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「そんな安い値段で書いてるんですか? なんで!?」って言ってもらえて、私は助かった

先日、「文字単価1.5円で高単価だと思う価値観、ぶっ壊していきたい。不快に思う人もいるかもしれないけど、1.5円は低単価です!」とツイートしました。

これがやや物議を醸してしまい、言い方が悪かったなと反省しました。
そうだ、いろんな受け取り方をする人がいるんだった。。。

なんでこんな強く1.5円が低単価って言ったかというと、2円、3円のハードルを感じてほしくなかったから。だってさ、1.5円が高単価だと思ってると、その先に進もうと思ったときに怖くならない? 自分には無理って思っちゃいそう。だから低単価だと強く言いました。
けど、ごめ~ん。不快なだけならまだしも、傷つく人もいたみたいで、もうちょっと言葉を付け足せばよかったと反省しております。

でも、実際本当に低単価なので、そこはしつこく言い続ける。

今回のことで思い出したんだけど、私がWEB会社でSEOライティングをしていた頃、似たようなことを上司に言われました。

ベンチャーだったのでわりとゆるゆるで、副業ももちろんOKで。上司との雑談中に、副業の話になり、報酬の話もしたんですよ。もう10年くらい前のことになるので、当時いくらでやってたか正しく覚えてないんですが、それこそ文字単価1円~2円くらいだったと思う。それを言ったら、

え、そんな安い値段で書いてるんですか!?
なんで!?

って、悪気なく普通に驚かれたことがあって。

そのとき、「バカにされた!」とかはそういう感情は一切なく、どっちかっていうとものすごく恥ずかしかったし、何より驚いた。

あ、私のやってること、もっと価値あるんだ!?
って、大きな気づきだったんですよ。

これは、言ってもらわないと気づけなかった。
そのうち気づいたかもしれないけど、時間がかかったかもしれない。
自分が考えないような値段で文章を書いてやりあってる人がいるなんて、想像もできなかった。それこそ、当時は文章を書くことを舐めてたんだと思う。

WEBの会社で働いてSEOライティングしてたけど、会社を出ればなんのコネもないOLなので、クラウドソーシングで安い案件の仕事(だいたい1時間で最低賃くらいは稼げる感じの)を必死に探してた。で、必死にこなしてた。SEOライティングは会社でやってたので、自分が書きたいジャンルの案件。

あまりの低単価を不憫に思ったのか、その上司が個人的に請けてた案件をひとつ任せてくれた。「そんな安い金額でやってないで、この記事お願いしてもいい? 」ってやらせてくれた案件が、1記事5000文字で3万円だった。当時のSEOライティングの記事。えっ、3万円も…!?ってびっくりした。
さらには「ごめんね、もうちょっと渡せたらいいんだけど……」って。

このとき、単価の考え方がぐるんって変わったのを覚えてる。

私もこのステージで戦いたい!!
どうやったらなれるのかな?
SEOライティングだからこんなに高いの?
SEOじゃなく、女性向け記事で高単価の記事を書いてる人はいるかな?
いるとしたらどんな媒体で、どんな内容の記事だろう?

違う単価のステージがあることを知ったので、そこへ行くための方法を調べたし、営業もした、交渉もした。そんなにお金がなかったけど、ネットや本、有料noteなど、高単価で仕事をしている方の仕事内容、やり方を、使えるだけのお金を使って、とことん調べました。

そこで、自分が書いている記事の価値観もしっかり見つめなおした。SEOライティングは仕事でやっていたので個人ではあまり請けていなかったんだけど、意識が変わってから個人でもやるようになった。(SEOライティングなら、文字単価10円以上になるように計算して、記事単価で見積もる、など、自分の中でルールを決めました。)

自分ができそうなことをやっていく。やるべきこと、やらなくていいこと、自分に必要なこと、必要じゃないことを見極める。

何十回も不採用になったし、応募しても返事はないし、うまくいかないことの方が圧倒的に多かったけど、あきらめずにやってたら、どんどんお付き合いするクライアントさんが増えました。あのときすごいと思った価格で仕事ができています。そのときからずっとお世話になっているクライアントさんもいます。

今回、「文字単価マウントだ」って突っ込んでくる人がいたんですけど、マウント取ってないです。マウント取られた! と感じる人は、自分の文字単価に不満やコンプレックスがあるからなのでは? って思うけど、この話は長くなるのでまた別の機会にするとして。

私、「自分は高単価ライターだ! 」なんて思ってないですよ。素晴らしい文章を書く人は本当にたくさんいますが、私はどちらかというと、自分の文章能力にあまり自信がないです。他の人が書いた記事を読んで「私もこんな文章が書きたい」「この導線はすごい」と感じては、自分はまだまだだな……と思うことばかり。「正しい日本語を書ける人」って書いてあると、こりゃワシには無理かもしれんって思うし、実際、言い回しが怪しいことも多々ある。収入面で言えば、上をみればキリがないわけで。

Googleのアップデートがあったら「メディア、順位変動したら予算減って記事数が減ったり……最悪契約終了になる!?」って不安になるし、クライアントの売り上げや方向性の変更で何度も「今月はヤバイ!」っていうのを経験してます。びっくりするほど急に終わるからね。

でも、「読者さんからメッセージ届いてます」「今回も売り上げました」「100万PVいきました(これは驚いた)」というような報告をいただけると、自分がんばった! と、思ったりします。役目を果たせてうれしい。

ただ、現状に満足したことはない。
本当にいつ何時なにが起こるかわからないし、良いご縁があればいいな~というのもあり、わりと常に動いてます。
「このメディアで募集出たらすぐ動けるようにしよう」
「前にここ募集してたの見たからブックマークしておこう」
「WEB制作の会社でライター探してるところないかな」
「出版社とご縁……。紙媒体もっと増やしたい…」
など、自分のやりたいこと、できることを考えて、常にアンテナ張ってる。
今の自分に難しそうなら、どうやったらそこで書けるか考えるし、もっと力をつける。

上司に言われた「そんな安い値段で書いてるの!?」この言葉は、私にとってすごく大切な人生の分岐点でした。

「全然別の世界がある」これを知ってると知らないのとで、その先が大きく変わると思うので、誰かにとって気づきになればいいな~と、気軽にツイートしたら、伝え方がよくなくて、ものすごく失敗しちゃった。

いや、前後のツイートからだいたいわかるでしょ、読み取ってよそのくらいって思ったけど、あのツイート単体で独り歩きしたら、ケンカ売ってると思う人もいたかもしれない。そこはごめんね。

同じものを見ても人によって感じ方が違うように、不特定多数の人に大声で何か言うのは、もうやめよう……って、思った。なんかもうこのままフェードアウトでいいや~って思った。

思ったんだけど、いや、やっぱ伝えていこうって、今はなってます。だからnote書いてる。

しばらくTwitterから離れま~す
ってやったんだけど、(ちなみにこれは、文字単価でザワザワしたことが原因ではなく、結局有料note売りたいだけの悪どい商売って言ってきたブロガーらしき人がめちゃくちゃヤバイ人だったからです。私だけじゃなく、私にリプくれてる人にも攻撃的で、その後もツイートを続けるとほかの人にも迷惑がかかりそうだったし、ちょっと粘着されそうだったので離れることにしました。これについてはスルースキルなかった私が悪い……🤮)、離れま~すってやったんだけど、何名かの方からDMをいただいて。それが全部、全部あったかくて、あ~私まだこの人たちと関わりたいし、DMやコメント、リプで「めいこさんのツイート好きでした、参考にしてました」って言ってくれる人が多くて、変な人のせいでやめたくないな~って思いました。

またTwitter楽しくやりたいんだけど、そのブロガーらしき人だけじゃなく、ちょっとこの人ヤバそうかなと思う人もほかにいて、もうちょっとおとなしくしてたい。またTwitterに現れたときは絡んでください!

リプもDMもコメントも、お返事返せていないけど全部読んでいます。
皆さんの貴重な時間をつかってあたたかい言葉をくれてありがとうございます。

人間って、いいなぁ。
私、あまり人と関わるの好きじゃないと思ってたんだけど、全然そんなことなかったみたい。

だから、なにコイツって思われても、
私があのとき上司にきっかけをもらえたように、誰かの気づきになったらいいな~~~って、ちまちま訴えていこうと思います。

おまけ

私がこれまでやってこれたのは、クライアントの意図を読み取り、自分がどういう記事を書けばいいのかしっかり考えてきたから、これに尽きるのかな~と思います。

今は紙媒体でもお仕事をしているけど、私はSEOライティングが入口だったので完全にネットの人で、「何が得意か? 」と聞かれたら、CVを取りにいく記事です、と答えます。セールスライティング、コピーライティングあたりは勉強しまくったので、わりと自信がある。ただこのタイプの仕事は、私が想像する「物書き」とは少し違っていて、どちらかというと「WEBの人」って感覚。

めちゃ余談なんですが、私がよくやっていたのが、BtoBのセミナー集客で、何日までに何人集めなきゃいけない!!リスティングまわすからあと●人集められるLP用の記事を書いて!!っていう仕事です。当時勤めていた会社が請け負っていた案件なんだけど、こういう内容は私ともう1人のライターさんでゴリゴリ書いてた。これは、必要最低限の日本語が書ければ、文章能力は必要ない。たぶん、「文章能力はいらない」って言っているライターはWEBの人で、「文章能力はいらないとか言うライター、ふざけてる」って言うライターは、古くからの物書きよりの人なんじゃないかな。やってる内容が違う。WEB絡みの物書きは、もはや新しい仕事なんだ……とここ数日でやっと気づきました。幅広くて解釈違いが起こるから、そろそろもっと細かく名称を分けた方がいいよね🧐

物書きと言えば、紙媒体。
紙媒体に強い憧れがあったので、必死になって仕事を探しました。WEBしか経験がなかったので、紙媒体への挑戦がとにかく難しかった。あまり言いたくないんだけどぶっちゃけると、私は高卒なので、そもそも応募資格がないところが多くて。(怠けず大学行けばよかった、これは本当に常々思ってる🤤)
何度も何度も挫けたけど、絶対に諦めたくなくて、常に探してました。諦めなかったから、チャンスを掴めた。意気込みだけはあったけど、はじめて紙媒体をしたときは、専門用語もわからないし、そもそも強い憧れがあったので緊張しちゃって緊張しちゃって大変だったのを覚えてる。でも、すべてが新鮮で楽しい。しっかりこなしたくて本当に必死にやったよ……。
ド初心者だったのに丁寧に教えてくれて、毎月の連載までさせてくれて、本当に良いご縁を見つけられました。今もお世話になってます。

良い案件に出会えるかは運もあるから、目指すものがあるなら、常に動こう!!アンテナ張ろう!!

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