2-3 ゴミの持ち込み

全ての家具の解体が終了した。
あとは他の持ち込み処分が可能な茶碗などのゴミも積み込んで、まとめてゴミ処理施設に持ち込んで終了だ。

自分の住んでいる地域の場合、持ち込みは基本従量制となる。
処理前に計測器の上に車ごと乗って重さをはかり、処理が終わったあとにもう一度計測器に乗る。そして処理前と処理後の重さを差し引いて、処分品の重さを測るという仕組みだ。(多分どこの処理場もこういうシステムだと思う)

みっっっちり

我が愛車に今回の解体部品をこれでもかとブチ込み、燃えるゴミの処理施設には2往復、燃えないゴミのほうは1往復、ついでに資源ゴミも1往復して処分をした。

資源ゴミは無料で処分できるのでノーカウントだが、それ以外のゴミは10kgごとに130円の処分費用が掛かる。
今回は、総額で2,990円掛かった。130で割ると230kgのゴミを処分したことになる。

に、230kg…、つまり約0.23トンってことだよな。
恐らく資源ゴミも含めれば0.25トンにはなっていただろう。

恐らくこれは、運搬や解体なども含めて全て業者にお願いしていれば数倍の費用が掛かっていただろう。質の良くない業者に当たっていれば5万円コースも十分有りえる物量だったかもしれない。

自力、自力、やっぱ自力だな。
やり遂げたという、実にッ、スガスガしい気持ちで、ン~ンン~と鼻歌のひとつでも歌いたいと思いながら自分の家に戻った。



「やぁ」

なんだこのでっかいガラス板…(痛恨の燃えないゴミ提出もれ)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?