きん

限界オタクの定点観測

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そのひとは、凪のこころをくれるひと

最近のわたしは少しおかしい。 情緒不安定とでも言うべきか。 「こんなはずじゃなかった。」 この2ヶ月、私が自覚している中で最も発した言葉だと思う。そしてその数はドヨンさんを思った回数とニアリーイコールと言っていい。 好きになりませんよとどれだけ言い聞かせてもふわふわと現れては心を掻き乱されて、頭を抱えて項垂れて...。その姿はさながら思春期の中学生のようだっただろう。 春の到来と言うにはまだまだ早すぎるほど寒い毎日だけど、ドヨンさんを思う時は心の中でバタバタと何かが疼

    • 突然現れたそのひとは、

      とんでもないひとがいるもんだ。 オタクの友だちに「絶対このひと好きだと思う」と見せてもらったそのひとは、シンプルなファッションがよく映えるすらりとしたスタイルの持ち主で、黒髪のちょっと目にかかる前髪すらも美しくて、第一線で活躍するK-POPアイドルだった。 存在は知っていたしそのグループの曲も聴いたことはあったけど、いまいちハマらなくてその方の印象は正直全く残っていなかった。 でも彼のインスタを初めて見たとき、「BTS以外には靡かないから大丈夫」と思っていた謎の大きすぎる自

      • 誰も一人にしないle petit prince(ジンくんへ)

        「春が、二階から落ちてきた。」 中学生の頃に読んだ重力ピエロという本は、たしかこんな一文から始まる。 ジンくんはどんな人?って考えるたび、ぼーっと眺めているわたしの頭上をひょいっとジャンプしていく彼の姿を想像してしまう。まるで春のように。 重く踏みしめた一歩を、その重量を感じさせないほど軽やかに飛び越えていく。 いつだって彼はそうだ。解散を考えていた時期があったことを話し出したのも、固定観念に捉われた性別の垣根も、なんでもないように超えていく。 Permis

        • 西日の差す部屋で

          #おじいちゃんおばあちゃんへ というタグを見つけた。 吉本ばななのキッチンをちょうど読んでいて、思うことがあったので私の話をしたいと思う。 昨年末、祖父が亡くなった。 年の瀬でみんなバタバタしている時期で、私も年末の最終出勤日で出社しているときだった。 「じいちゃんが死んだのよ」と聞いた時は正直そうか…ぐらいにしか思わなかった。祖父はもう随分前から施設で寝たきりだったし、晩年は話すこともままならなかったから深い驚きはなかった。 職場の大掃除をしながらいろいろ考える。

        そのひとは、凪のこころをくれるひと

          1013

          秋の色が次第に濃くなっていくような季節。 茹だるような暑さを乗り越えた後、これから迎えるであろう凍える寒さの前の、ほんのひと時しか味わうことのできない晴れやかな涼風を、わたしは一年間待ちわびている。 一瞬で消えてしまうような、しかし確かにそこにあったはずの何とも言えない侘しい感覚は、まるでその人を見ている時のようだと思う。 最近はリアルタイムで見るものの方が少なくなってしまって、すっかり溜まってしまったコンテンツ。 YouTubeを開いた時におすすめに出てきた3JのB