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向いてる方向が違う、もはや国が違う

低単価低単価って言うけど、高い報酬の案件があることはわかってても、スキルが必要だったり、自分にはまだムリと感じるから応募できないし、採用されるはずもないわけで。

収入を得なければいけないから、しかたなく低単価の案件をやってる人がいることをわかってない。

自分は経験があるから「そんなの低単価!もっと全体の相場をあげようよ!」って言うけど、それを鵜呑みにしてスキルが伴わなくて書けない、結局収入が得られない……そうなる可能性があること、わかってるのかなぁ?

わりと多い意見をざっくりひとつにまとめるとこんな感じの主張になるかな、と。

言ってることはわかる。
でも、わからん。

そして、わかったことがある。

あぁ、そっか。
こういう人たちの根本には、
「0.5円なんだからこのくらいでいいでしょ?」
「1円くらいだったらまぁ自分にもできるだろうし、こんなもんでいいでしょ」

っていう意識があるんだ。

だから、1.5円で高単価、2円でプレッシャー、3円以上は怖い。

単価があがって求められるものが増えたら困るって、あなたそれはそもそもライターする資格も才能もないからね。文字書けばいいわけじゃないんだよ。ここが本気で文章に向き合ってライターやってる人たちに毛嫌いされる原因なのよ。「ライターって名乗ってほしくない」「自称ライターにはうんざり」って。

前にTwitterで、
「こんなスカウトきたwww
 こんなことできる奴がいたら、ランサーズなんかやってねぇよwww
 普通に金持ってるから、こんなとこにいるわけないだろwww」
みたいなツイートを見かけたことがあります。

それを見たときに、あぁこういう意識の人が多いんだな。って思った。

安いから、こんなもんでいいだろう。
こんな値段だったらこのくらいでいいだろう。

その意識で仕事らしきものをしている。
感覚的には、クラウドソーシングを一般的なバイトよりも下に見てるんだろうなぁ。

クラウドソーシングは登録さえすれば、誰でも始められる。ハードルの低さはメリットだけど、それゆえに「仕事をしてお金をもらう」という意識が低い人も増えてしまう。発注者、受注者ともに「まぁクラウドソーシングだしね」という意識の者を増やしてしまう。

私はクラウドソーシング自体は本当に素晴らしいと思っているので、いつか本当の適正価格になればいいなと思ってる。難しいんだろうけど。

見習いのつもりでライティングしちゃダメでしょ

まったく解せぬ解せぬだったのが、

「初心者は見習いと一緒なんだから、1円以下とかの安いの案件で下積みをすればいいよ」って意見。

「プロの料理人と見習いの料理人が作った料理の価値は同じですか? それと同じで、経験があるライターと、初心者のライターが書く文章の価値が同じなわけがない。だからまずは見習いのつもりで1円以下の案件をどんどんこなしていこう! 初心者だからね!」

ハァ?????

ねぇ、ふざけてるの。
そんな神経でやってるから搾取クライアントにいいように使われて疲弊するって、なんでわかんないの。そもそも1円以下で書いた記事がアピールできるような実績になるわけないでしょ。

別の業界と比べないで。まったく性質が違う。
というか、すべての見習いの方に謝りなよ……
あの人たちは本気でそれを志してて、その業界をリスペクトしてて、本気でやってんの。「自分、見習いだからこのくらいしかできないです!しょうがないですよね、見習いなんで!」って気持ちでやってる人なんかいないよ。

学生の頃の飲食店バイトで、怒られたことがあります。
「お客様の前では、あなたがバイトかどうかは関係ない。お客様と接する以上、プロとしてお客様の前に立って。それができないなら、うちにはいりません」
そりゃそうだ……って、自分の態度を恥じたよね。バイトだとしてもお金をいただいているし、「バイトだからこのくらいでいい」はお客様に失礼だ。

「書きました」ってクライアントに渡した記事は、そりゃ間に編集が入って修正されることがあるけど(そのまま出ることもあるけど)、あちらからしてみればそれがもう価値なんだよ。

ライターは、価値のないものを提供してるんじゃないの。
「こういう記事をお願いします」って依頼されて書いたものは、それ自体に価値があるんです。

心のどこかにない?
こんなに安いんだもん、このくらいでいいだろうっていう意識。

私、基本的に文章書く人を尊敬してるから、「文章書くこと舐めてるな……」って意識を感じると不快なんだよね。

WEBライター?あぁ、まとめ記事書いてるの?

数年前、友人に仕事を聞かれて「WEBで記事を書いてる」と答えました。
そしたら「MERYとかのまとめ記事書いてるの? 」って言われちゃった。(今のMERYがどんな感じか追えてませんが、当時は皆さんご存じのとおりです。)

それがものすごく恥ずかしくて悔しくて、
「いや、違う。企業のWEBコンテンツを書いてる」みたいな感じで言い直したな。

私、「WEB上でリサーチして書いてください」っていう案件、好きじゃないんだよね。そういう文言が出てきたらやらない。「だって、それってまとめ記事じゃん」って思っちゃう。たぶんそういう指示があるときは、クライアントもまとめ記事を求めてる。

私が仕事をするときに、
・「これ、私がやりました」と胸を張って言えるか
・記事で取り上げる内容に対して好意、興味、リスペクトがあるか
・クライアントのしていること、やろうとしていることに共感できるか

こういうのを大切にしている。

「なにそれ? 」ってちょっとでも感じる内容の仕事はしない。
自分がみじめになる仕事(まとめ記事、低単価など)をしない。っていうかこれに関してはライティングってより本当に作業だから。ライターと名乗ってはいけないとさえ思う。

「お金もらえるならいいや」って、そういう意識の人がやる作業じゃないかな。別にバカにするわけでも否定するわけでもないけさ、ググって情報拾ってそれっぽくつなぎ合わせてさ。ライター界に「プロ」と呼ばれる人が減ったと言われるわけだ。

文字単価で仕事をする人と記事単価で仕事をする人の考え方の違い

最近本当に思うのは、文字単価でやってる人と記事単価でやってる人で価値観、考え方、仕事のしかた、全然違うな~ってこと。

全部がそうじゃないけど、文字単価で仕事をすると「労働(作業)」に対して対価を求めてしまいがちだし、実際そうなってる人が多いと思う。もちろん全員がそうじゃないけど。(大事なことなので2回言いました)
記事単価で仕事をしている人は「価値」を提供してお金をもらうんだよね。

住んでる国が違うし、向いてる方向が違うからまったく話がかみ合わない。

言いたいこと言えたので雑だけど終わる~!

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