九州の山奥に住んでいます。 “日暮れ堂”というこっそりとした本屋さんもしています。

九州の山奥に住んでいます。 “日暮れ堂”というこっそりとした本屋さんもしています。

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  • 日記

    何となく書き出したものとか、

  • 本屋のこと

最近の記事

「会える時に会っておいた方がいい」

「会える時に会っておいた方がいい」 とよく聞くし、よく言われるし、最近よく思う。 そうなんだよ。人は死んだ人には会えないのだから、死んだ後に会いたいと言ったって遅い。死んだことがないので死んだ後のことはわからないから。 でもさ、私は人に会いたいような会いたくないような、大事な人ほどそう思う。 会う前は、会っている時は本当に、心から嬉しくて楽しくなれるんだけど、バイバイって言った後、どうしようもなく寂しくなる。その寂しさが耐えられないんだよね。人にこんな話をしたことがないか

    • 1日1通、知らない人の日常を覗き見する

      先日、このような投稿をしました。 なんだか急に誰かと話がしたくなった。互いに互いの情報がなく、互いを知ろうとしない距離感の中で。 この投稿をしたときは、とにかく”話をしたい”だけで、勢いでやったものだったのであまりに情報が少なすぎたなと冷静になって気がつきました。 そんな中、今とある方とこの投稿をきっかけにメッセージを送りあっています。 お相手の方には了解を得て、少しやりとりについて書いてみようと思います。 先日の投稿では私自身もどのようなやり方でやっていくのかも記載

      • 冬眠から目覚めて

        やっと、家(内)にこもって自分の世界だけに浸る冬眠モードから目が覚め、少しずつ外の世界に触れたいと思えるようになってきた。 小説を読む、映画、誰かと話をする、行きたかった場所に行く、という毎年変わらないようなこと。それらに加え、今は夏にどこかへ行こうかと逃亡計画を立てたり立てなかったり。。。 ここまで気持ちの変化を感じるのは久しぶりな気がする。だからこそ忘れないためにこうして言葉に残しておきたかった。 私は内に籠るときはとことんこもり外部との接触、刺激になるようなものを

        • 言葉を交わしてみたい(文通っぽいことしたいです)

          今思えば、これをカウントに入れてもいいものかと思わなくもないが、人と言葉を交わし始めたのは小学校1年生。保育園から一緒の子が交換ノートをしようと誘ってくれた。どんなことを書いたか全く覚えてないし、そのノートの行方を知らない。 ただ、机の中に入れたり、玄関でこっそり渡したり、通学路が同じだったから待ち合わせをして渡したあの2人の秘密ごとみたいなドキドキ感が好きだった。今日はどんなことを書いて、どんなことを質問しようか、今日はどんなことが書いてあるのか、ノートが手元にあってもなく

        「会える時に会っておいた方がいい」

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        • 日記
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        記事

          読者とは違う立場になること

          今日は本屋を始めてからいつかは表に出してみたいと思っていた気持ちについて書いてみようと思います。 (一応)本屋と名乗ってはいますが、私自身、本についての話をすることが大変苦手です。好きな本は、おすすめは、好きな作家さんは、この本の何がいい…、「本が好きです」と公言してしまうとそういったことを聞かれがちになるので、ごくわずかの人にしか話をしてきませんでした。ただここ数年は自分のことを話す機会が増え、そもそも趣味や好きなことがあまりないためいいざるを得ない状況が多々あります。”

          読者とは違う立場になること

          日記

          春の訪れを感じるかのように気持ちが荒ぶっていた3月。ちょうど、職場の改革期だったり、引越しの準備だったり色々な変化が重なっていた。 そんな一日一日を過ごすことでいっぱいいっぱいだったのが嘘かのように4月が流れ始めている。 かと言って、今が穏やかな日々かというとそうでもないのだけど。日々、誰かの力を借りながらなんとか生活している。 手紙を読みながら、読んで欲しいと送ってくれた本を読みながら、夜中にも関わらず助けに来てくれた人の存在や日々声をかけてくれる人たちの存在を感じながら

          日記

          4年前に手帳を買ってから日記を書き続けている。 と言っても、本当に毎日書いているのかと言われたらそうではない。連日のようにみっちり書く時もあれば、何日も書かないときだってある。もちろん、書けば書いただけその日の様子や心情がわかるけれど、文字を綴ることさえできないほど悲しいことがあったり逆に書く時間を確保できないほど充実した日だったり一年の中にはある。だから、「空白の日」も一つの日記だと思っている。(もちろん、忘れてたり面倒になって書かない日もあるけれど) もともと小・中学生

          小さく本屋をすることは、

          今日は私が小さくひっそりとしている本屋について書いてみようと思う。 去年の11月、地元でオープンしたシェア型本屋の棚主として小さな本屋を始めた。私が今住んでいるところと地元はかなり離れていて私の生活リズム上、定期的に帰ることはできない。そのため、棚主として参加させていただいてはいるけれど、お店番はせず、なおかつ本はこちらから店舗へ郵送し向こう側で並べてもらっている。 「本屋」と名乗って入るものの、私自身が実際にしていることは大してない。 この現実は始める前から承知の上だ

          小さく本屋をすることは、

          5.畑

          先日、霜が当たりに当たった人参、大根、キャベツを収穫し、人参は土に埋め、大根は千切りにして只今日光浴させている。(本来は多分もっと早い。冬が寒すぎて荒れてる畑を見てみぬふりしてました) これにて、1年目の畑が終了した。 一昨年、畑もしたいと今の地に引っ越してきたのだけれど一昨年は畑をする余裕がなくできなかった。去年の今頃、今年こそはと周りの人に「畑をやりたい」と言い回っていたら、お隣さんが使ってないからと一部を貸していただいた。 やりたいとは言いつつ、小学生の時さつまいも

          日記

          友達がSNSで「納税する度に、私は今期も今月も生きようとしているんだと認識する」って言ってた。 去年の冬の始まり、スタッドレスタイヤをちょっと急ぎ気味で買ったし、2024年の手帳も早々に手に入れた。そのときだったかな、友達の言葉を思い出したの。雪が降る前に、年を越す前に必要だと思ってあれらを買ったんだけど、私も今年の冬、来年も生きようとしているんだなと実感した。そして、友達もこんな気持ちであの言葉を綴ったのかななんても。 最近感じること。 1人暮らしの私は、2.3日に一回

          暮らしを考える

          夏が終わり秋の始まりが見えたかと思いきや、もう冬が目前。 ただでさえ冬は何かと忙しいのに、来年の春からのことも考え始めないと一瞬で春が来てしまう(気がするのは私だけかな…)。 20歳を過ぎてから毎年のように環境を変えている私は、毎年この時期から来年の住む場所、仕事、人間関係、自分のこと、、、と悩み事が尽きない。最終的には全て自分の決断ではあるけれど、毎年のこれらの考え事は相当なエネルギーを使うからできればしたくないのが本心。 それで、今年。今年は状況的にそんなにないかな〜

          暮らしを考える

          それでも生活は続く

          包み隠さず話すと、最近、いや今年度に入ってからずっと奥底の方で気持ちがズンとしている。明らかな原因は多分なくて、諦めたように言うのなら、そういう時期。 ズンとした気持ちは奥底に住んでいるから、仕事や家のことプライベートに時間を追われれば気にならないし、楽しいことがあっても気にならない。そんな程度といえばそんなもん。一番しんどく感じるのは、酔っ払った時と、休日ソファに横になった時。奥底からやってくる。 仕事に集中する、畑に行って野菜に話しかける、今シーズンは控えようと決めたは

          それでも生活は続く

          1.日記

          久しぶりに知らない街へ行ってきた。 きっかけはある人からの手紙の、”「何もしない」旅に行ってきました” という一行。 去年から”どこかへ行きたい”と言いながら、帰省だったり友達に会うためだったり、何か理由がないと動き出さずにいた。2日間休みが取りずらい、お金のこと、長距離運転が苦手とそれっぽい言い訳を並べてやり過ごしていたのだった。 せっかく仕事でもらっていた2日間の夏季休暇、やりたいこと行きたい場所を最低限だけ計画に入れ、マネするように「何もしない旅」へ。 朝早く家を

          1.日記