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ロゴ作りで学び直した、「伝えたい」と、「伝わる」の違い

2023年7月。約1ヶ月前にエールコネクトという会社を起業しました!
外付けマーケティング・プレイング・マネージャーとして社内に入り込み、一領域を戦略策定からPDCAまでを担う事業をやってます。

クライアントワークはすでに始めていますが、エールコネクトとして初めて作ったもの、、、それがロゴでした。

完成したものはこちら!!

エールコネクトの会社ロゴが爆誕!

自社のロゴを作る上で、とても学びがあったので、どんなプロセスで作ったかを紹介します!


ロゴづくりを誰に依頼するか

今回は、前職のときに一緒に仕事をしていた凄腕デザイナーに作ってもらいました。
最近はAIやクラウドワークスにロゴを依頼でき、 「なんとなくいいもの」はたくさん作ってくれます。
ただ、自分の会社にとって「これしかない!」ってものはやっぱりデザイナーとのディスカッションによって生まれるので、きちんと頼みました。

最初は思い通りのものが上がってこなかった第1回デザイン提示


オリエンをしてデザイナーに作ってもらったのですが、最初にもらったものは「なんかしっくり来ないなぁ」というものでした。
こういうときはだいたい、デザイナーが悪いのではなく、オリエンが悪いものです。
オリエンでは、以下のようなMission、Vision、Valueを伝えて、会社のイメージとして「Cool heads warm hearts」な感じにしたいということを伝えました。

ただ、 オリエンを再度見直して、 自分目線になって「自分が伝えたいこと」になってしまっていて、「伝わる」イメージなってないかも!と気づきました。

「ロゴは誰が見る?」からオリエンを考え直す

そこで、「ロゴって誰に見て、どう感じてもらうべきか?」から考え直しました。例えば、ロゴって名刺交換のときにだいたい見ると思います。

初めてロゴを見るとき、どんなことを考えるか?

  • どういうカテゴリの企業か?

  • 競合と比較するとどのような特徴があるのか

を考えると思います。
エールコネクトは企業のマーケティングを支援するカテゴリの会社なので、まずはそれをきちんと伝える必要がある。
それならば、もっと比較されるような企業の中でどう見えるかを意識しなければなからなかったのです。

比較されるような企業の中でどう見えるべきか?から「伝わる」ロゴを作る

マーケティングにはコンサル系、代理店系、クリエイティブ系、ツール系の会社があります。それらの会社はマッピングしてみました。

マッピングしてみると面白くて、特徴が同じ企業は似た領域にマッピングされました。
例えば、クリエイティブ系の会社は左側で比較的細めのフォントでセリフ体(文字の端にセリフと言われる装飾がついている)のロゴが多い。
コンサル系の会社は右上でゴシック体、サンセリフ体のロゴが多いのでした。

自分の会社の位置付けとして、クリエイティブ系ではない。
もともとはアクセンチュア出身なので、コンサル寄りです。でも、コンサルするだけじゃなく、社内に入り込んで、一緒に手も動かして社内マーケターの一員のように動く。だから、この紫の領域に入り、親近感と楽しさを感じさせるロゴを作りたいと思いました。


このプロセスのお陰で、作りたいロゴのイメージが絞られました。
例えば、最初はカタカナのロゴもいいと思っていました。ただ、マーケティングカテゴリの会社でカタカナロゴの会社はほとんどありません。これは、カタカナロゴはマーケティングカテゴリの会社に見えにくいというデメリットを表していると思います。

ロゴを決める基準は「なぜこれでなければならないか?」が説明できること

「なぜこれでなければならないか?」が文字、デザイン、フォントなどあらゆる観点で説明できることだと思います。
今回のエールコネクトのロゴは以下のような思いが込められています。

  • ロゴにまきついているのは、応援のテープ(紐)で、エールコネクトのエール(応援)を表しています。

  • マーケティングはただ売るためのものではなく、企業と消費者を繋ぐ役割がある。そして、このテープ(紐)は企業と消費者をつないでいます。

  • テープ(紐)が文字に巻き付いていることが、一緒にマーケティングをチームで作っていくクライアントメンバーに寄り添っていることをイメージ

  • 特徴は変わっていますが、基本となっているフォントはTimes New Romanというよく使われている定番のフォントです。1932年にTimes誌このフォントを使うことで、信頼感・安定感を伝えつつ、特徴を変えることで楽しさ、斬新さを表しています。

    • Times New Romanが作られたときは、世界恐慌の影響で経済的に打撃があった一方。技術や文化が発展した時代でした。

    • 新聞だけでなく、ラジオや無声映画が出てきた時代でした。

    • そんな波乱の時代の中で生まれながら、定番として使われ続けているTimes New Romanのような会社にエールコネクトもなりたいと思っています

理由を説明すると、見え方も少し変わるw?

自分の会社のロゴなので、つい【伝えたいこと】から考えてしまいましが、【伝わること】を軸に考え直すと、思い通りのロゴができました。

いろんな思いを一つのデザインにまとめてくれた凄腕デザイナーに感謝です!