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デッサンワークショップ@大学図書館

こんにちは。miyumeです。2023年後半は大学の図書館でデッサンワークショップを開催させていただきました。そのことについてまとめたいと思います。下記私のHPとインスタグラムです。

https://www.instagram.com/rokum_an_/

https://www.instagram.com/miyume_n_/


図書館でデッサンワークショップ

目的
デジタル媒体での制作が主流になる世の中ですが、絵画制作には手仕事、デッサン力がかなり大事。初心者から経験者まで、まとまった時間制作する機会を設けるため、学生、制作者同士の交流の場にもなると思い開催をしました。また私の技術や経験から指導やアドバイスもできることもあると思い、WS開催を決めました。

「図書館絵画研究会」と名付けたかったのですが、デッサンワークショップの方が浸透、定着しやすいと感じそう呼んでいます。
内容は図書館の本の紹介を数分した後、長時間デッサンに取り組んでいただきます。
真面目で真剣な学生さん達が参加してくださったこと、
色々な部署の協力を得て場所や環境がそろったことにも感謝します。

1回目は2023年10月に静物デッサンのワークショップを行いました。
図書館にある飾りや私物を集めてモチーフを組みました。

2回目は2023年12月の末に石膏デッサンを行いました。
メディチを文芸学部の先生からお借りしました。
全くの初心者の方に絵の描き方を言語化し説明するのは難しかったですが、自分の中でも新たな発見がありますね。

WSの様子

絵画制作においては表現はもちろん大事ですが、絵の説得力を持たせるにはデッサン力が一番だと考えています。
AIに色んなことがとって変わられる世の中になりそうな風潮はありますが、
手仕事に叶うものはないと思います。人間の技術力をあげなければAIやロボットも越えられないですしね。
絵を描くのはなかなか忍耐と体力仕事です。心身堪えますが、その分得られるものや達成感も大きいので辞められません。

2か月に1回ペースで大学生の方と接する絵のワークショップですが、
絵の面白さ、大変さ、楽しさが少しでも伝わればいいなと思います。

2時間で制作した私のデッサン
※受験仕様ではありません

ワークショップで紹介した本の一部↓↓

WSで紹介した書籍

『石膏デッサンの100年―石膏像から学ぶ美術教育史』荒戸で木 慎也

デジタル、広告、イラストが世の中に求まられるものだとしてもデッサンは絵画制作において大事なことです。
美大、芸大を目指し、静物、石膏デッサンをしてきた人は、一定の期間は政策の自由は奪われ、受験ルールに縛られ、受験基準の正解の石膏デッサンを求められ、何時間も何枚も石膏像を描き、受かるか受からないかの重圧を感じながら苦しみの中で描きノイローゼ必須です。
この本には「なぜ石膏デッサンなのか?」や、前述したようなことを感じさせられるChim↑Pomのある作品にも触れていて興味深かったです。

『ルネサンスの彫刻―15・16世紀のイタリア』石井 元章

石膏像の元になった本場の彫刻についての歴史背景や制作者、モチーフの意味を調べるのに助かりました。amazonのリンク貼ります。


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