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06 体を温める方法



1.はじめに

女性は特に体が冷えやすく、2人に1人は冷え性と言われています。
たとえ夏でも冷たい飲み物や冷房の影響があるので安心はできません。
「平熱が36.5度以下」「お腹や手足の甲が冷たい」という方は積極的に体を温めましょう。

※女性が冷えやすい理由とは?
・下腹部に子宮や卵巣など複雑な臓器があり血流が悪くなりやすい。
・生理前に水分を溜めこむことで冷える。生理中は血液不足になる上、水分を体外に排出しようとして一緒に熱も放出される。
・熱をつくる筋肉が男性に比べてつきづらい。



2.体を温めることで解消される不調

体を温めることで老廃物が排出されるので、「冷えは万病の元」と言われるほどのさまざまな不調を解消することができます。

●不調の例
・血行不良で体の機能が低下することによる集中力不足、便秘、生理痛や生理不順
・血中の糖や脂肪の分解がうまくいかずに老廃物として残ることにより、疲労感、むくみ、代謝が下がり太りやすく、血液がドロドロに
・筋肉が緊張することによる肩こり、腰痛、頭痛
・免疫機能の低下により風邪をひきやすくなる
・がん細胞は高温に弱いためがんのリスクが増える


3.体はなぜ冷えるのか?

体が冷える原因は色々です。

●体が冷える原因
・運動不足による筋肉量の低下
・体を冷やす生活習慣
・低血圧や貧血、体の凝りによる血流の悪化
・食生活の乱れによる栄養不足
・ストレスや不規則な生活による自律神経の乱れ
・冷暖房によって室内と屋外の寒暖差が大きくなったことにより、体温調節の命令を出す自律神経がうまく機能しなくなる


4.体を温める6つの方法

毎日コツコツ続けて冷えない体を目指しましょう。

(1)筋トレと有酸素運動をする

体を温めるには運動が最も効果的です。
まずは筋トレをして筋肉量を増やしましょう。筋肉は体温の4割を作り出している上、筋肉量が少ないと体に水を溜め込みやすくなります。
また、ウォーキングなどの有酸素運動をすることで、下半身の筋肉が収縮して血液の循環がよくなり体が温まります。

(2)毎日入浴する

湯船につかると血流がよくなり、温まり方や疲れの取れ方、肩こりやむくみ、睡眠の質などが大きく変わってきます。毎日の入浴で1日の冷えをリセットするようにしてください。


(3)あたためアイテムを活用する

上半身と足元では体温が6度前後も差があるので、ヒーター、ひざかけ、はおりもの、足首を締め付けないソックスやレッグウォーマー、腹巻き、カイロ、温かい飲み物などを活用して頭寒足熱の状態にしましょう。
最低でも、年間を通じて腹巻きと厚めの靴下は身につけましょう。
身につけるものはなるべく保温性、吸湿性に優れた絹、綿、毛などの天然繊維や、速乾性、保温性を高める加工をした機能性素材がおすすめです。

また、冬は20度、夏は28度を目安に温度調整をしましょう。冬は空気が乾燥していると風邪をひきやすいので加湿器も必要です。

●腹巻
体が冷えを感じると、内臓の働きを守るために血液を体の中心部に集めようとして末端が冷えます。腹巻きでお腹まわりを温めると、効率的に全身の体温を上げることができます。さらに子宮を温めることで女性ホルモンの分泌を整え生理痛や生理不順の予防につながります。腸を温めて腸内環境を良くするという効果もあります。

●カイロ
カイロは仙骨に貼れば下半身の冷えに、肩甲骨に貼れば肩こり、首こり、手先の冷えに、下腹部に貼れば便秘、生理不順、生理痛の解消に効果があります。

●マフラー、手袋、靴下
首、手首、足首は皮膚の近くを動脈が走っているので、冷えると全身が冷えやすくなります。なるべくマフラー、手袋、靴下を身につけて冷やさないようにしましょう。


(4)白湯を飲む

白湯はアーユルヴェーダの知恵のひとつです。
温かいシャワーのように内臓の汚れを洗い流し、胃腸の働きを高めて代謝を上げてくれます。
温度は50℃前後にし、800ml程度の量を1日5〜6回に分けて少しずつゆっくりと飲むようにしてください。
本来はやかんで沸かしてから冷まして飲むものですが、電気ケトルなどで作っても問題はありません。


(5)生姜紅茶を飲む

熱い紅茶にすりおろした生姜を適量入れ、黒砂糖や蜂蜜で甘味をつけます。
紅茶のカフェインによる利尿作用と生姜の発汗利尿作用が促されます。毎日3〜6杯飲むとさまざまな心身の不調から解放されるはずです。


(6)お灸をする

お灸は東洋医学の治療法です。
よもぎの葉の綿毛を乾燥させて作った「もぐさ」を肌の上に置いて燃やします。

体内には六蔵六腑を結び気血水のエネルギーを循環させる経絡があります。
ツボは全身に約360箇所ある経路の中の要所で、エネルギーの流れを整えて臓腑の働きを回復します。
初心者の方におすすめなのは、要穴とよばれる合谷、足三里、曲池、三陰交、湧泉です。

1日5分を6日続け、間に1日休みます。空腹・満腹時、入浴前後は避けて、寝る前のリラックスタイムなどに行ってください。
症状が重いほど熱さを感じにくいといわれているので、あたたかく感じずらい場所を重点的に行ってください。また、同時に据えるのは3箇所までとしてください。



そのほか、必要なカロリーを食事で摂り熱エネルギーを作ること、体を温める食材を摂ること、十分な睡眠をとることも大切です。
また、交感神経が優位になりすぎると血管が収縮して冷えにつながるので、ストレスを溜めすぎないことが大事です。


以上です。
お読みいただきありがとうございました!

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